WIMAXを利用しようかと検討中のみなさん。
通勤・通学中の地下鉄でWIMAXが使えるのか非常に気になりますよね?
結論から申し上げるとWIMAXは一部の地下鉄の駅構内やホームでも使うことができます。
しかし、繋がらずに不便を感じることがあり、走行中は使うことができません。
そこで今回はWIMAXが使える地下鉄エリア、新幹線エリアなどの基本情報や、WIMAXが地下鉄で繋がらない時の対処法などについてご紹介します。
実際にSpeed WiFi NEXTW05を使って、東京メトロ丸ノ内線で検証してみた時の様子もご紹介しますので、WIMAXの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
Contents
WIMAXは地下鉄や新幹線でも使える?
WIMAXは一部の私鉄・地下鉄、新幹線で使うことができます。
基本的に使用できるのは、それぞれの駅構内・ホームです。
ここではWIMAXが使える私鉄・地下鉄、新幹線についてみていきましょう。
WIMAXが利用できる全国の私鉄・地下鉄一覧
さっそく結果から申し上げると、UQ WIMAXのホームページによると、WIMAXは現在一部の地下鉄で利用できます。
2019年11月現在利用できる私鉄・地下鉄エリアは下記の通り。
<北海道・東北エリア>
路線名 | WIMAX | WIMAX2+ |
札幌市営地下鉄 | ○ | ○ |
仙台市地下鉄 | ○ | ○ |
<関東エリア>
路線名 | WIMAX | WIMAX2+ |
小田急電鉄 | ○ | ○ |
京王電鉄 | ○ | ○ |
京成電鉄 | ○ | ○ |
京浜急行電鉄 | ○ | ○ |
埼玉高速鉄道 | ○ | ○ |
相模鉄道 | ○ | ○ |
新京成電鉄 | ○ | ○ |
西武鉄道 | ○ | ○ |
つくばエクスプレス | ○ | × |
京急電鉄 | ○ | ○ |
東京メトロ | ○ | ○ |
東急電鉄 | ○ | ○ |
東京モノレール | ○ | ○ |
東京臨海高速鉄道 | ○ | ○ |
東武鉄道 | ○ | ○ |
東葉高速鉄道 | ○ | ○ |
都営地下鉄 | ○ | ○ |
北総鉄道 | ○ | ○ |
横浜市営地下鉄 | ○ | ○ |
横浜高速鉄道 | ○ | ○ |
<中部エリア>
路線名 | WIMAX | WIMAX2+ |
名古屋市営地下鉄 | ○ | ○ |
名古屋鉄道 | ○ | ○ |
<関西エリア>
路線名 | WIMAX | WIMAX2+ |
大阪メトロ | ○ | ○ |
北大阪急行 | ○ | ○ |
京都市営地下鉄 | ○ | ○ |
神戸市営地下鉄 | ○ | ○ |
京阪電気鉄道 | ○ | ○ |
近畿日本鉄道 | ○ | ○ |
山陽電気鉄道 | ○ | ○ |
泉北高速鉄道 | ○ | ○ |
阪神鉄道 | ○ | ○ |
阪急鉄道 | ○ | ○ |
<九州エリア>
路線名 | WIMAX | WIMAX2+ |
福岡市地下鉄 | ○ | ○ |
例えば東京都心では東京メトロはWIMAX対応の路線に含まれていますので、日比谷線や銀座線、半蔵門線などで利用することができます。
また、東急電鉄でも使えますので、田園都市線や東横線でも利用することが可能。
ただし、UQ WIMAXで「WIMAXが使える」とされている地域でも、回線の状態などにより通信ができない場合もありますので注意が必要です。
WIMAXが利用できる全国の新幹線一覧
UQ WIMAXのホームページに掲載されている、WIMAXが利用できる新幹線エリアは下記の通りです。
WIMAX利用可能区間 | 利用できる場所 | 利用できるサービス |
東北新幹線 東京駅~新青森駅間23駅 |
各駅の構内、ホーム | WIMAX |
上越新幹線 東京駅~新潟間12駅 |
各駅の構内、ホーム | WIMAX |
秋田新幹線 秋田駅 |
駅構内、ホーム | WIMAX |
山形新幹線 山形駅 |
駅構内、ホーム | WIMAX |
長野新幹線 東京駅~長野駅間11駅 |
各駅の構内、ホーム | WIMAX |
東北新幹線に関しては、東京から新青森まで全ての区間の駅構内とホームでWIMAXが利用できます。
一方で、他の新幹線は利用できる区間が限定的など、まだWIMAXが広く普及していないと言えるでしょう。
新幹線で端末をネットに繋いで作業がしたい場合は、WIMAXではなくLTEのポケットWiFiを利用したり、JRのフリーWiFiを利用するのがおすすめです。
*FUJI WifiではLTE回線のポケットWiFiレンタルを行なっておりますので、新幹線の走行中や全ての新幹線駅構内でネット接続が可能です。
地下鉄でWIMAXが繋がるのか実際に検証してみた!
