ポケットWiFiを契約すると、電話番号が付与されていますよね。
「この電話番号は何のためにあるの?」と、気になりませんか?
そこで本記事では、ポケットWiFiと電話について、以下の内容をご紹介します。
- ポケットWiFiの電話番号で通話はできる?
- ポケットWiFiはSMS認証に使える?
- ポケットWiFiの回線で通話する方法は?
- おすすめの通話アプリはどれ?
記事を読むと、上記の内容を簡単に解決できますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
ポケットWiFiの電話番号は利用できない
ポケットWiFiを契約すると、電話番号が付いています。この電話番号が使えるのか、気になりますよね。
結論から言うと、ポケットWiFiの電話番号は利用できません。
これについて、以下の2点を説明いたします。
- 通話はできない
- SMS認証はできない
それぞれの内容について、見ていきましょう。
ポケットWiFiの電話番号で通話はできない
ポケットWiFiの電話番号で、電話をかけることはできません。発信も着信も不可能。
そもそも、ポケットWiFiそのものには、音声をやり取りする機能がなく、電話をかけるメニューもありません。
また、固定電話や携帯から、ポケットWiFiの電話番号へかけても、つながらない旨のアナウンスが流れるのみです。
ポケットWiFiの電話番号でSMS認証はできない
ポケットWiFiの電話番号は、本人確認の際のSMS認証にも使えません。
まず、SMS(ショートメッセージ)を送受信する機能自体が、ポケットWiFiにないのです。
電話をかけられないのと同じように、外部からショートメッセージを送ることもできません。そのため、SMS認証はできないのです。
SMS認証について詳しく知りたい方は、以下のページも合わせてご覧ください。
関連記事:格安SIMのショートメッセージ機能はつけるべき?SMSが使える通信事業者MVNOも紹介
ポケットWiFiに電話番号がついてくる理由
ポケットWiFiの電話番号は、なぜ利用できないのに付いているのでしょうか?その理由と状況は、次の3つです。
- 回線を利用するための番号である
- 契約を識別するために使われる
- 解約と同時に電話番号は消える
それぞれについて、以下で詳しく解説していきますね。
【ポケットWiFiに電話番号がある理由1】回線を利用するため
ポケットWiFiに電話番号がある理由は、携帯電話会社のネット回線を利用するからです。
ポケットWiFi自体に通話機能はありませんが、通信端末であるため、電話番号を割り当てられています。
【ポケットWiFiに電話番号がある理由2】契約を識別するため
ポケットWiFiに電話番号を付ける目的は、契約を識別するためでもあります。
誰が契約者なのかを、番号によって管理するのです。
【ポケットWiFiに電話番号がある理由3】解約時に電話番号はなくなる
ポケットWiFiの契約を解約すると、付与されていた電話番号もなくなります。
ただし、スマホでMNP(ナンバーポータビリティ)ができるように、ポケットWiFiも契約の乗り換えが可能。その場合、付いている電話番号が変わらないこともあります。
ポケットWiFiの回線で電話を掛ける方法
先に書いたとおり、ポケットWiFiの電話番号では通話をできません。
しかし、ポケットWiFiの回線でも、電話をかける手段はあります。その方法は、次の3つです。
- 音声通話対応のSIMカードを契約・挿入する
- 通話可能なアプリを利用する
- 050から始まる電話番号(IP電話)を取得する
それぞれの方法について、以下で見ていきましょう。
【ポケットWiFiの回線で電話をかける方法1】音声通話対応のSIMカードを契約・挿入する
電話をかける手段として、一般的なのは、音声通話対応のSIMカードを使って通話する方法。
SIMカードには、データ通信専用SIMと音声通話SIMがあります。このうちの、音声通話SIMを使用。
格安SIMや大手キャリアで音声通話SIMを契約し、スマホに挿入すると、通話できます。
ポケットWiFi単体では通話できませんが、ネット接続時はポケットWiFiを利用し、音声通話は通話SIMで行うという使い分けが可能です。
ただし、この場合はポケットWiFiの月額料金の他に、音声通話SIMの料金もかかります。使うデータ量や通話料を考慮して、契約プランを選びましょう。
ポケットWiFiと格安SIMの併用については、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事:格安SIMとポケットWiFiの併用で年3万円節約!料金をシミュレーションして解説!
