家電量販店などに行くと、ポケットWi-Fiとパソコンがセットで販売されていることがあります。
ポケットWi-Fiとパソコンの両方が欲しい方にとって、セット販売はお得なように思われがちです。
しかしポケットWi-Fiとパソコンのセットは、全くお得ではありません。
そのため、セットで購入するのはやめておいた方が賢明です。
今回は、なぜポケットWi-Fiとパソコンのセットがお得じゃないのか、その理由について解説。
あわせて、セット販売よりお得なポケットWi-Fiとパソコンの購入方法についても紹介していきます。
ポケットWi-Fiとパソコンの両方が欲しいという方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
ポケットWi-Fiのパソコンセットがお得じゃない5つの理由
ポケットWi-Fiのパソコンセットが全くお得でない理由は、以下の5点です。
- パソコンが無料で手に入るわけではない
- パソコンをふつうに購入するより高くつく
- 途中解約した場合の契約解除料が高額
- 購入できるパソコンの種類が限られている
- 契約できる会社が限られている
ここでは、これら5つの理由について、1つずつ説明していきましょう。
1.パソコンが無料で手に入るわけではない
ポケットWi-Fiとパソコンのセット販売では、パソコン代が0円と煽っているところもあります。
しかし正確には、代金が無料なのではなく、頭金が0円なだけ。
実際には、パソコン代を月額料金という形で、分割払いさせているにすぎません。
2.パソコンをふつうに購入するより高くつく
ポケットWi-Fiとセットになっているパソコンの代金は、同じパソコンをふつうに買うより高額になっています。
2020年2月時点で、ネットでポケットWi-Fiとパソコンをセット購入できるのは、WiMAXのプロバイダの1つである「Broad WiMAX(ブロードワイマックス)」だけ。
Broad WiMAXでは、WiMAXの端末と「HP 15-db0000」というパソコンをセット販売しています。
このセットを購入した場合、HP 15-db0000の代金は「月3,200円×24カ月」の76,800円です。
しかしAmazonでは、このパソコンが4万円代で販売されています。
3.途中解約した場合の契約解除料が高額
多くのポケットWi-Fiには、2年や3年などの契約期間の縛りがあります。
契約期間の満了月の翌月にある「更新月」以外に解約すると、高額な契約解除料を支払わなければなりません。
ポケットWi-Fiとセット購入した場合、パソコンにも契約期間が定められています。
契約期間の満了前に解約した場合、パソコンの残債を支払わなければなりません。
つまり解約のタイミングによっては、ポケットWi-Fiの契約解除料とパソコンの残債、両方がかかってしまうのです。
4.購入できるパソコンの種類が限られている
ポケットWi-Fiとセットになっているパソコンは、販売者側によって決められています。
そのため購入者側は、好きなパソコンを選べません。
5.契約できる会社が限られている
パソコンとセットで購入できるポケットWi-Fiも、種類が限られています。
ポケットWi-Fiは種類によっては、対応エリアが狭いものや、屋内では電波が入りにくいものも。
購入したポケットWi-Fiが、自宅やよく使う場所で電波の繋がりにくいものだった場合、使えないものにお金を払い続けることになってしまいます。
こうした事態を避けるためにも、パソコンとセットになっているからという理由で、ポケットWi-Fiを選ぶのはやめておきましょう。
ポケットWi-Fiのパソコンセットよりお得にPCを購入する方法
ここまで説明してきたとおり、ポケットWi-Fiとパソコンのセットはお得どころか、かえって損であるため、購入すべきではありません。
しかしなかには、今はお金がないからという理由で、頭金0円のパソコンセットが欲しいという人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、キャッシュバックがもらえるポケットWi-Fiと契約して、キャッシュバック金額を利用してパソコンを購入する方法。
この方法なら、キャッシュバック金額の分だけ、欲しいパソコンを安く購入できます。
では次から、キャッシュバックがもらえるポケットWi-Fiについて紹介していきましょう。
キャッシュバック金額が最も高いポケットWi-Fiは!?