今回筆者は
- WIMAX Speed WiFi NEXT W05(UQ WIMAX)
- GlocalMe G3(FUJI Wifi)
を使って実際の速度や使い勝手を検証してみました。
それではさっそく結果をみていきましょう。
丸の内線の駅で検証
まずは、駅での繋がり具合をホームで確認しました。
計測日は11月28日、時間帯はお昼頃。
丸ノ内線はほとんどの人が座れるくらい、人が少なめでした。
駅名 | WIMAX 駅での速度 (下り) |
FUJI Wifi 駅での速度 (下り) |
池袋 | 4.17Mbps | 49.0Mbps |
新大塚 | 8.04Mbps | 28.2Mbps |
茗荷谷 | 5.61Mbps | 35.8Mbps |
後楽園 | 4.76Mbps | 7.16Mbps |
本郷三丁目 | 6.17Mbps | 15.1Mbps |
御茶ノ水 | 9.22Mbps | 29.7Mbps |
結果は、WIMAXは平均6.32Mbps、FUJI Wifiは平均27.4Mbpsでした。
WIMAXは平均的に10Mbps以下で、駅によって通信速度が大きく変わることはありません。
一方FUJI Wifiは平均的に30〜40Mbpsと通信速度が速いという、結果に。
(唯一、人が多かった後楽園で遅めでした)
理論的にはLTEであるFUJI WIfiよりもWIMAXの方が通信速度が速いはずですが、地下鉄の駅では「FUJI Wifiの方が速い」という結果になりました。
丸の内線の走行中に検証
次は、実際に丸ノ内線に乗って、走行中にネット接続ができるかを確認。
2台のスマホを1つはWIMAXに、もう1つはFUJI Wifiに繋げ、それぞれ
- 走行中にYouTubeが観られるかどうか
- YouTubeが観られない場合はGoogleが開けるかどうか
を調査しました。
結果は下記の通りです。
(◎=サクサク観られた、○=一部観られた、×=観られなかった)
駅名 | 走行中の通信 (WIMAX) |
走行中の通信 (FUJI Wifi) |
池袋 | ー | ー |
↓ | × | ◎ |
新大塚 | ー | ー |
↓ | × | ◎ |
茗荷谷 | ー | ー |
↓ | ○ | ◎ |
後楽園 | ー | ー |
↓ | × | ◎ |
本郷三丁目 | ー | ー |
↓ | × | ◎ |
御茶ノ水 | ー | ー |
ここでは、丸ノ内線の6駅間での走行中の通信状況について調査。
結果は、FUJI Wifiは問題なく使え、WIMAXはほとんど使うことができませんでした。
FUJI WifiはYouTubeもGoogleもサクサク、全くストレスのない通信速度です。
一方のWIMAXは、走行中にYouTubeやGoogleを開こうとすると、全く反応せず。
駅に着くと何とか繋がりますが、走行中はネットの使用ができません。
また、茗荷谷→後楽園の区間はYouTubeを開くことができましたが、動画が全てダウンロードされず結局動画を観ることはできませんでした。
今回の調査結果
WIMAXは駅では使うことができるが、地下鉄の走行中は使えなかった
FUJI Wifiは地下鉄の駅でも、電車の走行中も使うことができた
*調査日 2019年11月27日
*調査時間 お昼頃
*調査区間 丸ノ内線、池袋〜御茶ノ水間
WIMAXのルーターが駅の構内や一部のホームにしか設置されていないのに対し、LTEのルーターは駅と駅の間の区間にも設置されていますので、通信がスムーズ。
今回の調査結果から「地下鉄でストレスなく使うなら現状ではFUJI WifiのようなLTE回線のポケットWiFiを使うのがおすすめ」ということが分かりました。
WIMAXを地下鉄で使った人の口コミ
ここではWIMAXに関する口コミをご紹介します。
まずは良い口コミから見ていきましょう。
久しぶりのwimaxの地下鉄測定!
