ポケットWiFiの豆知識

山奥でも使いやすいポケットWiFiは?ネットが遅い時の解決法も

ポケットWiFi 山奥 アイキャッチ

SNSやメッセージアプリなど、今やネット環境は生活には欠かせないインフラですよね。

都市部だけでなく田舎の山奥でもネットを使いたいという方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、山奥でネットを使うならLTE回線のポケットWiFi利用がおすすめ。

LTE回線は田舎でも通信が安定しており、山奥でも対応エリアとして利用できる場合が多いからです。

そこで今回は、山奥でも使いやすいポケットWiFiについてご紹介します。

LTEとWiMAXの違いや、ネットが遅い時の解決法についても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

*本来「ポケットWiFi」とはY!mobile社が提供するWiFiルーターの商品名のことですが、現在では持ち運びができるモバイルルーターのことを俗称として「ポケットWiFi」と呼んでいます。

本記事では、持ち運びができるWiFiルーターという意味で「ポケットWiFi」という言葉を使用しておりますので、ご了承ください。

 

山奥でも使いやすいポケットWiFiを選ぶコツ3つ


田舎でもネットをサクサク使いたい方には、持ち運びが便利なポケットWiFiがおすすめ。

山奥で使えるポケットWiFiを選ぶ時のポイントは3つです。

  1. LTE回線のポケットWiFiを選ぶ
  2. 対応エリアの広いポケットWiFiを選ぶ
  3. データ無制限プランがお得なポケットWiFiを選ぶ

ポイントをしっかり押さえてポケットWiFiを選ぶことで、山奥での使いやすさがグッと変わります。

さっそく一つ一つ詳しくみていきましょう。

LTE回線のポケットWiFiを選ぶ

山奥でネットを使いたい方にはLTE回線のポケットWiFiがおすすめ。

ポケットWiFiで使われている回線は、以下の2種類に分けられます。

  • 大手3大キャリアが管理する基地局から飛ばしているLTE回線
  • UQコミュニケーションズが管理する基地局から飛ばしているWIMAX回線

LTEもWIMAXもどちらも無線でネット接続ができる通信方式。

しかし、LTE回線が広範囲で安定的な通信であるのに対し、WiMAXの基地局は比較的都市部に集中しており使用対象外となるエリアも多いです。

ハカセ
ハカセ
LTE回線は国が限られた携帯キャリアに周波数帯域を割り当てているので、良質で安定した電波を提供できるのですね。

特に田舎の山奥ではWIMAXの対応エリアから外れてしまう場合もありますので、LTE回線送受信できるポケットWiFiを選ぶようにしましょう。

対応エリアの広いポケットWiFiを選ぶ

山奥でも使いやすいポケットWiFiを見つけるには、ホームページで対応エリアをチェックしましょう。

  • 使う予定の地域が対応エリアに含まれているのか
  • どれくらい広い範囲がカバーされているのか

申し込み前に確認しておくことが大切です。

LTE回線の格安SIMは必ず大手3キャリア(au、docomo、ソフトバンク)の回線を使用していますので、それらの対応範囲をチェックすることで対応範囲を知ることができます。

また、対応エリアをより広くしたいならトリプルキャリア対応のポケットWiFiがおすすめです。

「トリプルキャリア対応」とは大手3大キャリアの回線全てを使うことのできるサービスのこと。

3キャリア全ての回線を利用できますので対応エリアが広くなるだけでなく、使用する場所によって最も最適な回線を自動的に選択してくれるので、常に安定した通信回線を実現できます。

ハカセ
ハカセ
「この地域はau回線が安定している」「この地域はソフトバンク回線が圏外なのでdocomo回線を選択」という感じですね。

トリプルキャリア対応ができるのは「クラウドSIM」というSIMカード情報をクラウド上に保管する仕組みを採用しているためです。

クラウドSIMってなに?仕組みやメリットデメリットを徹底解説クラウドSIMって知っていますか?クラウド上に保存されたSIMの中からその時に適したものを選んでくれる仕組みで、導入すると多くのメリットがありますよ。初心者でもわかりやすいように、仕組みや導入のメリット、注意点を徹底解説!あまり仕組みを理解していない方は必見です!...

