ポケットWiFiサービスを利用するとき、避けて通れないのが端末選びです。
ポケットWiFiの端末って種類が多く、比較するのに時間がかかりますよね。
そこで今回は、ポケットWiFiの端末を11種類徹底比較しました。
目的に合ったポケットWiFi端末を選ぶためのポイントについても解説していますので「効率的に最適な端末を選びたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
*本来「ポケットWiFi」とはY!mobile社が提供するWiFiルーターの商品名のことですが、現在では持ち運びができるモバイルルーターのことを俗称として「ポケットWiFi」と呼んでいます。
本記事では、持ち運びができるWiFiルーターという意味で「ポケットWiFi」という言葉を使用しておりますので、ご了承ください。
Contents
1分でわかる!タイプ別のおすすめ端末
さっそく結論から申し上げると、おすすめのポケットWiFi端末は下記の通りです。
- 通信速度を重視したい人は「Speed WiFi NEXT W06」
- 通信の安定性を求めたい人は「Pocket WiFi 803ZT」
- 海外でも使いたい人は「GlocalMe G3」
理由を簡単にまとめると
- 「Speed WiFi NEXT W06」は下り最大1.2Gbpsだから
- 「Pocket WiFi 803ZT」はキャリアアグリゲーション対応だから
- 「GlocalMe G3」は海外対応で電池持ち15時間と長時間使えるから
下記「ポケットWiFi端末11種類を比較!」の箇所で、それぞれの特徴については述べていますが、迷ったら上記の通り選べば間違いありません。
ポケットWiFi端末は6つのポイントで比較!
ポケットWiFi端末を選ぶときのポイントは6つ。
- 使用回線
- 最高速度
- 端末の機能
- 海外対応かどうか
- バッテリーの持ちは良い?
- サイズや重量は?
これら6つのポイントをチェックすることで、後悔することのない端末選びができるでしょう。
それでは一つ一つみていきます。
1.使用回線
ポケットWiFiの使用回線は、
- モバイル回線のLTE
- ネット回線のWiMAX
の2種類です。
LTEとWiMAXは通信方法が異なりますので、通信速度や通信の安定性、対応エリアなども違います。
下記の表に簡単に特徴をまとめました。
LTE | WiMAX | |
通信方法 | LAN(local area network) | WAN(wide area network) |
通信の特徴 | 障害物に強く通信が安定している | 障害物に弱いが通信は高速 |
通信範囲 | 非常に広い | 広い |
LTEは通信の特徴から障害物に強いため地方や山奥でネットを使う方に最適です。
一方WiMAXは高速な通信ができますので、都市部に住んでいて、より速い通信を求める方に向いています。
回線により受けることのできるメリットが異なりますので、LTEにするのかWiMAXにするのか、きちんとチェックしましょう。
2.最高速度
契約前、事前にホームページなどで最高速度について確認しておくことも大切です。
一般的に端末が最新であればあるほど、最高速度は速くなります。
注意しておきたいのは、最高速度とは「そのポケットWiFiで一番速い通信速度」=「ベストエフォート値」であるということ。
一般的な利用環境での速度は、最高速度よりも遅くなりますので注意しましょう。

3.端末の機能
ポケットWiFiの端末を選ぶ際は、搭載されている機能も確認しておきましょう。
例を挙げると、ポケットWiFiには
- 4×4MIMO
- Massive MIMO
- 5CA
などの機能が搭載されている場合があり、より便利に使用することができるようになっています。
4×4MIMO | 基地局とルーターのそれぞれに4本のアンテナを搭載し、複数のデータを同時に送受信できる技術のこと |
Massive MIMO | 一人一人に専用の電波を割り当て繁華街などでも快適なモバイル通信を実現できる技術のこと |
5CA | 5つの周波数帯を1つに束ねるキャリアアグリゲーション技術のこと |
人混みなどでも通信を安定させたい方は「4×4MIMO」や「Massive MIMO」技術が、より高速な通信を行いたい方は「5CA」技術が搭載されているものがおすすめです。
4.海外対応かどうか
旅行や出張で海外に行く方にとっては、海外での使用にも対応しているかどうかも、大切なポイントです。
海外に対応している端末でないと、海外に持って行っても使うことができないからです。
国内でしか使えない場合、海外に行く際は別途対応しているポケットWiFiをレンタルしなければいけません。
例えば海外で使えるポケットWiFi端末には
- GlocalMe G3
- D1
- Pocket WiFi 701UC
などがあります。
海外対応の端末を使うことで、海外でのネット代が非常にお得になりますので、ぜひチェックしておきましょう。
5.バッテリーの持ちは良い?
