スマホよりも画面が大きく、パソコンよりも持ち運びが便利なタブレット。
スマホとタブレットの2台持ちをしている方や、パソコンの代わりにタブレットで仕事をしている方も多いのでないでしょうか。
結論から申し上げると、タブレットの運用にはリーズナブルな格安SIMの契約がおすすめです。
しかし必ず知っておきたい注意点もあります。
そこで本記事では、格安SIMとタブレットの関係について、基礎知識から運用のポイントまで幅広く解説していきます。
おすすめのタブレット端末やiPadを格安SIMに契約するときの注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
格安SIMでタブレットを使うメリット
格安SIMは、スマホやパソコンでも使うことができますが、特にタブレットを使うメリットは以下の3つ。
- 大手キャリアよりも5,000円程度安く利用できる
- 国内外問わず持ち運びが便利!
- PCの代替品として利用可能
ここでは、タブレット利用者の方のための格安SIMのおすすめポイントについて解説します。
1.大手キャリアよりも5,000円程度安く利用できる
タブレットを格安SIMに契約すれば、大手キャリアよりも5,000円程安く運用することができます。
格安SIMは大手キャリアから回線の一部を借りており、回線設備などを備える必要がないため料金を抑えたプランを提供できるのです。
例えばキャリアから格安SIMに乗り換え、月に5,000円の節約をしたとすると1年で6万円の節約になります。
さらに格安SIMには契約期間の縛りがない場合がほとんどですので、気軽に契約を見直すことも可能。
タブレットは2台目の端末として持つ人も多いですので、お得に利用できる格安SIMが最適です。
2.国内外問わず持ち運びが便利!
タブレットは国内外問わず、どこでも持ち運びが便利です。
例えばPCの画面は11インチ~15インチ、重量は1キロ~2キロほどとなっています。
一方タブレットの画面は7インチ~12インチとパソコンよりもやや小さく、重量も600グラム程度と非常に軽いのが特徴。
仕事の書類や本などを電子化してタブレットに保存すれば、荷物をまとめることができ海外旅行などの際にも重宝するでしょう。
また、タブレットでネットを使うには
- WiFi環境下で使うWiFi版
- SIMカードを挿入して使うLTE版
がありますが、どこにでも持ち運べて常にネット接続ができるLTE版がおすすめ。
LTE版のタブレットはWiFi環境を探す必要も、モバイルルーターを持ち運ぶ必要もなく、どこでもネットに接続ができます。
3.PCの代替品として利用可能
タブレットはPCの代替品としても最適。
タブレットのOSは主にスマホ用のiOSとAndroidが使用されているので、PCよりも起動が速いです。
また、タブレットはバッテリーの持ちもPCより良いので仕事でもプライベートでも十分PCの代替品として使用が可能です。
また、1台で情報を調べながら他の端末でデータ入力するなど、2台の端末を同時に使う場合も、スマホとタブレットという組み合わせの方がよりコンパクト。
タブレットの便利さから、近年タブレットを業務ツールとして導入する企業も増えています。
格安SIMでタブレットを使う時の基礎知識
まず始めに覚えておきたいのは以下の4つのポイント。
- タブレットにはWiFi版とLTE版がある
- SIMロック解除の必要がある場合も
- 格安SIMのプラン相場は2,000円前後/7GB
- キャリア独自機能やLINEの一部機能は使えない
ここでは、以上4つの基礎知識について解説していきます。
1.タブレットにはWiFi版とLTE版がある
タブレットには
- WiFi版
- LTE版
という2種類があります。
WiFi版とは無線LANを利用してネットに接続するタイプのタブレット。
オフィスやフリーWiFiスポットなどのWiFiを利用しますので、WiFiが飛んでいる場所であれば無料でネットが利用できます。
一方LTE版とは、SIMカードを挿して大手キャリアや格安SIMが提供する回線を利用することができるタイプのタブレットです。
