ポケットWiFiの位置情報について、お調べでしょうか?
日常的に利用する位置情報と言えば、スマホやGPSを使うもの。「ポケットWiFiの位置情報」と聞いても、あまりピンと来ない方も多いかもしれません。
そこで本記事では、ポケットWiFiの位置情報について、以下の点をご紹介します。
- ポケットWiFiの位置情報サービスって何?
- ポケットWiFiの位置情報とGPSの違いは?
- ポケットWiFiの位置情報で居場所は特定される?
- 端末をなくしたら位置情報で探せるの?
- 位置情報を使うための設定方法は?
記事を読むと、上記の内容が簡単に解決できますよ。位置情報を安心して使うためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
ポケットWiFiの位置情報サービスの仕組みとは?

ポケットWiFiの位置情報は、どのような仕組みになっているのでしょうか?ここでは、次の2点について、解説していきます。
- ポケットWiFiの位置情報はどのように割り出している?
- ポケットWiFiの位置情報とGPSとの違いは何?
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
ポケットWiFiの位置情報はどのように割り出している?
ポケットWiFiの位置情報は、どのようにしてわかるのでしょうか?
簡単に言うと、端末の近くにある無線LANのアクセスポイントから、場所が割り出される仕組みです。
WiFiのアクセスポイントには、ポイントごとに識別アドレスが存在します。その識別アドレスと実際の住所を紐付けて構築されるのが、位置情報のデータベース。
この位置情報データベースは、世界共通のものではないため、各社のサーバーで情報が管理されます。
最寄りのアクセスポイントにより、おおよその位置が割り出されると、そこからの距離で、現在地の特定が可能。電波(信号)の強さにより、距離を測定します。
このように、WiFiのアクセスポイントのデータベースにより、現在の居場所が割り出されるのが、ポケットWiFiの位置情報です。
ポケットWiFiの位置情報とGPSとの違いは?
位置情報と聞くと、まずGPSを思い浮かべる方も多いかもしれません。携帯やスマホ、カーナビなどで使われているのが、GPSです。
しかし、ポケットWiFiの位置情報とGPSは、まったく異なるもの。
ポケットWiFiの位置情報は、アクセスポイントのデータから割り出されます。それに対し、GPSは人工衛星との通信で、位置がわかるシステムです。
GPSでは、上空にある4機以上の衛星と、機器(スマホ等)との間で通信を行います。通信にかかった時間から、衛星との距離が割り出され、位置が特定されるという仕組み。
これにより、24時間・リアルタイムで位置がわかるのが、GPSの特徴。ポケットWiFiの位置情報とGPSでは、位置の割り出し方から違うのです。
ポケットWiFiの位置情報を利用するメリット3つ

ポケットWiFiの位置情報を使うメリットには、次の3つがあります。
- GPSが届かない場所でも現在地を割り出せる
- 位置情報を使うサービスと連動できる
- スマホの位置情報の精度が向上する
それぞれのメリットについて、以下で説明していきますね。
【ポケットWiFiの位置情報を利用するメリット1】GPSが届かない場所でも現在地を割り出せる
ポケットWiFiの位置情報を使うメリットの1つは、GPSを使わなくても、現在地を割り出せることです。
WiFiをオンにして、位置情報サービス(地図アプリなど)を起動すると、自分の居場所がわかります。
GPSでも現在地は取得できますが、場所によって電波が届きづらいのが、GPSの特徴。特に、ビルの中や地下では利用しづらくなります。
ポケットWiFiの位置情報を使えば、そのようなGPSが届かない場合でも、現在地の特定が可能です。また、機器自体にGPSが搭載されていないタブレットでも、位置情報がわかるのは大きなメリット。
【ポケットWiFiの位置情報を利用するメリット2】位置情報を使うサービスと連動できる
位置情報を使うサービスと連動できる点も、ポケットWiFiの位置情報を取得するメリットです。
たとえば、「ドラクエウォーク」や「ポケモンGO」などが、位置情報を使うゲームとして有名ですね。
このようなゲームも、ポケットWiFiの位置情報で利用できます。