ポケットWiFiの端末を比較する際は、バッテリーの持ち時間も確認してください。
バッテリーの持ち時間が短いと、外で持ち歩く際にネットが使えなくなってしまう可能性があるからです。
例えば「Speed Wi-Fi NEXT W06」と「FS030W」では、バッテリーの持ち時間におよそ2倍の差があります。
機種名 | 連続通信時間 |
FS030W | 20時間 |
Speed Wi-Fi NEXT W06 | 10時間40分 |
バッテリーの持ち時間は、ポケットWiFi端末の満足度にも大きく影響しますので、しっかり調べておくようにしましょう。
6.サイズや重量は?
端末のサイズや重量をチェックすることも重要です。
ポケットWiFi端末はだいたい100g〜200g前後ですが、たかが100gでも長く持っているとその差は大きいです。
また、端末の形は横長のものや縦長のものなど、フォルムも違いますので見逃さずに確認しましょう。
ポケットWiFi端末11種類を比較!
ここでは、ポケットWiFi端末を11種類比較しました。
冒頭でも書きましたが結論から申し上げると、おすすめは目的に合わせて下記の通りです。
- 通信速度を重視したい人は「Speed WiFi NEXT W06」
- 通信の安定性を求めたい人は「Pocket WiFi 803ZT」
- 海外でも使いたい人は「GlocalMe G3」
それでは、さっそくそれぞれの詳細をみていきましょう。
WiMAXのポケットWiFi端末5種類
ここでは、WiMAXのポケットWiFi端末
- Speed WiFi NEXT W06
- Speed WiFi NEXT WX06
- Speed WiFi NEXT W05
- Speed WiFi NEXT WX05
- Speed WiFi NEXT W04
について比較します。
それぞれのスペックは下記の表にまとめました。
端末名 | 取り扱い プロバイダ (一例) |
最高通信速度 | バッテリー の持ち |
サイズ重量 | その他特徴 |
Speed WiFi NEXT W06 | UQ WiMAX BroadWiMAX GMOとくとくBB au DTIモバイル |
下り最大1.2Gbps | 約540分 | 約125g | 通信速度はWiMAXの中で最速 |
Speed WiFi NEXT WX06 | UQ WiMAX BroadWiMAX GMOとくとくBB |
下り最大 440Mbps |
約690分 | 約127g | 2.4GHzと5GHzの同時使用可能 |
Speed WiFi NEXT W05 | UQ WiMAX GMOとくとくBB au FUJI Wifi |
下り最大 758Mbps |
約540分 | 約131g | 色は「ブラックライム」と「ホワイトシルバー」 |
Speed WiFi NEXT WX05 | UQ WiMAX GMOとくとくBB DTIモバイル |
下り最大 440Mbps |
約690分 | 約127g | WiMAXハイパワーに対応 |
Speed WiFi NEXT W04 | UQ WiMAX FUJI Wifi |
下り最大 758Mbps |
約540分 | 約140g | 色は「グリーン」と「ホワイト」 |
*バッテリーの持ち時間はノーマルモードでの時間
それでは、それぞれの特徴を一つ一つ解説していきます。
Speed WiFi NEXT W06
Speed Wi-Fi NEXT W06はWiMAXの最新機種です。(2020年2月現在)
USBケーブルを使ったテザリングにも対応しています。
速度は下り最大1.2Gbps・上り最大75Mbpsと非常に高速。
いままで繋がりにくかった場所でも、電波を確実にキャッチし快適に利用できるでしょう。
連続通信時間は約540分と約9時間使うことができます。
通常使用で約9時間充電なしで使用できるので、外出先での使用も安心して使うことが可能です。
Speed WiFi NEXT WX06
Speed Wi-Fi NEXT WX06は、2.4Ghz/5Ghz同時使用が可能。
バンドステアリング機能が搭載されており、速度も下り最大440Mbpsとなっています。
また、利用時は標準カメラでQRコードを読み取るだけで簡単にWi-Fiへの接続ができます。
Speed WiFi NEXT W05
Speed Wi-Fi NEXT W05は薄型のフォルムとスポーティなカラーが特徴の、デザイン性の高いモデルです。
速度は下り最大758Mbps・上り最大112.5Mbpsで快適に使用できるでしょう。
連続通信時間は標準で約540分。
さらに、利用しているWi-Fiルーターの接続情報をコピーする機能があるので、面倒な再設定も必要ありません。