LTE版のタブレットは別名「セルラーモデル」とも呼ばれ、タブレットを利用する環境に関係なくどこでもネット接続ができます。
格安SIMでタブレットを使う場合は、LTE板を選びましょう。
余談ですが「スマホのSIMカードをタブレットに挿れられるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
基本的にタブレットのSIMをスマホに入れることはできませんので、タブレットはタブレット専用の格安SIMを契約する必要があります。
こちらもタブレットの種類と一緒に覚えておくと便利です。
2.SIMロック解除の必要がある場合も
格安SIMでタブレットを使うための条件は、LTE版を手に入れることの他にもう一つあります。
それは、SIMロックがかかっている場合はそれを解除する必要があるということ。
大手キャリアの場合は契約から一定期間はSIMロックの解除ができません。
そのため、大手キャリアで購入したタブレットを格安SIMと契約する場合は注意が必要です。
また、2015年以前に発売された古い機種のタブレットの場合、SIMロックの解除に対応していない場合もありますので気をつけましょう。
3.格安SIMのプラン相場は2,000円前後/7GB
格安SIMのプランの相場は、だいたい7GBで2,000円前後となっています。
7GBはパケット数に換算すると「58,720,256パケット」。
具体的にできることは下記の表の通りとなっています。
メールの送受信 | およそ 14,630通 (1通あたり500KBで計算) |
ホームページの閲覧 | およそ24,430ページ (1ページあたり300KBで計算) |
動画の視聴 | およそ31時間30分 (1分あたり4MBで計算) |
音楽のダウンロード | およそ1,750曲 (1曲あたり4MBで計算) |
また、回線速度に関しても格安SIMごとに違いますのでネットの口コミなどで実際の速度についてリサーチすると良いでしょう。
4.キャリア独自機能やLINEの一部機能は使えない
タブレットだけでなくスマホでも、格安SIMを利用する場合はキャリア独自機能を使うことはできません。
また、LINEのID検索も使えません。
LINEのID検索機能は未成年の安全を守るため年齢認証が必要です。
このLINEの年齢認証はLINEと大手キャリアが提携して行なっているサービスのため、年齢認証が行えない格安SIMでは利用することができません。
唯一の例外としては、LINEと親会社が同じのLINEモバイルは、格安SIMですがLINEのID検索機能を使うことができます。
格安SIMで使えるタブレットを使うときのポイント
格安SIMでタブレットを使うときは以下のポイントに注目しましょう。
- タブレットは手持ちのもの?購入する?
- どこの格安SIMと契約する?
- 月にどれくらいのデータ量が必要?
ここでは、タブレットを格安SIMで使う具体的なチェックポイントについて解説します。
1.タブレットは手持ちのもの?購入する?
まずはタブレットは手持ちのものを使うのか、新しく購入するのか決めましょう。
新しく購入する場合でも、
- 新規購入
- 中古購入
- 実店舗で購入
- オンラインストアで購入
など購入方法もさまざま。
機種によっては特定のオンラインストアでしか取り扱っていないものもあります。
まずは機種を何種類か定めてから購入方法を検討してみましょう。
また、SIMカードの種類は
- nano SIM
- micro SIM
- 標準SIM
という3種類、それから全種類対応の「マルチSIM」というSIMもあります。
機種と一緒にSIMカードのサイズも確認しておきましょう。
2.どこの格安SIMと契約する?
タブレットの機種を定めたら、次はどこの格安SIMと契約するのか検討します。
格安SIMは基本的に実店舗を持ちませんので、ネットでのリサーチが中心になるでしょう。
基本料金やキャンペーン、使用回線などさまざまな角度で検討するようにしてください。
また、タブレットに対応しているかどうかも確認しましょう。
中にはタブレットをセットで販売している格安SIMもありますので、同時に機種とプランの契約ができる場合もあります。
3.月にどれくらいのデータ量が必要?