【ポケットWiFiの位置情報を利用するメリット3】スマホの位置情報の精度が向上する
ポケットWiFiの位置情報を使うと、スマホの現在地の精度が上がることも、メリットの1つ。
精度が上がる理由は、スマホの位置情報は、下記3つの情報から総合的に割り出されているためです。
- GPS
- WiFiのアクセスポイントの情報
- 携帯電話基地局からの電波
通常のGPSは、本記事内で前述したとおり、人工衛星との通信から現在地を特定するもの。
しかし、スマホのGPSでは、携帯電話基地局とのアクセスで現在地を割り出し、人工衛星からの通信により、情報を補足しています。
これは「A-GPS」という仕組みです。「A」は、Assist(アシスト=補助)という意味。
人工衛星からの信号だけでなく、地上の基地局とも通信することにより、早く位置測定をできる手法です。
そして、ここにポケットWiFiの位置情報も加えることで、スマホで取得する現在地の精度が向上します。
ポケットWiFiの位置情報を利用するデメリット3つ

ポケットWiFiの位置情報には、デメリットも3つあります。
- 居場所が特定される可能性がある
- GPSより精度が低い
- 端末の捜索には使えない
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
【ポケットWiFiの位置情報を利用するデメリット1】居場所が特定される可能性がある
位置情報を利用するデメリットは、居場所を特定される可能性があること。
たとえば、位置情報をオンにしたスマホで撮った写真には、撮影場所のデータが付加されています。これは、EXIF情報というもの。
このデータを消さずにネットに公開すると、撮影場所などの特定が、誰でも可能になるのです。心配なのは、自宅で撮った写真を載せる場合。家の場所が第三者に知られるのは危険ですよね。
SNSの中には、写真をアップすると、自動的にEXIF情報を消去してくれるものもあります。しかし、セキュリティ対策をした方が、より安全でしょう。
対策としては、以下の2点があります。
<位置情報で居場所を特定されない方法>
- 位置情報をオンにした状態で写真を撮らない
- ネットに公開する前にEXIF情報を削除する
位置情報をオフにするのが1番安心ですが、実際には、その都度オン・オフを切り替えるのも難しいものです。
EXIF情報を削除するアプリやソフトもあるので、それを利用するのが簡単でしょう。
<EXIF情報を削除するスマホアプリ>
- Exif消しゴム
- Photo exif editor
- Photo Metadata Remover
<EXIF情報を削除するPCソフト>
- F6 Exif
- JTrim
- 縮小革命
また、写真だけでなく、投稿自体に位置情報を付けられるSNSにも注意が必要。自動的に位置情報が付加されていないか、投稿前に確認しましょう。
店舗などをタグ付けする場合にも、リアルタイムでは居場所を載せない方が無難ですね。
【ポケットWiFiの位置情報を利用するデメリット2】GPSより精度が低い
ポケットWiFiの位置情報には、GPSよりも精度が低いというデメリットがあります。
精度が低い理由は、WiFiアクセスポイントのデータベースから位置を割り出しているため。リアルタイムの情報ではないのです。
アクセスポイントの移動などにより、正確な場所を特定できない場合もあります。また、アクセスポイント自体が少ない地方などでは、誤差も大きいです。
24時間、リアルタイムで位置を取得できるGPSの場合、誤差はあっても数m。それと比べ、ポケットWiFiでは、100m前後の誤差が生じる場合もあるのです。
とは言え、メリットでもお伝えしたとおり、GPSとWiFiの位置情報を合わせて使えば、正確性は向上します。なので、それほど大きなデメリットではないでしょう。
【ポケットWiFiの位置情報を利用するデメリット3】端末の捜索には使えない
ポケットWiFiの位置情報のデメリットには、端末の捜索には使えない点も挙げられます。
GPS機能のあるスマホとは違い、ポケットWiFiは紛失しても探索することができません。
紛失や盗難が心配な場合は、オプションで補償サービスを付けておくのが良いでしょう。
ポケットWiFiの紛失については、以下のページで詳しく解説しています。気になる方は、合わせてご覧ください。
関連記事:ポケットWi-Fiを紛失したら!?対処法と損害を少なくする裏技!