【ポケットWiFiの回線で電話をかける方法2】通話可能なアプリを利用する
ポケットWiFiの回線で電話をかけるには、通話できるアプリを使う方法もあります。たとえば、LINEやSkypeなどは、通話が可能。
アプリを利用した通話は、音声通話SIMが必要ありません。そのため、ポケットWiFiの契約のみで、通話できる点がメリットです。
ただし、ポケットWiFiそのものには通話機能がありません。なので、LINEで電話する場合も、スマホやタブレットなど、アプリをインストールできる端末は必須です。
この方法の注意点は、アプリ通話により、データ通信容量を消費すること。そのため、通話アプリを頻繁に使う人には、容量無制限プランのポケットWiFiがおすすめです。
【ポケットWiFiの回線で電話をかける方法3】050から始まる電話番号(IP電話)を取得する
ポケットWiFiの回線で電話をかけるには、050から始まる電話番号を取得する方法もあります。050から始まる電話番号とは、IP電話のこと。
NTTなどが提供するアプリで、電話をかけることが可能です。そのため、IP電話も音声通話SIMなしで通話をできます。
IP電話には、次のような特徴があります。
- 固定電話にもかけられる
- LINEやSkypeのアプリを入れていない相手とも通話できる
- 固定電話やガラケーからの着信も可能
- 同じアプリ同士や契約条件によって通話料が無料
- 固定電話へかける場合は通話料が高め
- 留守番電話機能が付いている
IP電話の特徴は、電話番号があることです。
なので、スマホ同士だけではなく、固定電話やガラケーとも通話できることがメリット。発信だけではなく、固定電話から電話を受けることも可能です。
ただし、固定電話へかける場合は、通話料が高めに設定されています。
発信先が同じアプリか固定電話かによって、料金が変わります。この点は、電話をかける際に意識しておきましょう。
通話アプリやIP電話を使うときの注意点
アプリやIP電話で通話をするときには、注意点があります。ポイントは、次の2つです。
- 通話品質が劣る
- 警察・消防等へ緊急電話をかけられない
それぞれについて、以下で詳しく説明していきますね。
【通話アプリ・IP電話の注意点1】通話品質が劣る
アプリやIP電話の通話は、通常の電話回線を使う電話よりも、通話品質が劣ります。
アプリ等の通話は、電話回線ではなく、ネット回線を利用しているため。ネット回線の通信状況により、通話品質が左右され、安定しないのです。
【通話アプリ・IP電話の注意点2】警察・消防等へ緊急電話をかけられない
IP電話は、警察や消防などへ電話をかけられないという点に注意しましょう。
IP電話の仕組み上、通常の固定電話には発信できますが、110番や119番という3ケタの電話番号にはかけられません。
対応策として、3ケタの電話番号ではなく、最寄りの警察署の固定電話へかけることは可能です。音声通話SIMを契約していない場合は、緊急時のために警察署の番号を登録しておくと良いでしょう。
また、無料通話アプリの場合は、同じアプリ同士でしか通話できません。そのため、警察・消防以外の固定電話にもかけられない点が、デメリットです。
おすすめの通話アプリ6選
ポケットWiFiの回線で電話をかけられる、おすすめの通話アプリをご紹介します。
<おすすめの通話アプリ>
- LINE
- Messenger
- Skype
- Googleハングアウト
- 050 plus
- My 050(旧050 Free)
それぞれのアプリについて、以下で見ていきましょう。
【おすすめの通話アプリ1】LINE(ライン)
LINE(ライン)はテキストメッセージやスタンプなどをやりとりするアプリですが、無料通話も可能です。
日本では、スマホ利用者の多くがLINEをインストールしています。そのため、同じアプリ同士で行う無料通話も、ほとんどの人とできる点が大きなメリット。
通常の音声通話の他に、ビデオ通話やグループ通話も行えます。
ただし、無料のLINE通話はスマホ同士でしか通話できないため、固定電話やガラケーとは通話できません。
もし固定電話にもかけたい場合は、有料の「LINE Out(旧LINE電話)」を利用すると、可能になります。
【おすすめの通話アプリ2】Messenger(メッセンジャー)
Messenger(メッセンジャー)は、Facebookの友達とやり取りをするアプリです。
テキストメッセージの他、音声通話、ビデオ通話が可能。Messengerのアプリ同士なら、無料通話をできます。
また、Messengerは、留守番電話を残せる点も特徴です。通話がつながらなかった場合、「ボイスメールを録音中」と表示されます。通常の留守番電話と同様に、メッセージを録音できます。
LINEで友達の相手や、Facebookの友達など、ユーザーによって、つながり方が異なりますよね。そのため、通話に使うアプリも使い分けると良いでしょう。
【おすすめの通話アプリ3】Skype(スカイプ)
Skype(スカイプ)も、同じアプリ同士なら無料通話をできます。
Skypeは日本だけでなく、世界中で利用者が多いことが特徴。相手が海外にいても無料で話せるため、国際電話の代わりにSkypeを使う人も多いです。
また、Skypeの有料版なら、Skype同士だけではなく、固定電話にもかけられます。通話料はかかりますが、音声通話SIMを契約しなくても通話可能という点は良いですね。
【おすすめの通話アプリ4】Googleハングアウト
Googleハングアウトは、Googleが提供しているアプリです。テキストメッセージのやり取りの他、音声通話・ビデオ通話も無料で可能。
利用するには、アプリをインストールするだけでなく、Googleアカウントも必要です。
Androidの場合は、契約時にGoogleアカウントが必要なので、全員アカウントがありますね。iPhoneの場合でも、Googleアカウントを持っている人は多いため、誰とでも使いやすいのが特徴です。
【おすすめの通話アプリ5】050 plus(050プラス)
050 plus(050プラス)は、NTTコミュニケーションズのサービス。050から始まる電話番号がある、IP電話です。
050 plusのアプリ同士なら、無料通話ができます。
また、電話番号があるため、固定電話やガラケーからも電話を受けられる点が特徴です。着信だけでなく、固定電話等や携帯電話へかけることも可能。
ただし、固定電話等へかける場合は、通話料がかかります。
また、050 plusは、固定電話等へかけていないときでも、月額300円の料金が発生。この点は、完全無料の通話アプリとは異なりますね。
【おすすめの通話アプリ6】My 050(旧050 Free)
My 050(旧050 Free)も、050から始まる電話番号を取得できる、IP電話のアプリです。My 050のアプリ同士なら、通話料は無料。
電話番号があるため、固定電話やガラケーとも通話が可能です。ただし、My 050以外への電話には、通話料がかかります。
050 plusと異なるところは、月額利用料金が無料な点です。電話をほとんどかけないけれど、念の為に電話番号がほしいという人には、My 050は良いアプリでしょう。