次々に新しいサービスが登場するポケットWiFi業界において、ひっそりと誕生した「hy-fi(ハイ・ファイ)」。
知名度や注目度は決して高くないものの、海外使用可能でトリプルキャリア対応、データ通信量が無制限など、魅力的な特徴を持っています。
しかし現状ユーザーが少ないため、実際のところはどうなのかと気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、hy-fiのメリットやデメリット、評判などについて徹底調査。
その結果、以下のことが判明しました。
- 月額料金の誇大表示に要注意!
- 運営会社の評判がかなり悪い
- LINEでのサポート対応がGood
これらを含めた詳しい内容を説明していくので、hy-fiが気になるという方は、ぜひチェックしてみてください。
Contents
契約前に知っておくべきhy-fiの7つのデメリット
hy-fiは公式ページを見るかぎり、非常にお得なサービスのように感じられます。
この点を知らずに契約してしまうと、後悔してしまうことにもなりかねません。
そうならないためにも、契約前に以下のデメリットについて知っておきましょう。
- ライトプランの月額料金は誇大広告
- 契約期間の縛りがある
- 通常のプランは月額料金がやや高め
- 海外で1日に使えるデータ容量が少ない
- 通常プランの支払い方法はクレカのみ
- ライトプランは口座振替だと料金が高額に
- 端末を紛失すると違約金がかかる
ここでは、これらのデメリットについて説明していきます。
hy-fiのデメリット①ライトプランの月額料金は誇大広告
hy-fiには通常のプランの他に、「ライトプラン」があります。
公式ページにはライトプランのバナーが貼ってあり、これを踏むことで、ライトプランの詳細ページにアクセス可能です。
このバナーには、「月額980円~使える!」と大きな文字で書かれています。
しかし、この表記は嘘。
980円で使えるのは1カ月目だけで、2カ月目以降の月額料金は3,280円。
破格なのは最初だけなので、騙されないようにしましょう。
hy-fiのデメリット②契約期間の縛りがある
hy-fiには、2年間の契約期間の縛りがあります。
契約期間内に解約した場合、9,500円の違約金を支払わなければなりません。
ポケットWi-Fiのなかには、契約期間の縛りがなく、違約金がかからないものも。
途中で解約するかもしれないという人は、そうしたサービスとの契約をおすすめします。
関連記事:違約金なしのポケットWiFiの5社を徹底比較!タイプ別におすすめを紹介
hy-fiのデメリット③通常のプランは月額料金がやや高め
最近ではhy-fiも含め、データ容量が無制限のポケットWi-Fiも増えてきました。
しかしそのなかで、hy-fiの通常プランの月額料金は、やや高め。
hy-fiと他の2サービス、それぞれの月額料金は以下のとおりです。
月額料金 | |
hy-fi | 3,880円 |
どんなときもWiFi | 3,480円 (3年目~:3,980円) |
NEXTmobile 使い放題プラン |
3,100円 (3年目~:3,600円) |
このようにhy-fiの月額料金は、「どんなときもWiFi」より400円、「NEXTmobile(ネクスト・モバイル)」より700円も高くなっています。
契約期間の縛りがないならともかく、縛りありで月額料金が4,000円ちかいのは、かなり高いと言えるでしょう。
hy-fiのデメリット④海外で1日に使えるデータ容量が少ない
hy-fiでレンタルしたポケットWi-Fiは、海外でもそのまま使えます。
しかし海外で使う場合、1日に使えるデータ容量は500MB(0.5GB)のみ。
500MB以上使うと速度制限がかかり、通信速度が384kbpsになります。
これは、スマホが「パケ死」したときの倍の速度です。
海外でも使用できるポケットWi-Fiを空港でレンタルできる「海外WiFiレンタルサービス」なら、1日1GBや無制限のプランもあります。
hy-fiのデメリット⑤通常プランの支払い方法はクレカのみ
hy-fiの通常のプランでは、支払い方法はクレジットカードのみ。
口座振替やデビットカードは、使用できません。
hy-fiのデメリット⑥ライトプランは口座振替だと料金が高額に
通常のプランと違い、ライトプランなら口座振替での支払いも可能です。
ただし口座振替の場合、月額料金が大幅にアップ。
ライトプランの支払い方法別の月額料金は、以下のとおりです。
クレジットカード | 3,280円 |
口座振替 | 3,980円 |
このように、口座振替の月額料金は、クレジットカードより700円も高額。
他のポケットWi-Fiでも、口座振替の方がクレジットカードより高くなっているケースは多いのですが、差額は200円程度。
700円もの差額は、高すぎると言えるでしょう。
hy-fiのデメリット⑦端末を紛失すると弁済金がかかる
hy-fiでは、レンタルしていた端末を紛失すると、プランに応じて以下の弁済金がかかります。
通常プラン | 28,000円 (液晶割れは18,000円) |
ライトプラン | 15,000円 |
ポケットWi-Fiのレンタルサービスでは、端末を紛失すれば弁済金がかかるのは仕方ありません。
しかし通常プランの弁済金の28,000円は、明らかに高すぎます。
利用する場合は、端末を紛失しないよう、他のサービス以上に注意が必要です。
hy-fiを選ぶべき5つのメリット
hy-fiには、以下5つのメリットもあります。