ハイスピードプラスエリアモードで走行中に測定しましたが結構速い。
auのband42かな pic.twitter.com/CruQgEkDqL
— トミー@2.5GHz (@5150wireless) November 17, 2019
私が使っているモバイルWi-Fiルーターは、Speed Wi-Fi NEXT W06というタイプのもので、受信速度がかなり向上しています。
今まで速度が遅かった地下鉄や、トンネル、地下にあるお店などでもスムーズな接続が可能になっています。
(bitWaveより)
地下鉄走行中の車内では、安定した通信環境は期待できませんが、駅に到着する前と発車後の駅構内の無線設備でカバーできる範囲内では利用できます。
駅間が短い場合は、途切れることなく繋がる場合もありますが、地下鉄走行中でもBroad WiMAXをどうしても利用したいという場合には、端末の設定をハイスピードプラスエリアモードに設定してみましょう。
(【Broad WiMAXの評判】料金・速度などの口コミからメリット・デメリットを検証より)
実際に利用している人の中には「ハイスピードプラスエリアモード」にすることで地下鉄でも使うことができた、という口コミを挙げる人もいます。
一方、このようなマイナスの口コミもありました。
WiMAXのモバイルルーター地下鉄で繋がらなすぎてストレス。
駅に着いたら繋がるけど、走り出したらすぐ切れる。
遠征時のバス移動もいまいち。
モバイルルーターってそんなもんなの?— 月兎 (@tokyo_rabbit) November 22, 2019
https://twitter.com/rosekanon/status/1196204003652063233?s=20
WiMAX地下鉄でも使えるみたいになってるけど繋がらない。
— きこり (@ringoame_oO) October 2, 2017
WiMAX地下鉄でも使えるみたいになってるけど繋がらない。
とにかくツイッターでは「WIMAXが地下鉄で繋がらない」ということにイライラしている人も多いようです。
中には「ホームページでは利用可能エリアになっている地下鉄でも使えなかった」という口コミもありました。
WIMAXが地下鉄で使えない時の対処法
WIMAXが地下鉄で使えない時は、以下の方法を試してみましょう。
- ハイスピードプラスエリアモードに切り替える
- ファイルを事前にダウンロードしておく
- LTE回線のポケットWiFiを利用する
ここでは地下鉄でWIMAXが使えない時の対処法についてご紹介します。
ハイスピードプラスエリアモードに切り替える
WIMAXには
- ノーリミットモード
- ハイスピードモード
- ハイスピードプラスエリアモード
という3つの通信モードがあります。
WIMAXが地下鉄で使えない時は、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えてみましょう。
ハイスピードプラスエリアモードは通信状況に応じてモバイル回線であるLTEに自動的に切り替えることができますので、地下鉄での通信状況が改善する可能性があります。
WIMAXのみの時よりは通信状況が向上しますので、ぜひ試してみてください。
*ただし「ハイスピードプラスエリアモード」を利用するには3年縛りの契約が必要になったり、別途有料でオプション契約をする必要があります。
ファイルを事前にダウンロードしておく
WIMAXが地下鉄で使えない時は、ファイルを事前にダウンロードしておきましょう。
ファイルのダウンロードには一定の通信量がかかり、通信が安定しないと最後までダウンロードができなかったり、途中で固まってしまったりします。