Speed WiFi NEXT WX05
Speed Wi-Fi NEXT WX05は、WiMAXハイパワーに対応しています。
通信速度は下り最大440Mbps・上り最大75Mbps。
連続通信時間はハイスピードモードのスタンダードモードで約660分可能、ハイスピードプラスエリアモードのスタンダードモードで約600分と長いです。
また、利用通信状況を端末で確認することができますので、使い過ぎを防ぐこともできるでしょう。
Speed WiFi NEXT W04
Speed Wi-Fi NEXT W04は、縦長のスティックデザインで持ちやすく片手で操作することができます。
通信速度は下り最大758Mbps・上り最大37.5Mbps。
連続通信時間はハイスピードモードのノーマルモードで約540分と、W05やW06と同じくらい持ちが良い端末となっています。
Y!mobileのポケットWiFi端末3種類
ここではY!mobileのポケットWiFi端末について以下の3種類をご紹介していきます。
- Pocket WiFi 803ZT
- Pocket WiFi 801HW
- Pocket WiFi701UC
端末名 | 取り扱い プロバイダ |
最高通信 速度 |
バッテリーの持ち | サイズ重量 | その他特徴 |
Pocket WiFi 803ZT | Y!mobile | 下り最大988Mbps | 約720分 | 約153g | 3,000mAhの大容量バッテリー |
Pocket WiFi 801HW | Y!mobile | 下り最大972Mbps | 約480分 | 約145g | Rコードを利用して接続が可能 |
Pocket WiFi 701UC | Y!mobile | 下り最大 72Mbps |
約1080分 | 約240g | 海外でも使用可能 |
それでは、それぞれの特徴を確認していきましょう。
Pocket WiFi 803ZT
Pocket Wi-Fi 803ZTは、5CAという技術に対応してポケットWiFi端末です。
また、5Gの有力技術Massive MIMOに対応しており、混雑エリアでも快適に通信が可能。
連続通信時間は最大720分ですので、充電を気にせず外出先でも使うことができるでしょう。
Pocket WiFi 801HW
Pocket WiFi 801HWは、接続台数は最大16台可能と高スペックのモデル。
5CAにも対応しておりハイスピードで快適に利用することができます。
連続通信時間は約600分可能となり、電池持ちも十分なので外出の際にも安心できるでしょう。
通信速度は下り最大972Mbps・上り最大37Mbps。
PCやタブレット、スマホなどの同時利用も途切れることなく快適に利用することができます。
Pocket WiFi 701UC
Pocket Wi-Fi 701UCは、国内だけでなく海外でも利用でき、ワンタッチのみで海外利用への切り替えができます。
通信速度は下り最大72Mbps・上り最大37Mbps。
通信速度は他の端末に比べて遅いですが連続通信時間は1080分となっており、海外での使用に向いています。
マルチデバイスに対応していますので、スマホだけでなくゲーム機などにも接続が可能です。
その他のポケットWiFi端末3種類
ここでは、さらに以下の3つのポケットWiFi端末について比較してみます。
- GlocalMe G3
- FS030W
- D1
端末名 | 取り扱い プロバイダ (一例) |
最高通信 速度 |
バッテリーの持ち | サイズ重量 | その他特徴 |
GlocalMe G3 |
FUJI Wifi Wi-Ho! |
下り最大150Mbps | 約900分 | 約240g | 海外でも使用可能 |
FS030W | FUJI Wifi | 下り最大150Mbps | 約1200分 | 約128g | 2016年発売 |
D1 | どんなときもWiFi | 下り最大150Mbps | 約720分 | 約151g | 色は「グレー」と「ゴールド」 |
GlocalMe G3
GlocalMeは世界140以上の国と地域で、フリーローミングで使えるモバイルWi-Fiルーター。
使える範囲も広く、海外でも使える定番ポケットWiFiとして知られています。
通信速度は下り最大150Mbps・上り最大50Mbps。
連続通信時間は約900分と15時間ほど連続して使うことも可能です。
同時に5台接続することもできますので、旅行先でも快適に使うことができるでしょう。
FS030W
FS030Wは、正方形の形が特徴的なポケットWiFi端末です。