- ライトプランは月額料金が安い
- トリプルキャリアに対応
- 速度制限なしで使い放題
- 通常プランの端末がハイスペック
- LINEでのサポート対応がGood
ここではそれぞれの内容について、説明していきましょう。
hy-fiのメリット①ライトプランは月額料金が安い
hy-fiのライトプランの月額料金は、3,280円。
以下の表を見れば分かるとおり、データ通信量無制限のポケットWi-Fiのなかでも、かなり安価です。
月額料金 | |
hy-fi ライトプラン |
3,280円 |
どんなときもWiFi | 3,480円 (3年目~:3,980円) |
NEXTmobile | 3,100円 (3年目~:3,600円) |
hy-fiのライトプランの月額料金は、どんなときもWiFiより200円お得。
料金はずっと定額なので、3年目以降の月額料金は「NEXTmobile(ネクスト・モバイル)」より安くなります。
hy-fiのメリット②トリプルキャリアに対応
hy-fiは、「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3大キャリアに対応。
現在地や時刻に応じて、最も電波の強い回線に自動で切り替わります。
ソフトバンクの回線を使用しているポケットWi-Fiは、ソフトバンクの対応エリア外では利用できません。
しかしトリプルキャリア対応のhy-fiなら、ソフトバンクが圏外の場所でも、ドコモかauの対応エリア内であれば、問題なく使用できます。
hy-fiのメリット③速度制限なしで使い放題
hy-fiは、月間のデータ通信量が無制限。
3日に10GBなどの制限もないため、速度制限なしで使い放題です。
ただし他の無制限のポケットWi-Fi同様、著しくデータ量を消費すると、速度制限がかかることもあります。
具体的に、月に何GBくらい使ったら制限がかかるかを問い合わせてみたところ、以下の回答が得られました。
hy-fiで速度規制がかかる目安は、月間300GB。
YouTubeの動画をHD画質で観られる時間は、1GBで33分程度、300GBなら165時間です。
関連記事:1GBでできることはどれくらい?動画はみられる?使用量の確認方法も解説!!
hy-fiのメリット④通常プランの端末がハイスペック
hy-fiの通常プランとライトプランでは、レンタルできる端末が異なります。
それぞれの端末は、以下のとおりです。
通常プラン | G4 |
ライトプラン | U2s |
通常プランの「G4」は、かなりのハイスペック機種。
G4には、以下の機能が備わっています。
- 翻訳機能
- Google Maps
- Tripadvisor
翻訳機能は、22カ国語に対応。
「Google Maps(グーグル・マップ)」や、世界中の宿泊施設やレストランの口コミなどが閲覧できる「Tripadvisor(トリップアドバイザー)」も搭載。
海外旅行に持っていくのに、これほど心強い機種もないでしょう。
hy-fiのメリット⑤LINEでのサポート対応がGood
hy-fiでは、公式ページから友だち追加することで、LINEのトーク画面からお客様窓口に質問ができます。
不明点を訪ねてみたところ、質問から20分程度で回答が返ってきました。
答えにくそうな質問にも答えてもらえて、満足度が高かったです。
お客様窓口の友だち追加方法については、後ほど「申込み方法」のパートで紹介します。
hy-fiの口コミ数はゼロ!運営会社の評判は?
hy-fiと契約しようか検討している人は、実際に利用している人からの評判が気になるところでしょう。
しかし、まだ新しいサービスであるためか、ツイッターで探してみたものの、ユーザーの口コミは1つもありませんでした。
そこで、hy-fiの運営会社である「株式会社Twelve」で検索してみると、以下のような悪い評判がいくつか見つかりました。
前に使ってた格安Simの抱き合わせで契約されてたらしい株式会社twelveってとこからいきなり7ヶ月分の請求の電話があった
今も契約継続中でクレカで引き落とされてるらしいが、カードの明細見ても見当たらない
そもそも7ヶ月の間に請求書も督促もなかったのだが…— おしお (@Richard84782246) 2019年8月7日
今日の23時59分まで契約しとるWi-Fi圏外になったんやが…
困るよ株式会社twelveさん~~~💢💢💨 pic.twitter.com/NsPVnKPGb1— カルボナーラ大好き丸 (@tomarimisao) 2019年4月30日
株式会社Twelve(トゥエルブ)…ってとこ客を舐め腐っとんのか
てるみくらぶみたいな詐欺会社じゃないだろうな電話受付の対応酷すぎ
— インパルス芹沢 (@Impulse_sgisawa) 2017年3月29日
Twelveはhy-fi以外にも、ポケットWi-Fiのサービスを提供しています。
口コミのなかには、Twelveと知らない間に契約していて、それまで一切引き落としがなかったにもかかわらず、突如数カ月分の請求書が送られてきたという悪質なものも。
こうしたツイートから、あまり誠実な会社ではないという印象を受けます。
LINEの対応を見るかぎり改善している可能性もありますが、契約を考えている人は口コミが出てくるのを待ってみてもいいかもしれません。
hy-fiはこんな人におすすめ
ここまで、hy-fiのメリットやデメリット、運営会社の口コミなどについて紹介してきました。
では、果たしてhy-fiは、おすすめのサービスなのでしょうか?
