出先でもパソコンやタブレット端末をインターネットに接続するために、WiFiの利用を検討している方は多いです。
ところが「ポケットWiFi」や「WiMAX」という言葉の違いがよくわからないと疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
2つともよく使われる言葉なので、ややこしいですよね。
そこで本記事では、ポケットWiFiとWiMAXの意味や違いについて詳しく解説します。
「結局どれを買えばいいの?」と迷っている方のために、おすすめのWiFiについても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
Contents
ポケットWiFiとWiMAXってなに?違いは?
こちらでは「ポケットWiFi」と「WiMAX」の2つの言葉について説明します。
2つは大きく意味が違うので、しっかり把握するようにしておきましょう。
1.ポケットWiFiは端末の総称
ポケットWiFiは、出先でインターネットを使うために利用する端末の総称です。ポケットWiFiを用いることで、ノートパソコンやタブレットなどをインターネットに接続します。
他には「モバイルルーター」や「モバイルWiFiルーター」とも呼ばれています。紹介しているサイトによって呼び方が違うので、余計な混乱を招きますよね。
なぜいろいろな呼び方があるのかと言うと、ポケットWiFiは「Y!mobileとソフトバンクによる商標」として扱われています。
つまりポケットWiFiという名前を使っていいのは2社だけなので、他の会社では「モバイルルーター」などの表現を使っているのです。
ただし世間的には、端末の総称を「ポケットWiFi」と言っているので、この記事でも端末全体のことをポケットWiFiと表現します。
ポケットWiFiは、出先でインターネットを使う上では欠かせない商品です。
2.WiMAXはポケットWiFiの通信方法の1つ
WiMAXは、ポケットWiFiに使われている通信技術の1つです。
ポケットWiFiでインターネットに接続するには、何かしらの回線を使わなければなりません。有名どころだとドコモやauが提供している4G/LTE回線があげられます。それと同じように、WiMAXという回線も存在しているのです。
つまり何種類もあるポケットWiFiの中には、WiMAX回線でインターネットを接続する商品もあると考えてください。
似ている言葉ですが、意味は全く違うと覚えておきましょう。
ズバリ!おすすめはWiMAX以外のポケットWiFi
ポケットWiFiが総称で、WiMAXはポケットWiFiを接続する方法の1つだと紹介しました。
ところが最近では「WiMAXで接続する端末=WiMAX」「WiMAX以外で接続する商品=ポケットWiFi」と紹介されることも多いです。
サイトによって表現方法も違うので「結局どちらがおすすめなの?」と思いますよね。
ズバリ結論から言うと、おすすめなのは「WiMAX以外のポケットWiFi」です。
WiMAXはポケットWiFiの中でも有名ですが、使い勝手などを考えるとあまり推奨できません。通信エリアが狭いので都市部以外の人は使い勝手が悪いのです。
WiMAX以外のポケットWiFiにはいろいろな種類が存在するので、自分にあったタイプの機種を簡単に見つけられます。
「どのポケットWiFiを買うか迷っている」という方は、とりあえずWiMAX以外のポケットWiFiから探してみると、自分にあった商品を見つけやすいです。
ポケットWiFiやWiMAXを選ぶときの5つのポイント
数多く存在するポケットWiFiの中から、自分に合う端末を見つける時の5つのポイントを紹介します。
- 通信エリア
- 通信速度
- バッテリー容量
- 端末の重量
- 同時接続台数
それぞれ詳しく確認していきましょう。
【ポケットWiFiを選ぶポイント1】
通信エリア
通信エリアは、ポケットWiFiを選ぶ上で最も重要です。
どんなに高性能な機種を持っていたとしても、住んでいる場所が通信エリアに入っていなければ利用できません。
エリアは通信方法によって変わり、たとえばスマートフォンにも使われている4G/LTE回線だと「人口カバー率99%」と発表されているので、日本だとほぼすべての場所で利用できます。
反対にWiMAXだとエリアが4G/LTEよりも狭く、自宅でもつながらないということは珍しくありません。
またエリア内に入っていても、障害物や建物が多く電波が届かないということも十分に考えられます。
