「格安SIMでiPhone使いたい」本記事はこのように考える方に向けて書いていきます。
- そもそもiPhoneで格安SIMは使えるのか?
- 使えるなら方法は?
- どこで格安SIMとiPhoneをセットで購入できるの?
iPhoneの契約先に格安SIMを検討している方は、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
そこで今回は、格安SIMでiPhoneを使うための基礎知識や注意点などについて解説します。
Contents
格安SIMでiPhoneを使うための3つの方法
格安SIMでiPhoneを使うための方法は以下の3つです。
- 携帯電話会社でiPhoneを購入し格安SIMに乗り換える
- 中古またはApple StoreでiPhoneを購入し格安SIMと契約する
- 格安SIMでiPhoneとSIMプランをセットで購入する
ここでは、iPhone端末を格安SIMと契約する最初のステップについてみていきましょう。
大手3キャリアでiPhoneを購入し格安SIMに乗り換える
1つ目の方法は、大手3キャリアでiPhone端末を購入し格安SIMに乗り換える方法です。
メリットとしては「新しいモデルのiPhoneを購入することができる」という点が挙げられます。
一方、キャリアで購入したiPhoneを格安SIMに乗り換える場合は、契約キャリアの回線しか使うことのできない「SIMロック」の解除が必要です。
SIMロックの解除についてはキャリアごとに条件が異なり、解除手数料がかかることもありますので、この点はデメリットだと言えるでしょう。
中古またはApple StoreでiPhoneを購入し格安SIMと契約する
2つ目の方法は、中古またはApple StoreでiPhoneを購入し格安SIMと契約する方法です。
この方法のメリットは、中古購入とApple Store購入でそれぞれ下記の通り。
- 中古購入→iPhoneの端末を安価で手に入れることができる
- Apple Store購入→最新iPhoneのSIMフリー端末が購入できる
デメリットとしては、中古購入の場合は赤ロムの購入に注意しないといけない点が挙げられます。
例えばdocomoの赤ロムを購入してしまうと、docomoのキャリア回線が使えないだけでなく、docomoの回線を使用している格安SIMとの契約もできません。
中古でiPhoneを購入する場合はSIMカードが挿入されていない「白ロム」を購入するようにしましょう。
格安SIMでiPhoneとSIMプランをセットで購入する
3つ目の方法は、格安SIMでiPhoneとSIMプランをセットで購入する方法です。
iPhone端末の購入と格安SIMの契約を一度にできますので、手間が省けるという点はメリットだと言えるでしょう。
また、セットで購入するため購入端末が格安SIMに対応しているかを確認する必要もありません。
一方デメリットは、AppleWatchやiPhone11などの最新機種を購入することができない点です。
「iPhone最新機種×格安SIM」の組み合わせを検討している方は、Apple StoreでSIMフリー端末を購入しましょう。
格安SIMでiPhoneを使う時のメリット
格安SIM×iPhoneという組み合わせには、以下のようなメリットがあります。
- 最新のiPhoneが月々数千円で使える
- 中古のiPhoneに最新のiOSを入れることができる
- 契約期間の縛りなくiPhoneが使える場合も
ここでは、格安SIMでiPhoneを使うときのメリットについてみていきましょう。
1.最新のiPhoneが月々数千円で使える
iPhoneを格安SIMで契約すれば、最新機種を月々数千円で利用することができます。
iPhone本体を購入すれば、それから支払うのは月々1,000円〜4,000円の格安SIMプラン料金のみです。
例えばFUJI Wifiではデータ量20GBが利用できる「SIM 20ギガプラン」が月額2,480円となっています。
一方、同じく20GB利用ができるdocomoの「ウルトラデータLパック」の料金は月額6,000円。
iPhoneを大容量でたっぷり使いたい方は、格安SIMを利用することでお得にiPhoneを運用することができるでしょう。
2.中古のiPhoneに最新のiOSを入れることができる
iPhoneの特徴は、数年前のモデルの機種にも最新のOSが対応しているところ。
例えば2018年9月にリリースされたiOS12は、もっとも古い機種で2012年に発売されたiPhone5にも対応していました。
5年以上前のモデルに最新iOSが対応しているというのは、AndroidにはないiPhoneならではの特徴です。
2019年9月にリリースされた現在(2020年1月)最新のiOS13も、もっとも古いモデルではiPhoneSE(2016年発売)に対応しています。
