ポケットWiFiの豆知識

ポケットWiFiのバッテリーの減りが早い原因と解決法を解説!

ポケットWiFi 減りがはやい アイキャッチ

ポケットWiFiをお使いの方は下記のような悩みをお持ちではないですか?

  • ポケットWiFiのバッテリーの減りが早い気がする
  • ポケットWiFiのバッテリーを長持ちさせる方法が知りたい
  • バッテリーの持ちが良いポケットWiFiが知りたい

ポケットWiFiは外出先で使うことも多いので、減りが早いと不便ですよね。

そこで今回はバッテリーに関する基礎知識から、連続通信時間の長い機種紹介まで、ポケットWiFiのバッテリーに関するヒントを徹底的にまとめました。

知っておくと便利なバッテリーを長持ちさせるコツまで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

*本来「ポケットWiFi」とはY!mobile社が提供するWiFiルーターの商品名のことですが、現在では持ち運びができるモバイルルーターのことを俗称として「ポケットWiFi」と呼んでいます。

本記事では、持ち運びができるWiFiルーターという意味で「ポケットWiFi」という言葉を使用しておりますので、ご了承ください。

 

減りが早い人必見!ポケットWiFiバッテリーの基礎知識


ポケットWiFiのバッテリーの持ち時間は決まっているのでしょうか?

また、ポケットWiFiのバッテリーはどのくらいの期間で劣化するのでしょうか?

ここでは、ポケットWiFiバッテリーに関する基礎知識をご紹介します。

ポケットWiFiのバッテリーの持ち時間は機種による

ポケットWiFiのバッテリーの持ち時間は機種によって違います。

これは、機種端末によってバッテリーの性能がそれぞれ異なるためです。

例えば下記の表をみると、機種によって連続通信時間に2倍近い差があることが分かります。

機種名 連続通信時間
FS030W 20時間
Y!mobile ポケットWiFi 803ZT 12時間
Speed Wi-Fi NEXT W06 10時間40分

ポケットWiFiの連続通信時間は、各プロバイダの機種スペックのページで確認することが可能。

また、機種によっては

  • ノーマルモード
  • ハイパーモード
  • エコモード

など使用モードを選べる場合があり、モードによって連続通信時間も異なるので注意しましょう。

ポケットWiFi本体の寿命は2年〜10年

ポケットWiFi本体の寿命は2年〜10年と考えましょう。

バッテリーの寿命がおよそ2年、バッテリーを交換すれば10年ぐらいは使えるイメージです。

ポケットWiFiに寿命がある理由は以下の3つ。

  • ポケットWiFi本体が古くなるから
  • バッテリーのリチウム電池が劣化するから
  • 古い機種を使い続けているとセキュリティ面が不安だから

ポケットWiFiはリチウム電池でできており、リチウム電池は使えば使うほど劣化していきます。

ハカセ
ハカセ
リチウム電池が劣化する仕組みは下記「バッテリーが古くなっている」で解説していますよ。

また、バッテリーを交換して10年間使うことは可能ですが、セキュリティの規格はどんどん新しくなっていきますので、古いものを使い続けるとセキュリティ面に不安が残ります。

ポケットWiFiは物理的には最大で10年ほど使うことができますが、セキュリティを考慮すると10年以上使い続けることは、あまりおすすめできません。

ユーザー自身でバッテリー交換可能かどうかは機種による

ポケットWiFiのバッテリーは、ユーザー自身で交換できるものと、ユーザー自身で交換できないものがあります。

ハカセ
ハカセ
ユーザーが交換できないタイプは、バッテリーが端末に内蔵されているため取り出すことができないのです。

主なポケットWiFiのバッテリー交換については下記の表のようになっています。

自分でバッテリー交換 店舗に依頼する場合のバッテリー交換料金
FS030W できる
Pocket WiFi 603HW できる
Pocket WiFi 801HW できない Y!mobile : 無料
(1年以上同一機種を利用し、かつ1年以上継続して「故障安心パック-S 」に加入している場合)
Speed Wi-Fi NEXT WX05 できる
Speed Wi-Fi NEXT W06 できない バッテリーの状態などによって異なる

自分でバッテリー交換ができる場合は、バッテリーを購入(相場は3,000円程度)し交換します。

ちなみにリチウム電池は「資源有効利用促進法」の対象物となっているため、一般ゴミとして処分ができません。

  • 家電量販店などのリサイクル箱に出す
  • 携帯キャリアで回収してもらう

という方法で処分をするようにしてください。

バッテリーが内蔵されており自分で交換ができない場合は、契約店舗や対応店舗に持って行って換えてもらいましょう。

  • バッテリーが膨らんでいる
  • バッテリーの急に減りが早くなった

このような状態になったら、交換のサインです。

適切な方法で速やかにバッテリー交換を行うようにしてください。

 

