ポケットWiFiの豆知識

ポケットWiFiのPing値とは?改善する方法や測定についても解説

オンラインゲームやFXなど、1秒のラグが状況を左右する中で重要になるPing値。

最近は固定回線を引かずにポケットWiFiを使っている人も多く「少しでもPing値を改善したい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、ポケットWiFiのPing値の改善方法について紹介します!

ポケットWiFiでも快適にオンラインゲームなどを楽しみたいと考えている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。

Ping値とは?サクッと30秒で概要解説!

ping値

こちらでは、Ping値の概要を簡単に解説します。

1.Ping値はパケットの送受信にかかる反応速度

Ping値(ピンチ)を簡単に言うと、パケットの送受信にかかる応答時間のことです。単位はms(ミリセカンド・1/1000秒)で表示されます。

インターネットは、常にデータの送受信が発生している状態です。こちらが入力した内容を送信し、それに対する結果を受信することでインターネットが成り立っています。

たとえばオンラインゲームだと、以下の流れで通信を行います。

  1. プレイヤーがコマンドを入力する
  2. その行動をサーバーに送信
  3. サーバーがコマンドに対しての結果を、プレイヤーに送信
  4. プレイヤーが受け取った結果をもとに、さらにコマンドを入力

この中の2~3のスピードを数値化したものが、Ping値と呼ばれています。

2.回線速度(bps)とは大きく違う

よくポケットWiFiなどで指標とされるbps(ビーピーエス)という数値がありますが、Ping値とは意味が大きく違います。

bpsは簡単に言うと「1秒間にどれくらいのビット数(データ)を送れるか」という数値です。100Mbpsの場合は、1秒間に100Mビットのデータを送れるという意味になります。

bpsが重要になるのは、画像や動画のダウンロードやアップロードなどです。bpsが大きいほど、ダウンロードやアップロードにかかる時間が短くなります。

少しややこしいかもしれませんが、Ping値は「応答時間」の数値なので、bpsとは違うと覚えておきましょう。

Ping値の目安は?値が高いときの影響は?

こちらでは、Ping値の目安について紹介します。

Ping値は「パケットの送受信にかかる応答時間」なので、数値が少なければ少ないほど快適です。

以下に、オンラインゲームにおけるPing値の指標を紹介します。

Ping値(単位:ms) 評価 遊べるゲーム
1~15 非常に速く、ほぼすべてのゲームを快適に遊べる。 FPS、格闘ゲームなど
16~30 比較的速く、ストレスを感じるほどではない。 RTS、アクションゲームなど
31~50 普通。速度がそこまで要求されないオンライゲームを遊べる。 RPG、アクションゲームなど
51~100 遅い。速度が必要なゲームは遊べない。 カードゲーム、ボードゲームなど

数値が少ないほど速度が重要なゲームが遊べます。

数値が大きいとデータの伝達速度が遅くなり、いわゆる「ラグい」と呼ばれる状態になるので注意が必要です。通信が少ないRPGやカードゲームなら遊べますが、常に最新情報への更新が必要な格闘ゲームなどには向いていません。

ご自身が遊びたいゲームに応じて、Ping値の低いインターネット回線を選択する必要があります。

誰でもできる!Ping値を測定する方法を解説

こちらでは、Ping値を測定する方法について紹介します。

測定するにはSPEEDTEST(スピードテスト)にアクセスしてください。他にも方法はいくつかありますが、こちらのサイトを利用すると手間もかからないのでおすすめです。

>>SPEEDTEST(スピードテスト)はこちら

スピードテストでは、以下の3種類を測定可能です。

  1. Ping値(ms)
  2. ダウンロード速度(bps)
  3. アップロード速度(bps)

黒い画面が表示されるので、中央の「Go」をクリックします。

測定中の状態になるので、しばらく待機します。

1~2分ほど経過すると、結果画面へと遷移します。

今回「FUJI Wifi」のポケットWiFiを利用したところ、Ping値は34msでした。普通~少し早いの間なので、RPGや簡単なアクションゲームであれば問題なく遊べそうです。

このように、Ping値は誰でも簡単に計測できるので、ぜひお使いの回線で試してみてください。

※Ping値は測定場所や時間によって、計測結果が変動します。

ポケットWiFiのPing値を改善する5つの方法は?

こちらでは、ポケットWiFiのPing値を改善する方法について解説します。

  1. 置き場所を変える
  2. 有線接続にする
  3. LANケーブルを変更する
  4. 周波数を変える
  5. プロバイダーを見直す

【ポケットWiFiのPing値の改善方法1】
置き場所を変える

まずは、ポケットWiFiの置き場所を変えてみましょう。

ポケットWiFiは無線という性質上、壁や障害物の影響を大きく受けてしまいます。

窓際に配置したり、周りに物がない場所に置いたりすると、それだけで速度が上昇する可能性は高いです。

ポケットWiFiの性能をフルに出すためにも、部屋の中で置き場所を色々と探してみてください。

【ポケットWiFiのPing値の改善方法2】
有線接続にする

無線で速度が安定しないと感じたら、ポケットWiFiを有線接続してみてください。

有線は無線に比べて回線が安定していて、快適にインターネットを利用しやすくなります。

新しいポケットWiFiだと有線接続ができるようになっていたり、専用のクレードル(有線用の拡張機器)に対応している可能性が高いです。

もちろん固定回線は必要になりますが、使っているポケットWiFiの効果を高めるためには、有線接続も試してみてください。

【ポケットWiFiのPing値の改善方法3】
LANケーブルを変更する

有線接続をしている場合に限りますが、LANケーブルを変更するのも有効な手段です。

回線のスピードはポケットWiFiだけでなく、使っているケーブルにも左右されます。

古くてボロボロだったり、長すぎたりすると、それだけで回線の質が落ちる可能性は高いです。

ちゃんと回線の力を出せるように、新しいLANケーブルを試してみてください。

【ポケットWiFiのPing値の改善方法4】
周波数を変える

ポケットWiFiの周波数を変えてみると、速度がアップするかもしれません。

ポケットWiFiには主に、以下の2種類の周波数が存在します。

2.4GHz 通信範囲が広く、電波が届きやすい。
電子レンジやBluetoothも同じ周波数なので、お互いに干渉してしまう可能性がある。
5GHz 電波の強度が強く、スピードが速い。
電波の干渉も少ないが、障害物に弱く、間に物があるとスピードがガクッと落ちる

それぞれにメリットやデメリットがあるので、一概にどちらが良いとはいえませんが、お使いの場所に応じて変更してみてください。

なお、2.4GHzと5GHzについては、以下の記事でもくわしく解説しています。

>>WiMAXの5GHz/2.4GHzとは?使い分けでネットが快適に

【ポケットWiFiのPing値の改善方法5】
プロバイダーを見直す

Ping値が高い場合は、プロパイダーを見直すのも有効です。そもそもPing値は回線の強度や利用者数によっても変わるので、同じ回線を改善する方法があまり多くありません。

もちろんポケットWiFiの中にも、回線が速い業者と遅い業者が存在します。

評判や口コミなどをチェックしてプロパイダーを見直すことで、Ping値を改善できる可能性が高まります。

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