このようにiPhoneは、中古で購入した古い端末にも新しいiOSを反映することができますので、格安SIMとの相性は良いと言えるでしょう。
3.契約期間の縛りなくiPhoneが使える場合も
格安SIMは基本的にキャリアのような契約期間の縛りを気にすることなく利用できます。
もしかしたら「格安SIMは最低1年間契約をしないと解約料が取られる」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、実は2019年10月1日に施行された「電気通信事業法」により、ほとんどの格安SIMが最低利用期間や解約料を廃止しています。
一部の格安SIMではまだ最低利用期間を設けていますが、ほとんどの格安SIMで縛りなくiPhoneが利用できるという点はメリットだと言えます。
格安SIMでiPhoneを使う時のデメリット
格安SIM×iPhoneという組み合わせには、以下のようなデメリットがあります。
- キャリアよりも通信速度が落ちる
- 実店舗がないのでサポート面は不安
ここでは、格安SIMでiPhoneを使うときのデメリットについてみていきましょう。
1.キャリアよりも通信速度が落ちる
iPhoneに限ったことではありませんが、一般的に格安SIMはキャリアよりも通信速度が落ちます。
格安SIMの通信回線は、大手3キャリア(au、docomo、ソフトバンク)の回線の一部を借りたものであり、回線の混雑が起きやすく速度が低下するためです。
特に会社員の昼休みや夜間の時間帯は通信が混雑し、格安SIMの通信はその影響を受けやすくなります。
「全く使えない」というレベルではありませんが、格安SIMはキャリアよりも通信速度が落ちるということを覚えておきましょう。
2 .実店舗がないのでサポート面は不安
格安SIMは一部をのぞいて実店舗を持たずインターネット上でサービスを提供しています。
そのため、トラブルが起きた時のサポート体制に不安を感じる可能性があるでしょう。
ほとんどの格安SIMは電話でのサポート窓口を設けていますが、なかなか電話が繋がらないということもあります。
格安SIMでiPhoneを使う際に充実したサポートを受けたいという方は、デメリットを感じやすいでしょう。
格安SIMでiPhoneを使うときの注意点
格安SIMでiPhoneを使うときは以下の3点に注意しましょう。
- SIMロック解除はキャリアごとに条件が異なる
- アクティベーションロックがかかっていないか確認
- iOSのアップデートは動作確認が行われてから
ここでは「格安SIM×iPhone」の組み合わせで気をつけたい3つのポイントについて解説します。
SIMロック解除はキャリアごとに条件が異なる
キャリアから格安SIMに乗り換える場合、SIMロックを解除するための条件は各キャリアごとに異なります。
現在キャリアと契約している方が格安SIMに乗り換える場合は、SIM解除の条件を満たしているか確認するようにしましょう。
それぞれの大まかな条件は下記の表の通りです。
キャリア | 日数に関する条件 | 端末に関する条件 |
au | 購入から100日が経過している | 端末代金を既に支払っている |
docomo | 購入から100日が経過している | 端末代金を既に支払っている |
ソフトバンク | 購入から101日が経過している | 端末代金を既に支払っている |
細かい条件については下記のリンクを参考に直接問い合わせをしてみてください。
また、キャリアから格安SIMに乗り換える方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしましょう。
アクティベーションロックがかかっていないか確認
「アクティベーションロック」とは、iOS7から導入されたiPhoneの盗難を防止するための機能。
アクティベーションロックをかけた場合、iPhoneを初めて使用するときに入力されたAppleIDとデバイスの情報が結び付けられます。
以降デバイスを復元・初期化したり、ほかの人のAppleIDで使用する前に、必ず以前のユーザーのAppleIDとパスワードの入力を必要とするのが、この「アクティベーションロック機能」です。
中古のiPhoneを購入する場合は、アクティベーションロックがかかっていないかを確認するようにしましょう。
アクティベーションロックがかかっていると、元の持ち主の情報がそのまま残っていますので新しく格安SIMを契約することができません。
アクティベーションロックは元の購入者でしか解除することができませんので、中古でiPhoneを購入する際は事前に注意してください。
iOSのアップデートは動作確認が行われてから
格安SIMでiPhoneを使っている方は、iOSのアップデートをすると不具合が生じる可能性があります。
iOSのアップデートでは新たな機能が追加されますが、格安SIMとの相性は良くなく処理が上手くできないことがあるためです。