地下鉄でWIMAXを使うときは、事前にファイルをスマホやパソコンにダウンロードをしておくと通信状況に関わらず作業がしやすくなります。
LTE回線のポケットWiFiを利用する
使っているポケットWiFiを思い切ってFUJI WifiのようなLTE回線のものにするのもおすすめです。
LTE回線は地下鉄の駅・構内・走行中共に快適に使うことが可能。
LTEはau・docomo・ソフトバンクと同じモバイル回線ですので、キャリア契約の4Gが地下鉄でも使えるのと同じように利用をすることができるのです。
LTEは下記のような方法で電波を地下鉄の線路内に送り込んでいます。
- 地下鉄のトンネルの付近にアンテナなどを設置してトンネルに電波を吹き込む
- わざとトンネル内のケーブルから電波を「漏らす」ことで電波をトンネル内に送り込む
- ホームや地下鉄などでは一定区間ごとにアンテナやルーターを設置
FUJI Wifiなら最安値1,980円〜、契約期間の縛りや違約金が一切なく、1ヶ月単位で契約を行うこともできます。
気になる方は詳細をFUJI Wifiのホームページでご覧ください。
地下鉄利用の他にも!WIMAXのメリットとデメリット
大まかに述べるとメリットとデメリットは下記の通りです。
WIMAXのメリット
・全体的に料金が割安
・プロバイダごとにキャンペーンが豊富
・通信速度がLTEよりも速い
WIMAXのデメリット
・ほとんどの地下鉄で使うことができない
・契約期間の縛りがある場合も
・プロバイダによってはLTEよりも高いこともある
ここでは、WIMAXのメリットとデメリットをご紹介します。
WIMAXのメリット
WIMAXのメリットは、全体的に価格がLTEよりも割安である点です。
プロバイダごとにお得なキャッシュバックや、機種代金が実質無料になるキャンペーンなども行われている点もメリットだと言えます。
また、WIMAXはLTEよりも通信速度が速いです。
LTEの通信速度はだいたい100Mbps〜700Mbps程度ですが、WIMAXは600Mbps〜1200Mbpsとなっています。
WIMAXのデメリット
WIMAXのデメリットは本記事でも紹介したように、地下鉄で快適に使うことができないという点です。
「ハイスピードプラスエリアモード」というWIMAXとLTEを自動切り替えするモードであれば地下鉄でも使うことができますが、基本的には別途有料でオプション契約をする必要があります。
また、プロバイダによっては契約期間に縛りがあったり、LTEよりも料金が高いということも。
対応エリアに関しても、山間部などで使えるLTEに対して、WIMAXは使えるエリアが狭いです。
契約期間に縛りがあると途中解約時に解約金がかかることもあるという点もデメリットがと言えるでしょう。
WIMAXは地下鉄の走行中は快適に使えない
最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
- WIMAXは一部の私鉄・地下鉄・新幹線で使える
- 筆者検証の結果、走行中の地下鉄で快適に使えるのはWIMAXではなくFUJI Wifi
- WIMAXが地下鉄で使えない時はモードの切り替え、事前ダウンロード
- 思い切ってLTEのポケットWiFiに切り替えるのもあり
- WIMAXは通信速度が速いが、契約方法や利用可能エリアでデメリットあり
地下鉄を使って通学・通勤をしている方、地下鉄の走行中にネットを使って作業がしたい方は、通信の安定しているLTEのポケットWiFiがおすすめです。
FUJI WifiではLTE回線(au、docomo、ソフトバンクのトリプル回線)を使用していますので、地下鉄でも安定した通信環境を保つことができます。
今回はWIMAXの地下鉄での利用についてご紹介しました。