hy-fiは運営会社について懸念が残りますが、現状の対応を見る限り、以下の人は選択肢の一つに入れても良さそうです。
- 2年以上使い続けるという人
- データ通信量を気にせず利用したい人
- 過疎地などで利用したい人
- 海外でもそのまま端末を使いたい人
- サポートに色々質問したい人
ここでは、それぞれについて説明していきましょう。
hy-fiがおすすめな人①2年以上使い続けるという人
ライトプランで2年以上使い続けるなら、hy-fiはおすすめです。
hy-fiのライトプランの月額料金は、ずっと3,280円。
NEXTmobileの使い放題プランは3,100円ですが、3年目から3,600円になります。
3年目以降の月額料金は、hy-fiの方が安価です。
hy-fiがおすすめな人②データ通信量を気にせず利用したい人
hy-fiは、データ通信量が無制限。
厳密には、月に300GB以上消費すると規制がかかるようですが、これだけのデータ量を消費するのは、かえって至難の業です。
加えて、3日で10GBなどの制限もありません。
そのため速度制限を気にせず、快適にネットが楽しめます。
hy-fiがおすすめな人③過疎地などで利用したい人
hy-fiは、ドコモやau、ソフトバンクの全てに対応。
どこか1つが圏外でも、他の回線が利用できるぶん、必然的に対応エリアが広くなっています。
電波が入るか不安が残る過疎地などでもポケットWi-Fiを利用したいという人には、うってつけです。
hy-fiがおすすめな人④海外でもそのまま端末を使いたい人
海外でポケットWi-Fiを使用する場合、1日あたりのデータ容量の多さを重視するなら、海外WiFiレンタルサービスの方がベター。
ただし申込みや端末の受取り、返却等の手間がかかります。
容量の多さより手間がかからないことを重視するなら、hy-fiもおすすめです。
hy-fiがおすすめな人⑤サポートに色々質問したい人
hy-fiでは、お客様窓口を友だち追加することで、LINEのトーク画面からチャットで質問を送れます。
返信速度も速いので、色々質問したい人にはおすすめです。
hy-fiの申込み方法を紹介!
hy-fiには、以下2種類の申込み方法があります。
- 電話
- LINE
公式ページには専用のメールフォームもありますが、ここに記載できる内容は、氏名やメールアドレス、電話番号のみ。
メールを送った場合、以下の対応になります。
- 電話がかかってくる
- SMSやメールにLINE追加の誘導メッセージが来る
結局メールでは申込みができないため、最初から電話かLINEで申し込んだ方がスムーズです。
ここでは、それぞれの申込み方法について説明していきます。
1.電話で申し込む
hy-fiの電話番号と受付時間は、それぞれ以下のとおりです。
電話番号 | 0120-983-849 |
受付時間 | 9時~21時/年末年始以外 |
電話が繋がったら、申込みしたい旨を伝えて、窓口の指示に従って口頭で申込み手続きを済ませましょう。
電話をかけてみても、自動音声で「現在混み合っております」と言われることも。
この場合、電話が折り返しかかってくるのを待つか、LINEから問い合わせをするよう案内があります。
電話が繋がらなかった場合は、次に説明するLINEで申し込むといいでしょう。
2.LINEで申し込む
LINEでの申込み手順は、以下のとおりです。
- hy-fiの公式ページにアクセスする
- 友だち追加またはQRコードを読み込む
- hy-fiお客様窓口を友だちに追加
- トーク画面で「2」を送信
ここでは、各手順について説明していきます。
①hy-fiの公式ページにアクセスする
まずは以下のリンクから、hy-fiの公式ページにアクセスしましょう。
(パソコンの場合はCtrlキーを押しながらクリック、スマホの場合はボタンを長押しすることで、公式ページを別ウインドウで開けます)
②友だち追加またはQRコードを読み込む
公式ページにアクセスしたら、画面右上にある「お問い合わせ」のボタンをタップしましょう。
「お問い合わせ・お申し込み」の項目にジャンプします。
画面を少し下にスクロールすると、「友だち追加」のボタンとQRコードが出てくるので、好きな方で進めましょう。
③hy-fiお客様窓口を友だちに追加
「hy-fiお客様窓口」のLINEアカウントが出てくるので、「追加」か「トーク」をタップします。
④トーク画面で「2」を送信
トーク画面が出てきて、最初のメッセージが自動で送られてきます。
このままLINEで申し込みをしたいという人は、メッセージに「2」と打って送信しましょう。
あとはサポートの指示に従って、LINEで申込み手続きを完了させます。
申込みが済んだら、端末が届くのを待つだけです。