ポケットWiFiのバッテリーの減りが早い時の原因3つ


バッテリーの減りが早いと、交換すべきなのか心配になりますよね。

ポケットWiFiの減りが早い原因としては下記の3つが考えられます。

  1. バッテリーが古くなっている
  2. 充電したままの時間が長い
  3. 【WiMAXの場合】アップデートがされていない

ここでは、バッテリーの減りを早くしているかもしれない原因について考えてみましょう。

1.バッテリーが古くなっている

バッテリーが古くなっていると、電池の減りが早くなります。

ポケットWiFiのバッテリーにはリチウムイオン電池が使われており、充電と放電を繰り返すたびに劣化していき一定の期間になると寿命を迎えるためです。

具体的にリチウムイオン電池の寿命は充電と放電を500回繰り返したころ(およそ1年半)だと言われています。

ポケットWiFiをレンタルする場合や中古のポケットWiFiを購入する場合、使用開始時にどれくらいバッテリーが劣化しているかは分かりません。

前のユーザーが450回充電をしていたら、次のユーザーが50回充電した時点でバッテリーは寿命となります。

「減りが早いかも知れない」と感じたら、まずはバッテリーの劣化を疑ってみましょう。

2.充電したままの時間が長い

電池が100%であるのに、充電したままの時間が長いとバッテリーの減りが早くなります。

この現象は「過充電」と呼ばれ、バッテリーにダメージを与えてしまうためです。

ポケットWiFiにはコンピューターが内蔵されており、このコンピューターは充電時の電流や電圧をコントロールしています。

しかし必要以上に充電をする状態が続くと、ダメージを受けコンピューターの精度が狂い、上手く充電ができなくなってしまうのです。

バッテリーにダメージを与えてしまいますので、長時間充電をしたままにするのは避けるようにしましょう。

ハカセ
ハカセ
ちなみに過充電は、バッテリーの破裂や発火を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。

3.【WiMAXの場合】アップデートがされていない

WiMAXの場合は「ファームウェア」というシステムを更新することで、セキュリティ強化や機能不具合の解消を行なっています。

システムがアップデートされていないと性能に影響を与えますので、充電効率も下がる可能性があるでしょう。

さらにファームウェアをアップデートすることで通信の安定性なども保つことができます。

WiMAXユーザーの方は、バッテリーの減りが早いと感じたらファームウェアの更新ができているか確認しましょう。

 

ポケットWiFiのバッテリーの減りが早い時の解決法5つ


ポケットWiFiの減りが早いとき、ちょっとした工夫で問題を解決できるかもしれません。

バッテリーを長持ちさせるためには下記の5つのポイントに注意してみましょう。

  1. こまめに電源を切って連続使用はしない
  2. 省電力設定をする
  3. バッテリーがない状態で放置しない
  4. CA機能の使用を控える
  5. Bluetoothテザリングで接続する

ここではポケットWiFiのバッテリーの減りが早い時の解決法についてみていきます。

1.こまめに電源を切って連続使用はしない

ポケットWiFiの端末を使っていないときは、こまめに電源を切るようにしましょう。

また、長時間における連続使用もバッテリーを大量に消費しますので、おすすめできません。

WiFiに接続されていなくても電源がついていればバッテリーを消費してしまいます。

バッテリーの無駄な減りを防ぐためにも、使っていないときはポケットWiFiの電源をこまめに切るようにしてください。

2.省電力設定をする

バッテリーの減りを少しでも緩やかにしたい場合は、省電力設定を行いましょう。

ハカセ
ハカセ
省電力設定は機種によって「省電力モード」や「エコモード」と呼ばれています。

省電力設定を行うとパフォーマンスが落ちる場合がありますが、メールの送信やウェブサイトの閲覧など軽い動作を行う分には不自由を感じることはありません。

設定画面から簡単に設定ができますので、少しでもバッテリーの減りを遅くしたい場合は試してみましょう。

3.バッテリーがない状態で放置しない

ポケットWiFiをバッテリーがない状態で放置するのは止めましょう。

バッテリーが少ない状態で放置をすることを「過放電」といい、過放電の状態が続くと「完全放電」という事態を引き起こしてしまうからです。

完全放電の状態になるとバッテリーに大きなダメージを与えてしまうため、充電をしてもバッテリーに電池が貯められない状態になります。

使っていなかったとしても、バッテリーが0%になったらすぐに充電をするようにしてくださいね。

4.CA機能の使用を控える

CA機能の使用を控えることでも、バッテリーの減りを緩やかにすることができます。

ハカセ
ハカセ
CA機能とは「キャリアアグリゲーション機能」という複数の周波数帯のキャリアを束ねて、データ通信をする技術のことです。

CA機能はポケットWiFiの機種によって利用できるものとできないものがあるので注意しましょう。

CA機能は通信を安定的に高速で利用できる便利な機能ですが、その代わり消費する電力も多いのがデメリット。

すぐに充電ができる環境にいない時などは、CA機能をオフにして通常の通信方法に設定することで、バッテリーの減りを抑えることができます。

5.Bluetoothテザリングで接続する

ポケットWiFiの機種によっては、WiFiテザリングだけでなく、Bluetoothテザリングが利用できるものがあります。

Bluetoothテザリングができる機種

・NECプラットフォームズ モバイルルーター Aterm
・Speed Wi-Fi NEXT WX01
・Speed Wi-Fi NEXT W05
・Speed Wi-Fi NEXT WX05

