自宅でインターネットを利用する際に、WiMAXを使うか光回線を使うか悩んでいる方は多いです。
実際に購入してから「別の方が良かった」とならないためにも、ちゃんと自分にあったものを選ばなくてはなりません。
そこで本記事では、WiMAXと光回線の仕組みを解説し、どちらが使い勝手に優れているかを徹底解説します!
実際に起こり得るパターン別のおすすめも紹介しているので、これからインターネットを利用したいと考えている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
Contents
【図解付】WiMAXと光回線の通信の仕組みは?

こちらでは、WiMAXと光回線の通信の仕組みについて紹介します。
「どちらもネットにつなげるためのものだから、同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、細かく見ると仕組みは大きく違っています。
双方の特徴をしっかり把握して、自分にあった回線を選択しましょう。
1.光回線の通信の仕組み

光回線は、電柱から回線を自宅に直接引き込んでインターネットに接続する方法です。引き込んだ回線にルーターを接続して、無線でパソコンに飛ばします。
直接回線を引き込んでいるので電波が強く、常に速度が安定している点が特徴です。障害物などの影響を受けることもありません。
ただし利用するには回線工事が必要で、1週間~1ヶ月ほどの期間を要します。外に持ち運びもできないので利便性も低めですが、安定したスピードを求めている人におすすめです。
2.WiMAXの通信の仕組み

WiMAX(ポケットWiFi)は、通信会社の基地局から無線で電波を受信し、無線で電波をパソコンなどに飛ばす方法です。
厳密に言うと電波を送受信する機械がポケットWiFiで、その中で利用する回線の1つにWiMAXが存在します。
WiMAXは無線で電波を受信するので、ポケットWiFiの通信エリア内に入っていればどこでもインターネットに接続可能です。持ち運び性に優れていて、特別な工事も必要としません。
ただし無線という性質上、障害物や人の多さで電波の強度が大きく変わります。場所によっては遅くなる可能性も高いので、速度ではなく携帯性や利便性にこだわる人におすすめです。
WiMAXと光回線を5つの観点で徹底比較

WiMAXと光回線は似ているようで大きく違うものなので、こちらでは2つをいろいろな観点から徹底比較します。
- 速度
- 速度制限
- 料金
- 利便性
- 開通までの時間
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【WiMAXと光回線の比較1】
速度は光回線が安定
情報のダウンロードやアップロードを行う速度が安定しているのは、光回線です。
光回線は直接回線を引き込んで利用するので、安定して速いスピードでインターネットを使えます。
反対にWiMAXは基地局から無線で電波を受信するので安定度が低く、スピードもそこまで速くありません。
速度の安定度を求めるなら、光回線のほうが使い勝手が良いです。
【WiMAXと光回線の比較2】
速度制限は光回線だとほぼ確実に無い
インターネットを利用しすぎると発生する「速度制限」は、光回線にはありません。
(※通信量が異常に多い場合は発生する可能性があります)
基本的にはどれだけ使っても料金が変わらず、速度も速いままで利用可能です。
WiMAXには2種類の料金プランがあり、それぞれで通信制限が設けられています。
- 月間7GBを超えると制限
- 直近3日間で10GB以上利用すると制限(月間は無制限)
2であればそこまで影響はないのですが、あとから見るために映画やYouTube動画をまとめてダウンロードすると制限にかかる可能性が高いです。
大量に通信を行いたい人にとっては、光回線が安心です。
【WiMAXと光回線の比較3】
料金はWiMAXが安い
利用料金はWiMAXが圧倒的に安いです。
値段は業者によって変わりますが、おおよその値段を比較してみました。
WiMAX | 光回線 | |
初期費用 | 3,000円 | 15,000円~20,000円 (工事代含む) |
月額料金 | 約3,000円~4,000円 | 約5,000円 |
1年間利用した場合 | 39,000円~51,000円 | 75,000円~80,000円 |
1年間継続して利用すると、料金の差がかなり大きくなります。
光回線は工事がある分初期費用が高く、決して安いとは言えません。月額料金もポケットWiFiに比べると少し高めです。
リーズナブルにインターネットを使いたい方は、WiMAXを検討してみてください。
【WiMAXと光回線の比較4】
利便性はWiMAXが高い
利便性はWiMAXが高く、快適に利用できます。
WiMAXは持ち運びが可能な端末で、かばんに入れても負担にならないようなサイズです。
よく行くカフェや旅行先、電車の中でも快適にインターネットを楽しめます。
光回線は自宅に回線を引き込んで使うため、自宅以外での利用ができません。速度は安定していますが、利便性には欠けてしまいます。
どこでも自由にインターネットを利用したい場合は、WiMAXを使ってみてください。
【WiMAXと光回線の比較5】
利用開始までの時間はWiMAXが早い
利用開始までの時間は、WiMAXが早いです。
WiMAXであれば、最短で申込の翌日から利用できます。光回線の場合は別で工事が必要になるので、最低でも1週間、混んでいれば1ヶ月近く利用できません。
さらに光回線は引っ越しで自宅が変わるたびに開通工事をしなければならないため、そのたびに時間とお金がかかります。
早くインターネットに接続したいという場合は、WiMAXがおすすめです。
WiMAXと光回線どっちがおすすめ?タイプ別に解説