本記事で紹介しているポケットWiFiでトリプルキャリアに対応しているのは

  • FUJI Wifi
  • どんなときもWifi

の2つ。

トリプルキャリア対応のポケットWiFiを選ぶことで対応エリアが広くなり、田舎でも安定したネット環境を作り出すことができます。

注意点としては、格安SIMによっては契約プランによって対応エリアが異なる場合もあること。

例えばY!mobileでは7GBのプランと無制限プランでは対応エリアが異なります。

試しに「Y!mobile エリア」から端末を選択し地域をクリックしてみましょう。

赤色の範囲は7GBの対応エリア、青色の範囲は無制限プラン(アドバンスオプション)も対応エリアです。

Y!mobileの場合、無制限プランにしてしまうと対応範囲が制限されてしまう可能性もあります。

このように対応エリアを確認する際には、使用回線だけでなく、契約プランや利用端末まで考慮してチェックするようにしましょう。

ハカセ
ハカセ
ちなみに、当サイトでは山奥で使うポケットWiFiにLTE回線のものをおすすめしていますが、WiMAX回線の格安SIMは下記のリンクから対応範囲がチェック可能です。

UQ WiMAX WIMAX(ルーター)のサービスエリア

データ無制限プランがお得なポケットWiFiを選ぶ

ポケットWiFiはデータ無制限プランをみて選びましょう。

無制限プランでないと、すぐにデータ制限がかかってしまい最終的に快適に使うことができなくなってしまうからです。

例えば、FUJI Wifiのデータ無制限プランである「快適!クラウドプラン」は、月額3,480円〜と非常にリーズナブル。

同じくらいの価格帯でも、契約期間に縛りがあったり、別途ルーターの購入が必要な場合も多いですが、FUJI Wifiは契約期間の縛りもなくルーターもレンタルできます。

データ無制限プランの相場はだいたい3,500円〜5,000円程度。

契約時には事務手数料や端末料金、解約時に解約金がかかる場合もありますので、総合的にかかる料金で比較しましょう。

 

山奥で使えるポケットWiFiの基礎知識!LTEとWiMAXの違い


ポケットWiFiの通信には

  • LTE
  • WiMAX

の2種類があります。

LTEとWiMAXの性質の違いを下記の表にまとめました。

LTE WiMAX
通信方法 LAN(local area network) WAN(wide area network)
通信の特徴 障害物に強く通信が安定している 障害物に弱いが通信は高速
通信範囲 非常に広い 広い

LTEとWiMAXは通信方法が異なるため、それぞれ特徴も違います。

ここではLTEとWiMAXの特徴についてみていきましょう。

LTE=通信の安定したモバイル回線

LTE(Long Term Evolution)は通信回線規格の一種です。

自宅や会社など、限られた範囲内の端末機器を結ぶネットワークを使った「LAN」という通信方式を採用。

LTEは携帯電話専用の通信回線で、大手3大キャリアが所有する基地局から電波を飛ばしています。

採用されている周波数は複数あり、特に周波数が低く建物内にも浸透しやすい性質を持つものは「プラチナバンド」と呼ばれています。

プラチナバンドは障害物に強く室内や山間部、地下でも快適に通信を行うことが可能です。

ハカセ
ハカセ
ポケットWiFiでもプラチナバンドのLTEに対応しているものを選ぶことで、より安定した通信を使うことができますよ。

また、大手3キャリアの基地局は都市部だけでなく山間部や地下鉄のトンネル内にも設置されていますので、場所を問わず通信が安定しています。

例えば以下はFUJI Wifiの「快適!クラウドプラン GlocalMe G3」を使って標高約520メートルの高尾山で計測をした時の通信速度です。

高尾山の写真
  • 測定日 12月11日
  • 測定時間 午前中
  • 測定場所 高尾山 薬王寺付近(標高約520m)
  • 人は数名
回数 下り速度 上り速度 PING値
1回目 49.2Mbps 19.4Mbps 23ms
2回目 34.4Mbps 8.24Mbps 22ms
3回目 15.5Mbps 13.7Mbps 28ms
平均 33.0Mbps 13.8Mbps 24.3ms