BluetoothテザリングはWiFiテザリングよりも速度は落ちるものの、消費電力が少ないというメリットも。

テザリング方法 接続範囲 通信速度 電力消費
WiFiテザリング 広い 速い 多い
Bluetooth
テザリング
狭い 遅い 少ない

Bluetoothテザリング対応機種をお使いの方でバッテリーの減りが早いと感じる方は、Bluetoothテザリングの利用をおすすめします。

注意点としては、Bluetoothテザリングは基本的に1対1の通信を想定した通信規格ですので、複数台を接続するには不向きです。

Bluetoothテザリングについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

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ポケットWiFiの減りが早い?バッテリーの持ちが良い機種5選

ポケットWiFiを選ぶ時、少しでもバッテリーの持ちが良い機種を選びたいという方も多いでしょう。

バッテリーの持ちが良いポケットWiFiは下記の5つ。

  • FS030W
  • Y!mobile ポケットWiFi 701UC
  • GlocalMe G3
  • Speed Wi-Fi NEXT WX05
  • D1

それぞれの連続通信時間と、取り扱い業者を下記の表にまとめました。

ポケットWiFi名 連続通信時間 取り扱い業者
FS030W 20時間 FUJI Wifi
NEXTモバイル
BIGLOBEモバイル
Y!mobile
ポケットWiFi 701UC
18時間 Y!mobile
GlocalMe G3 15時間 FUJI Wifi
BWI(海外レンタル専用)
Wi-Ho!(海外レンタル専用)
Speed Wi-Fi NEXT WX05 14時間 UQ WiMAX
au
Broad WiMAX
GMOとくとくBB
DTI
nifty
KT WiMAX
WiFiレンタルどっとこむ
novas WiMAX
So-netモバイル
カシモWiMAX
など
D1 12時間 どんなときもWiFi

それでは、それぞれの詳細を確認しましょう。

FS030W

FS030W
FS030Wは富士ソフト株式会社が販売するポケットWiFi。

連続接続時間が20時間と非常に長く、Bluetooth接続時には連続通信時間は24時間にもなります。

重さも約128gなので持ち運びにも便利。

ロングライフモード」というバッテリーの劣化を軽減するモードがありますので、少しでも長くバッテリーを持たせたい方におすすめです。

Y!mobile ポケットWiFi 701UC

Y!mobile ポケットWiFi 701UC
Y!mobile ポケットWiFi 701UCは連続通信時間が18時間という、バッテリーの持ちが良いポケットWiFiです。

海外にも対応していますので、国内外を問わず使うことができます。

電源をオンにするだけで簡単に海外利用設定に切り替えることができますので、海外旅行などの際にも重宝するでしょう。

GlocalMe G3

GlocalMe G3
GlocalMe G3はucloudlink社が製造するポケットWiFi。

世界100カ国以上で通信が可能となっており、端末一つで世界中どこでもネット接続が可能です。

GlicalMe G3はFUJI Wifiを始めとするプロバイダで提供されています。

ちなみにFUJI WifiではGlocalMe G3を無制限プラン「快適!クラウドプラン」で使用可能。

「快適!クラウドプラン」はトリプルキャリアにも対応していますので、バッテリーの持ちだけでなくデータ容量も気にせずにネットが楽しめるでしょう。

Speed Wi-Fi NEXT WX05

Speed Wi-Fi NEXT WX05
Speed Wi-Fi NEXT WX05はWiMAX回線を使用したポケットWiFi。

WiMAXを扱うUQ WiMAXやBroad WiMAXなどのプロバイダでレンタルもしくは購入をすることが可能です。

バッテリーの持ちは最大14時間と、FS030Wに比べるとやや短くなりますが、WiMAX回線を使った高速な通信が魅力となっています。

D1

D1
D1はクラウドSIMを採用したポケットWiFi。

クラウドSIMを採用することで、au、docomo、ソフトバンクすべての回線を使ったトリプルキャリアにも対応しています。

ハカセ
ハカセ
クラウドSIMについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
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D1の連続通信時間は12時間となっており、さらに海外にも対応。

どんなときもWiFiはデータ無制限プランを提供していますので、容量を気にせずにネットを使いたい方にもおすすめです。

 

ポケットWiFiの減りが早いときは機種を見直すのもおすすめ


最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。

  • ポケットWiFiのバッテリーの持ち時間は機種によって異なる
  • 一部のポケットWiFiでは自分でバッテリーの交換ができる
  • 減りが早い原因はバッテリーが古い、充電したままの時間が長い
  • WiMAXの場合はアップデートがされていないことが原因の場合も
  • 減りが早いときはこまめに電源を切って連続使用はしない
  • CA機能の使用を控える
  • Bluetoothテザリングで接続する
  • 連続通信時間が長いポケットWiFiはFS030W

ポケットWiFIのバッテリーの持ち時間は機種によっても大きく異なります。

「バッテリーの減りが早いかもしれない」と感じたら、思い切って契約のプロバイダを変え機種を変更してみるのもおすすめです。

今回はポケットWiFiのバッテリーに関するヒントをご紹介しました。

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