それぞれの格安SIMでは、iOSのアップデートの動作確認の結果をホームページなどで公表しています。
iOSが更新されたらすぐにアップデートをするのではなく、不具合がないことを確認してからアップデートをするようにしましょう。
iPhoneとセットで購入できる格安SIMおすすめ3選
iPhoneとセットで購入できるおすすめ格安SIMは以下の3つ。
- IIJmio
- UQモバイル
- Y!mobile
それぞれのiPhone取り扱い機種と料金目安は下記の表の通りです。
格安SIM | 取り扱い機種 | 料金例(少量) | 料金例(多量) |
IIJmio | iPhone XS iPhone XR iPhone 8 iPhone 7 iPhone SE |
iPhone7: 39,800円(32GB) |
iPhone7: 44,800円(256GB) |
UQモバイル | iPhoneSE iPhone6s iPhone7 |
iPhone7 : 25,344円(32GB) |
iPhone7 : 35,640円(128GB) |
Y!mobile | iPhone6s iPhone7 |
iPhone7 : 30,240円(32GB) |
iPhone7 : 41,039円(128GB) |
それでは一つ一つ特徴をみていきましょう。
IIJmio
IIJmioは、格安SIMやSIMフリー端末を提供する格安SIMです。
「iPhone XS」や「iPhone 7」など5種類の中古iPhone端末を格安SIMとセットで購入することができます。
iPhoneとデータ通信量3GB、国内通話3分かけ放題がセットになっている「コミコミセット」が人気。
端末とSIMを別々に契約した場合、1年間で37,000円近くなりますが、コミコミセットなら25,000円ほどで利用ができます。
iPhone8も取り扱っていますので、なるべく新しい機種をセット購入したい方にはIIJmioがおすすめです。
UQモバイル
UQモバイルはau回線を使用している格安SIM。
キャリアと遜色ない高速な通信回線が特徴の格安SIMで、iPhoneSE、iPhone6sとiPhone7をセット購入するすることができます。
UQモバイルは実店舗を展開していますので、サポート体制が充実しているのも特徴です。
「初めて利用するのでサポート体制が充実している格安SIMを選びたい」という方は迷わずUQモバイルを選びましょう。
Y!mobile
Y!mobileはiPhone6sとiPhone7をセットで購入することができます。
Y!mobileはソフトバンク回線に加えて自社回線を一部使用していますので、通信回線が安定しているのが特徴です。
全国に1000店舗以上の実店舗を構えていますので、サポート体制を重視したい方にもおすすめ。
回線の安定性にこだわりたい方は利用を検討してみましょう。
「格安SIM✕iPhone」に関するQ&A
ここでは、「格安SIM×iPhone」に関する疑問に答えていきます。
iPhone8は格安SIMで使えますか?
使えます。SIMフリーの状態であれば、ほとんど全ての格安SIMはiPhone8対応可能です。セットで購入したい場合は、IIJmioでは中古のiPhone8を取り扱っています。
最新のiPhone11を格安SIMで使うには?
Apple StoreでSIMフリーのiPhone11もしくは白ロムの中古端末を購入して、格安SIMと契約しましょう。
格安SIMに契約したiPhoneはテザリングできますか?
基本的にできますが、一部テザリングに対応していない機種もあります。一般的に格安SIMでは、無料でテザリング機能が利用できますよ。
格安SIMのテザリングについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
iPhoneと格安SIMは相性◎!
最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
- 「iPhone×格安SIM」のメリットは数千円で最新機種が運用できる点
- 「iPhone×格安SIM」のデメリットは通信速度が遅くなる点
- SIMロック解除はキャリアごとに条件が異なるので注意
- アクティベーションロックがかかっていないか確認しよう
- iOSのアップデートは動作確認が行われてから行う
- IIJmio・UQモバイル、Y!mobileなどでiPhone端末を購入できる
iPhoneでも格安SIMに契約できます。
Apple Storeで最新端末を購入すれば、リーズナブルな価格で最新のiPhoneを使うことも可能です。
格安SIMの場合は、iOSのアップデートにより不具合が生じることがありますので注意しましょう。
今回は「格安SIM×iPhone」という組み合わせの概要や注意点についてご紹介しました。