こちらでは、WiMAXと光回線のどちらを使うべきか、利用するタイプ別に解説します。
具体的な事例を載せているので、ぜひ参考にしてどちらかを選んでみてください。
- 家の外でもインターネットを使いたい人:WiMAX
- オンラインゲームでよく遊ぶ人:光回線
- 引っ越しすることが多い人:WiMAX
- すぐにインターネットを使いたい人:WiMAX
- 家族みんなで使いたい人:光回線
- ひとり暮らしで固定費を削減したい人:WiMAX
- 通信制限を気にしたくない人:光回線
1.家の外でもインターネットを使いたい:WiMAX
家の外でもインターネットが使いたい場合は、WiMAXを選びましょう。
光回線が利用できるのは自宅のみなので、外出時には利用できません。
WiMAXは1台持っていれば出張や旅行などにも役立ちます。フリーWiFiは速度やセキュリティ面があまり良くないので、持っておいたほうが無難です。
WiMAXは、いろいろな場所でインターネットを使う機会が多い人に向いています。
2.オンラインゲームでよく遊ぶ:光回線
パソコンを使ってオンラインゲームでよく遊ぶ場合は、光回線がおすすめです。
光回線は速度が安定しているので、ラグやロードの時間を極力減らして、快適に遊べます。
特にシューティングやアクションなど、動作スピードが重要になるゲームだと、WiMAXの速度では物足りません。
スピードが関係しないならWiMAXでもいいですが、基本的には光回線を使っておいたほうがストレス無くゲームを楽しめるでしょう。
3.引っ越しすることが多い:WiMAX
引っ越しをする機会が多い人は、WiMAXが適しています。
WiMAXは1台持っていれば、契約した場所がどこであっても、エリア内であればインターネットに接続可能です。対応しているものであれば、海外でも利用できます。
光回線は引っ越しのたびに回線工事を行って、契約を結び直さなくてはなりません。そのたびにお金がかかってしまうので、引っ越しが多い人には損です。
転勤が多い人など引っ越しが多い人は、WiMAXを使いましょう。
4.すぐにインターネットを使いたい:WiMAX
引っ越したあと、すぐにインターネットを使いたい方には、WiMAXがおすすめです。
WiMAXは申込みを終えたあと、最短で翌日には端末が手元に届き、そのまま利用できます。反対に光回線だと、工事が1週間~1ヶ月もかかる場合があるので、速効性はありません。
引越し先でインターネットが使えないと不便なケースは多いので、すぐに利用を開始したいという方はWiMAXを利用してみてください。
5.家族みんなで使いたい:光回線
家族数人がそれぞれインターネットにつなぎたい場合は、光回線がおすすめです。
安定した速度が出せるうえに、通信制限も厳しくないので、人が多くても問題なく利用できます。パソコンやスマホなど、1人が何台も接続する場合は特に光回線を使うべきです。
WiMAXは速度や制限の問題がありますし、1人が持ち出してしまうと他の人が使えなくなります。よって利便性も減ってしまうので、おすすめはできません。
自宅で家族みんなで使う場合は、光回線を選びましょう。
6.ひとり暮らしで固定費を削減したい:WiMAX
ひとり暮らしで月々の固定費を減らしたい場合は、WiMAXがおすすめです。
WiMAXは光回線に比べて料金が安く、さらに持ち運びもできるので、スマートフォンのプランも容量が少ないものに変更できます。
たとえば格安SIMのLINEモバイルだと、1GBで月額500円から利用可能です。通常1GBだとかなり少ないですが、WiMAXがあるおかげで問題ありません。
光回線の場合は出先でのデータ分を別で用意しなければならないので、スマートフォンの値段が高くなります。
固定費を減らして負担を軽くしたいという方には、WiMAXはうってつけです。
7.通信制限を気にしたくない:光回線
通信制限を気にしたくないという方は、光回線を選びましょう。
光回線は、よほど違法的なダウンロードを繰り返さない限り、基本的に制限がありません。
WiMAXでは通信制限が確実についてくるので、使いすぎると速度の低下などの不利益が生じます。1つのスマートフォンだけなら気にしなくていいですが、パソコンやタブレットなどの複数端末を使う場合は注意が必要です。
制限を気にせず、ストレス無くインターネットにつなぎたい場合は、光回線を検討してみてください。
光回線よりWiMAXを使いたい人はLTE回線とも比較しよう

ここまで光回線とWiMAXの違いを説明する中で「WiMAXのほうが使い勝手が良さそう」と考えている方も多いかと思われます。
そんな方に追加で検討してみてほしいのが、WiMAXとLTE回線との比較です。
どちらもポケットWiFiで送受信される電波の種類なのですが、使い勝手に若干の違いが存在します。
それぞれを簡単に紹介するので、ポケットWiFiを選ぶ上での参考にしてみてください。
1.LTE回線は人口カバー率99%でつながりやすい
LTE回線は、日本国内の人口カバー率が99%なので、いろいろな場所でつながりやすいです。
LTEはスマートフォンでも使われている回線なので、安定した接続が望めます。旅行や出張などでポケットWiFiをいろいろなところに持ち歩きたい人にはうってつけの回線です。
WiMAXはLTEに比べると人口カバー率が低く、田舎や地方部だとつながらないことも考えられます。
安定した接続がしたいのであれば、LTE回線のポケットWiFiがおすすめです。
2.都市部でハイスペック機種を使いたいならWiMAX
WiMAXが使える機種はハイスペックなものが多いので、性能重視で端末を選びたいならおすすめです。ただし利用できるエリアが狭いので、都市部などの確実につながる場所で使うときに利用しましょう。
またWiMAXは障害物に弱い回線なので、高層ビルや人の多い場所ではつながりにくいです。壁が厚い建物の中や地下でも一気に弱くなるので、エリア内でもつながらないというトラブルは珍しくありません。
先にレンタルをして試してから購入をする方法がおすすめですが、厳しい場合は確実性の高いLTE回線のポケットWiFiを検討してみてください。
詳しくは以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にして、自分にあった回線を選びましょう。