平均でも下り33.0Mbpsの速度が出ており、山奥でも快適に使うことができました。

ここまでのまとめ

LTE=大手3大キャリアが提供する通信回線
プラチナバンドは室内・山間部・地下などでも使いやすい

WiMAX=通信が高速なネット回線

WiMAXもLTEと同じ通信回線規格の一種で、UQモバイルやその子会社・提携会社が提供しています。

WiMAXの歴史は比較的新しく、2009年ごろから日本で導入されました。

地理的に離れた場所を結ぶネットワークである「WAN」と呼ばれる通信方式によるサービスです。

WiMAXは通信が高速で最新機種W06では最速速度下り最大1.2Gbpsとなっています。

ハカセ
ハカセ
LTEの場合は、通信速度が下り100Mbps〜200Mbpsなので非常に速いですね。

ただ、WiMAXの電波は24GHzと非常に高周波で、周波数の高い電波は直進性が高いため障害物には弱いです。

そのため、室内・山間部・地下鉄などでは使いづらいと言えるでしょう。

また「WiMAXは田舎でも使える?」と疑問に思う方もいると思います。

対応エリアに入っていれば、もちろん田舎でも使うことができますし、対応エリア外の場合は残念ながら使うことはできません。

しかし、現在(2020年1月)WiMAXの基地局は地方に増えているとは言え、まだまだ都市部に集中しているのが現状。

対応エリアに入っていても「遅い・途切れてしまう」という問題が起きる可能性もあります。

繰り返しになりますが、山奥などでも使いやすいポケットWiFiを選ぶ場合は、LTE回線のものを選ぶのがおすすめです。

ここまでのまとめ

WiMAX=UQモバイルやその子会社・提携会社が提供する通信回線
障害物に弱く基地局が都市部に集中しているため室内・山間部・地下などでは使いづらい

 

山奥でも使えるおすすめポケットWiFi5選

山奥でも使いやすいおすすめポケットWiFiは下記の5つ。

  • FUJI Wifi
  • どんなときもWiFi
  • Y!mobile
  • よくばりWiFi
  • sakuraWiFi

それぞれの概要を下記の表にまとめました。

使用回線 対応エリア 料金目安 契約期間の縛り
FUJI Wifi ソフトバンク回線
トリプルキャリア対応(一部プラン)
au
docomo
ソフトバンク
3,480円〜
(無制限)
なし
どんなときもWiFi トリプルキャリア対応 au
docomo
ソフトバンク
3,480円
(無制限)
あり
(2年)
Y!mobile ソフトバンク回線 ソフトバンク 4,380円
(無制限)
なし
よくばりWiFi ソフトバンク回線 ソフトバンク 4,880円
(無制限)
一部プランであり
(2年)
SAKURA WiFi ソフトバンク回線 ソフトバンク 3,680円
(無制限)
なし

ここでは、これら5つの特徴についてご紹介します。

FUJI Wifi

FUJI Wifi
FUJI WifiはポケットWiFiやSIMカードレンタルを行なっている格安SIMです。

ポケットWiFiの無制限プランである「快適!クラウドプラン」では、無制限で使えるのにも関わらず月額料金が3,480円と業界最安級となっています。

また、FUJI Wifiはソフトバンク回線を中心としたLTE回線を使用。

一部プランでは、au、docomo、ソフトバンクの回線を自動で切り替えることのできるトリプルキャリアにも対応しています。

トリプルキャリアなら回線の対応地域も広いので、山奥でも快適にネットを使うことができるでしょう。

FUJI Wifiは契約期間の縛りもなく、2種類の保証サービスがオプションとして選べるなど、保証制度も充実しています。

田舎でも快適に使いたい方は、FUJI Wifiを選べば間違いありません。

 

FUJI Wifi 評判 アイキャッチ
FUJI Wifiの評判を徹底解説!実際の通信速度レビューも!「契約期間の縛りがない」「最安値レベルのポケットWiFi」など、気になるワードで注目のFUJI Wifi。25ギガプランで2,480円とリーズナブルなFUJI Wifiですが、実際に使っている人はどのような感想を持っているのでしょうか?そこで今回はFUJI Wifiの基本情報や評判をまとめました。料金の日割りの不可やバッテリー交換などについても書きましたので、ぜひ参考にしてください。 ...

どんなときもWiFi


どんなときもWiFiは、ネット無制限プランを提供しています。

FUJI Wifiと同じようにトリプルキャリアに対応しており、広い範囲でネットを快適に使うことが可能。

都市部だけでなく、山奥でも最適な回線を選んで接続を行うことができます。

また、どんなときもWifiでは、クラウドシステムを使ってネットがつながらない時のサポート操作を遠隔で行ってくれるという特徴も。

そのため、サポートが不安な方でも安心して利用することができるでしょう。

初めてポケットWiFiを持つのでサポートが充実しているものを選びたいという方は、どんなときもWiFiがおすすめです。

 