自分が住んでいる場所でちゃんと快適にインターネットを使えるかどうかは、まずチェックしておきたいポイントです。
【ポケットWiFiを選ぶポイント2】
最大接続時間
最大接続時間は、長ければ長いほど使い勝手がよいです。
最大接続時間が長い=1度の充電で長く使えるということなので、持ち運ぶ機会が多いポケットWiFiでは重宝します。もちろんモバイルバッテリーを用意すれば関係ありませんが、荷物はなるべく減らしたいですよね。
端末によって時間のバラツキがありますが、通信が12時間以上持つ商品がおすすめです。中には20時間以上使える機種もあるので、長期の出張や旅行が多い方はぜひ検討してみてください。
【ポケットWiFiを選ぶポイント3】
端末の重量
端末重量が軽ければ軽いほど、持ち運びが楽になるのでおすすめです。
軽い機種だと120g~130g、重い機種だと150g以上と、端末によってバラツキがあります。
たかが30g程度だと思うかもしれませんが、実際に持ち比べてみて感じる重さの違いは大きいです。
持ち運ぶ機会が多い商品なので、なるべく負担は減らしたほうがストレス無く利用できます。
端末重量も、ポケットWiFiを選ぶ上で意識してみてください。
【ポケットWiFiを選ぶポイント4】
同時接続台数
1度に接続できる台数がどれくらいかもチェックしておきましょう。
ポケットWiFiは家族や友達とシェアも可能なので、接続台数は大いに越したことはありません。
もし1人で使うとしても、色々な使い道があります。
- スマートフォン
- ノートパソコン
- タブレット
- ゲーム
など、1度に複数の機種を使うケースは多いです。
ポケットWiFiの用途をイメージしつつ、接続台数も確認してみてください。
【ポケットWiFiを選ぶポイント5】
通信速度
通信速度も、ポケットWiFiを選ぶうえでは重要です。インターネットを快適に使うなら、通信は速ければ速いほどいいですよね。
機種にはそれぞれ「最大通信速度」が設定されており、それを参考にしている人はたくさんいます。
ただしここで注意したいのが「最大速度が高くても、実際の数値はエリアによって決まる」という点です。
メーカーが記載している速度はあくまでも理論値で、実際にその速度が出ることはありえません。
エリア外だったり、周囲に同じ回線を使っている人が多かったりすると、たちまちスピードが落ちてしまいます。
最大通信速度はあくまでも参考程度にして、実際に使う場所での速度を気にしてみてください。少し郊外に住んでいる方なら、まずはレンタルしてみるのもおすすめです。
ポケットWiFiとWiMAXを4つの軸で徹底比較
こちらでは、WiMAXとそれ以外のポケットWiFiを、4つの軸を用いて徹底比較します。
- 通信速度
- データ容量
- 対応エリア
- 料金
それぞれを比較して、自分にあった機種を選んでみてください。
【ポケットWiFiとWiMAXの比較1】最大通信速度
最大通信速度は、ポケットWiFiもWiMAXもほとんど同じです。
最新機種であれば1Gbps(1秒間に1Gビットの通信)以上の数値が出ている機種も存在し、理論上では光回線よりも速い通信ができます。
以下が、WiMAXとそれ以外のポケットWiFiで最速値を出している機種の比較です。
HW-01L (docomo) |
W06 (WiMAX) |
|
発売日 | 2019年3月8日 | 2019年1月25日 |
最大通信速度 | 下り最大1.288Gbps 上り最大131.3Mbps |
下り最大1.2Gbps 上り最大75Mbps |
重量 | 約150g | 約125g |
最大通信時間 | 約11時間 | 約9時間 |
比較すると、速度面に関してほとんど違いがないことがわかります。
ただし、最大通信速度はあくまでも理論値なので、実際のエリアでどれくらいのスピード通信できるかはわかりません。
「最大速度が速いから○○にする」という決め方ではなく、自宅やよく行く場所でのつながり具合を意識してみてください。
【ポケットWiFiとWiMAXの比較2】データ容量
データ容量に関しては、ポケットWiFiのほうがいろいろなプランを選択できます。
WiMAXには基本的に、以下の2種類のプランしかありません。
- 月間容量7GBプラン
- 月間容量無制限プラン(直近3日で10GBの制限あり)
無制限で利用できるプランが最もいいように思えるかもしれませんが、3日で10GBの制限があると、映画やYouTubeを見ているうちにあっという間に制限にかかってしまいます。
また「使わなすぎて逆にもったいない」という状況もありえるかもしれません。