タブレットを契約するプランを選ぶときは、月にどれくらいのデータ量が必要なのかも決めておきましょう。
格安SIMには、3GBなどのライトプランもあれば無制限プランもあります。
下記の記事では1GBでできることについて解説していますので、参考にしてください。
【端末を選ぶ】格安SIMで使える格安タブレット3選
格安SIMでタブレットを使うとき、どの格安SIMと契約するかだけではなく、どのタブレットを使うのかも考えなければいけません。
タブレットは2万円〜3万円が相場となっていますが、1万円以下で購入できるものもあります。
ここでは1万円以下で買える格安タブレット
- Dragon Touch Y88X PLUS
- Amazon Fire HD8
- CHUWI Hi8 SE
についてみていきましょう。
Dragon Touch Y88X PLUS
参考価格7,580円というコスパに優れているのが特徴のインチタブレット。
中国深センにあるDragon Touchというタブレット端末などの研究を行なっているメーカーが販売しています。
ディスプレイは1024×600と高解像で、リーズナブルな価格にも関わらず約200万画素の高画質カメラも実装。
有害サイトを閲覧できないようにするフィルタリング機能もついていますので、子ども向けのタブレットとしても人気があります。
Amazon Fire HD8
Amazon Fire HD8は、Amazonが販売するタブレットで2018年秋に発売されました。
参考価格8,800円というリーズナブルな価格であるにも関わらず、高解像度1280×800、189ppiの8インチHDディスプレイを搭載。
Alexaも搭載されていますので、対応家電などと連動させて操作をより快適にすることも可能です。
最大10時間という長持ちのバッテリーが特徴で、仕事だけでなくプライベートでも使い勝手の良さを感じることができるでしょう。
CHUWI Hi8 SE
CHUWI Hi8 SEは、Android OSを搭載した格安タブレットです。
参考価格9,500円と価格もリーズナブルで、バッテリーも約8時間使用できます。
解像度1920×1200のフルHD画質で高画質で動画などが楽しめるのも魅力。
価格は1万円前後で、機能性に優れているおすすめのタブレットです。
デフォルトで2GBのメモリ・32GBの内部ストレージが内蔵されていますが、拡張SDカードに128GBまで増設できます。
CHUWI Hi8 SEは大容量なタブレットを探している方にも最適です。
【格安SIMを選ぶ】タブレット利用におすすめの格安SIM3選
格安SIMで運用するタブレットが決まったら、次は契約する格安SIMを選びましょう。
タブレット利用におすすめの格安SIMは下記の3つです。
- UQモバイル
- II Jmio
- BIGLOBEモバイル
ここでは、タブレット利用に最適な格安SIMについてご紹介します。
UQモバイル
UQモバイルは、KDDIグループの子会社であるUQコミュニケーションズが展開する格安SIMです。
au回線を使用しており、キャリアと遜色ない高速な通信回線を体感することができます。
また、UQモバイルでは多くの機種でテザリングが利用できますのでタブレットをテザリングの親機としたい方にも最適です。
また、UQモバイルは実店舗を展開していますので、サポート体制が充実しているのも特徴。
「トラブルは1秒でも速く解決したいので、サポート体制が充実している格安SIMを選びたい」という方はUQモバイルがおすすめです。
II Jmio
IIJmioは、格安SIMやSIMフリー端末を提供する格安SIMです。
データ通信専用SIMの場合月々の料金は1,520円(ライトスタートプラン)。
大手キャリアでタブレットを利用する場合、月々およそ7,000円がかかりますので月に5,000円以上もお得になります。
タブレット利用に関するお得なキャンペーンを開催していることも多く、特典の多さで格安SIMを選びたい方にも最適です。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルはdocomo回線とau回線が使用できる格安SIMです。
エンタメフリーというYouTubeなどの動画サービスがカウントフリーとなるオプションもありますので、タブレットの大画面で通信料を気にせずに動画を楽しむことも可能。
タブレットを使って動画を思い切り楽しみたいという方は、迷わずBIGLOBEモバイルを選びましょう。
タブレットをセットで販売している格安SIM3選
タブレットの購入と格安SIMの契約を同時に行うこともできます。
ここでは、タブレットとプランをセットで販売している格安SIM
- 楽天モバイル
- mineo