Y!mobile


Y!mobileはソフトバンク回線を使用している格安SIMです。

一部、自社回線も所有していますので回線が安定しているのが特徴。

山奥などでも安定した通信を行うことができます。

Y!mobileのポケットWiFiプランは7GBのプランと無制限プランの2つ。

無制限プランは月4,380円とやや割高ですが、通信の安定性を重視するならY!mobileがおすすめです。

ハカセ
ハカセ
ちなみにY!mobileでは2019年10月より電気通信事業法の改正に伴い、契約期間の縛りもなくなりましたので、以前よりもY!mobileを試しやすくなったと言えるでしょう。

よくばりWiFi

よくばりWiFi
よくばりWiFiは株式会社エクスゲートが運営する格安SIM。

ソフトバンクの回線を使用しているため、山奥でも繋がりやすいです。

よくばりWiFiのポケットWiFiの料金プランは、

  • 1ヶ月レンタル
  • 24ヶ月レンタル

の2種類となっており、1ヶ月から利用ができるのも特徴。

どちらのプランも無制限で使うことができますので、容量を気にせず使いたいという方にも最適です。

よくばりWiFiは、2019年9月にスタートしたばかりの新しいサービス。

最大2ヶ月、月額料金が無料になるキャンペーンも行なっていますので、初期費用を抑えたい方にもおすすめです。

 

SAKURA WiFi

SAKURA WiFi
SAKURA WiFiはソフトバンク回線を使ったポケットWiFiのレンタルサービスを提供しています。

対応地域もソフトバンクと同じになり、日本中の田舎で使うことができます。

非常に広い範囲が対応地域になりますので、WiMAXが繋がらない地域にお住いの方でも、ネットに接続することができるでしょう。

また、SAKURA WiFiには「SAKURAガード」と呼ばれる保証オプションもあります。

月額500円でウイルスセキュリティ対策をすることもできますので、PCやスマホをより安全に使うことも可能です。

 

 

山奥でポケットWiFiが繋がらない時の解決法

高尾山
山奥で使えるはずのポケットWiFiが、なぜか繋がらない場合もあるでしょう。

そのような場合は下記の3つをチェックしてみてください。

  1. 電源を一度落として再起動する
  2. 機内モードになっていないか確認
  3. 料金の未払いなどがないか確認

ここでは、ポケットWiFiが繋がらない時の解決法をご紹介します。

1.電源を一度落として再起動する

山奥でポケットWiFiが繋がらない時は、ルーターの電源を再起動してみましょう。

ソフトウェア上のトラブルが起きている場合、電源を切って入れ直すことで解決する可能性があるからです。

特にメモリの不具合やログの蓄積によってエラーが起きている場合は、電源を入れ直すことですぐに解決することができます。

ポケットWiFiの側面にある電源ボタンを押すだけですので、まずは電源を一度落としてみてください。

2.機内モードになっていないか確認

山奥でポケットWiFiが繋がらない時は、ポケットWiFiやネット接続するスマホが機内モードになっていないかを確認しましょう。

機内モードはネット通信を切断するための機能で、オンになっているとネット接続ができないからです。

機内モードの切り替えは設定から簡単に行うことができます。

ネットに全く繋がらない時は、機内モードの設定をチェックしてみてください。

3.料金の未払いなどがないか確認

山奥でポケットWiFiが繋がらない時は、料金の未払いなどがないか確認しましょう。

ポケットWiFiの料金が未払いになっている場合、一切の機能を使うことができません。

口座の残高がなくなっているのに気づかず支払いができない状態が続いていた、ということもあります。

未払いによる機能停止のトラブルを防ぐためにも、毎月の支払い管理はしっかり行うようにしましょう。

 

山奥でも快適なポケットWiFiならFUJI Wifi!


最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。

  • 山奥でも使えるポケットWiFiはLTE回線のものがおすすめ
  • 対応エリアには注意しよう
  • データ無制限プランならFUJI Wifiの「快適!クラウドプラン」がおすすめ
  • 山奥でポケットWiFiがうまく使えない時は、電源を再起動!
  • 山奥でネットが繋がらない時は機内モードや料金も確認

田舎やレジャー先の山奥で安定したネット環境を構築するには、電波の安定しているLTE回線のポケットWiFiがおすすめです。

特にFUJI Wifiは無制限プランも業界最安級でトリプルキャリアに対応しているので、標高500メートル付近の山奥でも快適に使えます。

ぜひ本記事を参考に、山奥でも使えるポケットWiFiを選んでみてください。

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