WiMAX以外のポケットWiFiであれば、全く通信制限のない機種や、自分で必要な容量だけ契約するプランも存在します。
「自分にあったポケットWiFiで、コスパよく使いたい」と考えている方には、WiMAX以外のポケットWiFiがおすすめです。
【ポケットWiFiとWiMAXの比較3】対応エリア
対応エリアは、ポケットWiFiのほうがかなり優れています。
WiMAXによる通信はエリアが狭く、また障害物に弱いため、ビルの多いエリアや繁華街などではつながりにくいです。
他のポケットWiFiだと、4G/LTE通信などのつながりやすい通信方法が利用されているので、かなり広範囲でインターネットが利用できます。
いろいろなところに出かけることが多く、対応エリアを重視したいという方にとっては、WiMAX以外のポケットWiFiがおすすめです。
【ポケットWiFiとWiMAXの比較4】料金
ポケットWiFiとWiMAXの料金には、そこまで差がありません。プランによりますが、どちらも1ヶ月3,000円~4,000円ほどで利用できます。
ただし購入とレンタルで比較すると、レンタルのほうが確実にお得です。
たとえばレンタル業者のFUJI WiFiだと、25GBのプランを1,980円という低価格で使えます。これはポケットWiFiの相場から見てもかなり安い値段です。
ポケットWiFiやWiMAXの端末はどんどん劣化するし、最新機種に乗り換えてしまうと古い商品は不要になってしまいます。
手元に置いていても使いみちが無さそうであれば、レンタルで劣化を気にせず利用するという手段がお得です。
料金を重視したいのであれば、ポケットWiFiでもWiMAXでも、レンタルを検討してみてください。
おすすめのポケットWiFi3選!使いやすい端末はこれだ
こちらでは、おすすめのポケットWiFi端末を3つ紹介します。
- FS030W(FUJI WiFi)
- Wi-Fi STATION HW-01L(docomo)
- Pocket WiFi 803ZT(Y!mobile)
それぞれに特徴があるので、詳しく確認していきましょう。
【おすすめのポケットWiFi1】
FS030W(FUJI WiFi)
FS030Wは、FUJI WiFiでレンタルできる端末です。
連続使用時間が約20時間という安定感が特徴で、通信方法もスマートフォンと同じ4G/LTEなので広いエリアでインターネットを利用できます。
またFS030WをレンタルできるFUJI WiFiには、数多くのプランがある点も魅力です。
- あまり使わない人であれば25GBプラン(1,980円~)
- ガッツリ使いたい人なら無制限プラン(3,480円~)
- WiMAXが使いたければWiMAXプラン(3,200円)
と、自分にあったものを選択可能で、どれも相場より料金が抑えられています。
7日間500円で借りられるキャンペーンも行っているので、よく使うエリアでお試しができるのもレンタルならではのメリットです。
FS030Wはコスパと快適性を兼ね備えているポケットWiFiなので、どれにするか迷ったら、まず最初に検討することをおすすめします。
【おすすめのポケットWiFi2】
Wi-Fi STATION HW-01L(docomo)
Wi-Fi STATION HW-01Lは、docomoで購入できる端末です。
2019年11月現在、全ポケットWiFiの中で最大通信速度が最も速く、1.288Gbpsを記録しています。光回線が1Gbpsなので、それよりも速い手持ち型のWiFiということで注目を集めました。
また通信規格もdocomoが提供している4G/LTE回線なので安定しており、広いエリアで快適にインターネットが利用可能です。
ただしdocomoは料金がかなり高く、わずか1GBの利用でも4,300円がかかります。他社だと無制限プランであってもそれ以下の料金に抑えられるので、スペック重視の方向きの端末です。
【おすすめのポケットWiFi3】
Pocket WiFi 803ZT(Y!mobile)
Pocket WiFi 803ZTは、Y!mobileで購入できる端末です。
ダウンロード最大速度が988Mbpsと高速で、さらにオプションのアドバンスモードを利用すれば月間の通信制限がなくなり、値段も月額4,300円とリーズナブルです。
ただしアドバンスモードはエリアが狭く、利用できる範囲がかなり限られてしまいます。
お住まいのエリアが対応しているかどうかをしっかりとチェックしてから、利用を検討してみてください。