- LINEモバイル
についてみていきましょう。
LIBMO
LIBMOは暮らしのインフラを支えるTOKAIグループが運営する格安SIMです。
取り扱いのタブレットは
- MediaPad M5 lite 8
- MediaPad M3 lite
の2種類。(2020年1月現在)
LIBMOで端末を購入する場合、予めSIMカードが端末に挿入された状態で発送されるというのも特徴。
APN設定などの初期設定をした上で受け取ることができますので、開封後すぐにタブレットを利用することができます。
mineo
mineoは、関西電力グループのオプテージが提供する全国で使える格安SIM。
au、docomo、ソフトバンクという3種類の回線が使えるのが特徴です。
mineoでセット購入できるのは「HUAWEI MediaPad M3 Lite」。
一括支払いの価格は26,400円ですが、月々1,100円で24ヶ月払いにすることも可能です。
HuluやU-NEXTなどのエンタメプランもありますので、動画をタブレットで楽しみたい人にも最適だと言えます。
LINEモバイル
LINEモバイルは、メッセージアプリLINEを提供するネイバーとソフトバンクが運営する格安SIMです。
タブレットは
- HUAWEI MediaPad T5
- HUAWEI MediaPad M5 lite8
の2種類がセット購入できます。
LINEやLINE MUSICなどの通信料を消費しない「データフリー」が利用できる点も魅力的です。
LINEやSNSをよく使うという方はLINEモバイルをチェックしてみましょう。
iPadも格安SIMで使える!知っておきたい注意点は?
格安SIMでタブレットを使うとき、iPadを使いたいという方もいるでしょう。
もちろんiPadも格安SIMと契約することができますが、以下の3つの点に注意してください。
- 使用予定のiPadは動作確認端末一覧に含まれている?
- 「LTE版」または「Wi-Fi + Cellularモデル」のiPadを選ぶ
- iPadのiOSアップデートは動作確認ができてから
格安SIMでiPadを利用予定の方に向けて、さっそく詳しくみていきましょう。
1.使用予定のiPadは動作確認端末一覧に含まれている?
格安SIMでiPadを使うときは、きちんと作動するかどうかを確認しましょう。
それぞれの格安SIMの動作確認端末は「格安SIM名 iPad 動作確認」と検索すると見ることができます。
「契約したけれど使えなかった」ということがないよう、あらかじめ対応端末を確認しておくと安心です。
2.「LTE版」または「Wi-Fi + Cellularモデル」のiPadを選ぶ
iPadには以下の3つのタイプのモデルがあります。
- LTE版
- WiFI+cellular版
- WiFi版
そのうち格安SIMでiPadを使うときは、
- LTE版
- WiFI+cellular版
を選びましょう。
iPadには「Wi-Fi + Cellularモデル」というWiFi環境でない場所でLTE回線に切り替えることのできるモデルもあり、こちらのタイプでも格安SIMと契約することができます。
ただし、うっかりWiFi版のiPadを購入してしまうと格安SIMと契約することができませんので注意してください。
3.iPadのiOSアップデートは動作確認ができてから
iPadを格安SIMと契約した後は、iOSのアップデートをすると不具合が生じる可能性がありますので注意が必要。
iOSのアップデートでは新たな機能が追加されますが、格安SIMとの相性は良くなく処理が上手くできないことがあるためです。
そのため、iOSのアップデートが来てすぐに更新するのはおすすめしません。
格安SIMのホームページで、動作確認が出来たというアナウンスを確認してからアップデートするのが大切です。
タブレットの運用には格安SIMがおすすめ!
最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
- タブレットを格安SIMと契約すれば大手キャリアよりも5,000円程度安い
- タブレットは国内外問わず持ち運びが便利!
- PCの代替品として利用可能
- タブレットにはWiFi版とLTE版がある
- 格安SIMでタブレットを使うときは、端末と格安SIMを選ぶ
- 端末とプランをセット販売している格安SIMもあり
- iPadの場合は「LTE版」または「Wi-Fi + Cellularモデル」を選ぶ
タブレットは高性能であるにも関わらず軽量でPCの代替品にもなりますので、LTE版を購入して格安SIMでお得に運用するのがおすすめです。
今回はiPadを含めたタブレットと格安SIMというテーマで解説しました。