通信速度は下り最大150Mbps・上り最大50Mbps。
連続通信時間も20時間と非常に長いため、旅行でも仕事での使用もストレスなく使用できるでしょう。
APNの自動設定でパスワードなしでアクセスできるため、手間のかかる設定は不要で、購入後すぐに利用できます。
D1
D1は現在、どんなときもWiFiのみで取り扱っているポケットWiFi端末です。
ツノのようなストラップホールが特徴で、ルーター端末にしては珍しく、ストラップをつけることもできます。
通信速度は下り最大150Mbpsと標準的で、ボタンも電源ボタンとリセットボタンのみ。
D1は、シンプルなポケットWiFi端末を選びたい方におすすめです。
ポケットWiFi端末を比較する時の注意点
ポケットWiFi端末を比較するとき、実は注意しておかないと損をしてしまう可能性もあります。今回ご紹介する注意点は以下の3つ。
- 料金はプロバイダによって異なる
- 契約の縛りがある場合も
- 契約時に端末が選べない場合もある
ここでは、ポケットWiFi端末の意外な落とし穴をみていきましょう。
料金はプロバイダによって異なる
実際に支払う料金は、ポケットWiFiの端末を取り扱うプロバイダによって異なります。
同じ端末を販売・レンタルしていても、利用するプランなどによって料金が異なるからです。
例えばWiMAXの最新端末「W06」は、同じ無制限プランにしてもUQ WiNAXなら月額3,880円、Broad WiNAXなら月額2,726円となっています。
端末の候補をある程度まで絞ったら、料金などはプロバイダ同士を比較するようにしましょう。
契約の縛りがある場合も
ポケットWiFiの比較で忘れてはいけないのは、契約期間の縛りです。
プロバイダによっては、2年間契約をしなければならず、契約満期前に解約すると解約金を払わなければいけない場合も。
例えばどんなときもWiFiは月額3,480円でデータ無制限と非常にお得ですが、2年間の契約の縛りがあり2年を待たずに解約すると最大19,000円の解約手数料がかかります。
ポケットWiFiを比較する際は、契約の縛りもきちんと確認しましょう。
契約時に端末が選べない場合もある
豊富な端末を扱っているプロバイダでも、端末が選べるとは限りません。
同じプロバイダでもプランによって端末が選べるものと、そうでないものがある場合もあります。
せっかく端末を選んでも、いざ申し込んだら目当ての端末が選べなかった…なんて事態になったら残念ですよね。
ポケットWiFi端末を選んだら、端末を利用できるプロバイダと契約をすることが大切です。
ポケットWiFiに関するQ&A
ここでは、ポケットWiFiに関するよくある質問に答えていきます。
無制限で使えるおすすめプランは?
無制限プランをお探しなら、FUJI Wifiがおすすめです。
FUJI Wifiの「快適!クラウドプラン」では月々3,980円で3日で10GBなどという宣言もありません。
回線もトリプルキャリアに対応で、速度や安定性も快適です。
パソコンでも使えるポケットWiFiを選ぶには?
パソコンに繋ぐポケットWiFiは無制限プランを選びましょう。
パソコンはデータを大量に消費するため、データ制限があると使い勝手が悪くなってしまいます。
ポケットWiFiの端末が故障したらどうなりますか?
安心パックなどに加入している場合は、無料で修理を行ってくれる場合もあります。
詳しくは契約しているプロバイダに確認してみましょう。
ポケットWiFiのキャンペーンにはどのようなものがありますか?
ポケットWiFiのキャンペーンには、キャッシュバックや月額料金割引などさまざまあります。
利用制限を超えたらどうなりますか?
制限ありのプランの場合は、速度制限がかかります。
速度制限がかかると、Webページの閲覧などはできますが動画のスムーズな閲覧は難しくなるでしょう。
ポケットWiFiは端末とプロバイダのセットで比較しよう
最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
- 通信速度を重視したい人におすすめは「Speed WiFi NEXT W06」
- 通信の安定性を求めたい人におすすめは「Pocket WiFi 803ZT」
- 海外でも使いたい人におすすめは「GlocalMe G3」
- 端末を比較する時は使用回線や最高速度で選ぼう
- プロバイダによって料金が異なるので契約の際は注意!
ポケットWiFiの端末はさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なるのでじっくり比較することをおすすめします。
今回はポケットWiFiの端末スペックを比較してご紹介しました。