ポケットWiFiを使うときの位置情報サービスの設定方法は?

実際に、ポケットWiFiで位置情報サービスを使うには、どうすれば良いのでしょうか?スマホとPC、それぞれの設定方法を紹介いたします。
- Androidの場合
- iPhoneの場合
- PC(Windows10)の場合
- PC(Mac)の場合
以下で、各デバイスの設定方法について、解説していきますね。
【ポケットWiFiで位置情報を使う設定方法1】Androidの場合
Androidで位置情報を使う設定方法
AndroidでポケットWiFiの位置情報を使う手順は、以下のとおりです。
<Androidで位置情報を使う設定方法>
- スマホの「設定」を開く
- 「ロック画面とセキュリティ」を開く
- 「プライバシー」の「位置情報」をタップする
- 「位置情報の使用」をオンにする
- 「同意する」をタップする
以上の設定で、ポケットWiFiの位置情報を利用できます。
※Androidの場合、機種によりメニュー名が多少異なります。
Androidでアプリごとに位置情報を設定する方法
アプリごとで位置情報の利用を設定する方法は、以下のとおりです。
<Androidでアプリごとに位置情報を設定する方法>
- 上記の手順5まで同様
- 「位置情報」下部の「アプリレベルの権限」をタップする
- 設定したいアプリをタップする
- 位置情報をオフにする場合は「許可しない」を選択する
※位置情報オフからオンへの切り替えの場合、最後の「許可しない」は表示されません。そのままオンに切り替わります。
以上で、アプリごとの位置情報設定は完了です
【ポケットWiFiで位置情報を使う設定方法2】iPhoneの場合
iPhoneで位置情報を使う設定方法
iPhoneでポケットWiFiの位置情報を使う手順は、以下のとおりです。
<iPhoneで位置情報を使う設定方法>
- スマホの「設定」を開く
- 「プライバシー」の「位置情報サービス」を開く
- 「位置情報サービス」をオンにする
以上の設定で、ポケットWiFiの位置情報を利用できます。
iPhoneでアプリごとに位置情報を設定する方法
アプリごとで位置情報の利用を設定する方法は、以下のとおりです。
<iPhoneでアプリごとに位置情報を設定する方法>
- 上記の手順3まで同様
- 「位置情報サービス」下部のAppの中から、設定したいアプリを選ぶ
- 「許可しない」「次回確認」「この App の使用中のみ許可」「常に許可」の中から選択する
以上で、アプリごとの位置情報設定は完了です。
【ポケットWiFiで位置情報を使う設定方法3】PC(Windows10)の場合
パソコン(Windows10)でポケットWiFiの位置情報を使う手順は、以下のとおりです。
<PC(Windows10)で位置情報を使う設定方法>
- パソコンの「スタート」ボタンをクリックする
- 歯車マークの「設定」をクリックする
- 「プライバシー」を開く
- 左側メニューバーの「位置情報」をクリックする
- 「このデバイスでの位置情報へのアクセスを許可する」を選択する
※すでに位置情報を利用している場合、最後の画面で「このデバイスの位置情報はオンになっています」と表示されます。
以上の設定で、ポケットWiFiの位置情報を利用できます。
【ポケットWiFiで位置情報を使う設定方法4】PC(Mac)の場合
パソコン(Mac)でポケットWiFiの位置情報を使う手順は、以下のとおりです。
<PC(Mac)で位置情報を使う設定方法>
- パソコンのリンゴマーク「アップルメニュー」を開く
- 「システム環境設定」を選択する
- 「セキュリティとプライバシー」を開く
- カギのアイコンをクリック(ロック解除)する
- 名前・パスワードを入力する
- 「プライバシー」をクリックする
- 左側リストの「位置情報サービス」を選ぶ
- 「位置情報サービスを有効にする」を選択する
以上の設定で、ポケットWiFiの位置情報を利用できます。