キャッシュバックをしているのは、WiMAXの一部プロバイダだけです。
GMOとくとくBBでは、最大31,600円のキャッシュバックがもらえます。
ここでは、GMOとくとくBBの料金プランや注意点、おすすめのポイントについて紹介していきましょう。
GMOとくとくBBの料金プラン
GMOとくとくBBには、以下2つのプランがあります。
月額料金 | |
ギガ放題プラン |
|
7GBプラン |
|
※0カ月目=端末発送月
「ギガ放題プラン」は、月間のデータ通信量が無制限のプラン。
ただし3日間のデータ通信量が10GBを越えると、翌日の18時~翌々日の2時までの間、速度制限がかかります。
7GBプランは、月間のデータ通信が7GBに制限されているプランです。
GMOとくとくBBの契約期間は、3年間。
更新月(37カ月目)以外の月に解約した場合は、以下の契約解除料がかかります。
契約解除料 | |
~24カ月目 | 24,800円 |
25カ月目~ | 9,500円 |
GMOとくとくBBのキャッシュバックの注意点
GMOとくとくBBと契約すれば、31,600円のキャッシュバックがもらえます。
ただし、これには以下2つの注意点も。
- キャッシュバックがもらえるまでに時間がかかる
- 手続きを忘れるとキャッシュバックがもらえない
GMOとくとくBBでは、キャッシュバックの受取手続きができるのは、端末発送月を含む11カ月目。
11カ月目になると、キャッシュバックの振り込みに関するメールが届きます。
メールに返信すると、その翌月末にキャッシュバックが振り込まれる流れです。
しかし、メールが届いた月の翌月末日までに返信しなかった場合、キャッシュバックは受け取れません。
キャッシュバックをもらえるまでの期間が長いこともあり、メールを見落としてキャッシュバックをもらい損ねる人も多いので、注意しましょう。
関連記事:お金がもらえない?ポケットWiFiのキャッシュバックキャンペーンに注意!実際の口コミを検証
GMOとくとくBBは総支払額も安い
GMOとくとくBBは、高額なキャッシュバックをもらいたい人だけでなく、安くWiMAXを利用したい人にもおすすめ。
なぜなら、GMOとくとくBBの総支払額は、契約期間が3年(37カ月)のWiMAXのプロバイダのなかでも特に安いからです。
WiMAXの総支払額は、以下の計算式で求められます。
「3年間の月額料金の総額+端末代金+事務手数料-キャッシュバック金額」
この計算式で算出した、GMOとくとくBBと他のWiMAXのプロバイダ2社、それぞれの総支払額は以下のとおりです。
3年間の総支払額 | |
GMOとくとくBB | 127,169円 |
Broad WiMAX | 134,352円 |
So-net WiMAX | 148,656円 |
※いずれもギガ放題プランの料金
このように、GMOとくとくBBの総支払額は、他のWiMAXのプロバイダと比べて安価です。
そのため、WiMAXと安く契約したいという人も、GMOとくとくBBと契約するといいでしょう。
唯一キャッシュバックができるWiMAXの3つの注意点
キャッシュバックがもらえるポケットWi-Fiは、WiMAXだけ。
つまりキャッシュバックを利用してパソコンを安く購入したいのなら、WiMAXと契約するしかありません。
ただしキャッシュバックにつられて、何も知らずに契約すると、後悔することになる場合も。
なぜならWiMAXには、以下3つの注意点もあるからです。
- キャリア回線に比べて対応エリアが狭い
- 屋内や地下では電波が入りにくい
- 途中で解約すると契約解除料がかかる
ここでは、これらの注意点について説明していきます。
1.キャリア回線に比べて対応エリアが狭い
ポケットWi-Fiに使われている回線は、大きく以下2種類に分けられます。
キャリア回線(LTE回線) | ドコモ・au・ソフトバンクの各回線 |
WiMAX2+回線 | WiMAXに使われている回線 |
WiMAX2+回線は、キャリア回線に比べて対応エリアが狭いのがデメリット。
過疎地では、WiMAX2+回線の対応エリアに入っていないところも少なくありません。
対応エリア外だった場合、電波が届かないため、WiMAXは利用できません。
関連記事:ポケットwifiは対応エリアの確認が必須!確認方法とおすすめを解説
2.屋内や地下では電波が入りにくい
WiMAX2+回線の電波は、間に壁があると弱くなる性質を持っています。
そのため、屋内や地下では電波が入りにくく、通信速度も遅くなってしまうのです。
WiMAX2+回線の対応エリア内であっても、場所によっては、快適にネット通信ができないケースも多くなっています。
3.途中で解約すると契約解除料がかかる
WiMAXと契約したものの、満足に使えなかった場合、解約しようと思う人がほとんどでしょう。
しかしWiMAXには契約期間の縛りがあり、更新月以外に解約した場合、多くのプロバイダでは以下の契約解除料がかかります。
契約解除料 | |
契約1年目 | 19,000円 |
契約2年目 | 14,000円 |
契約3年目~ | 9,500円 |
GMOとくとくBBの場合、2年以内に解約した場合の契約解除料は24,800円です。
このように高額な契約解除料がかかるため、WiMAXが使えなくても、解約せずに月額料金を支払い続ける人も一定数います。
WiMAXの契約前に使用できるかどうか確認しておこう
ここまで説明してきたとおり、WiMAXはエリアや使用場所によっては使えないケースも多く、契約解除料も高額です。
そのため、何も知らずに契約すると、後悔することになりかねません。
WiMAXが使えるかのテストには、「Try WiMAX(トライ・ワイマックス)」がおすすめです。
Try WiMAXは、「UQ WiMAX(ユーキュー・ワイマックス)」が提供するWiMAXのお試しサービス。
WiMAXの端末を、15日間無料でレンタルできます。
Try WiMAXで端末をレンタルしたら、自宅や使いたい場所で、WiMAXが使用できるかテストしてみましょう。
問題なく使えるなら、WiMAXと契約しても問題ありません。
使えない場合、キャッシュバックは利用できませんが、キャリア回線を使っているポケットWi-Fiと契約しましょう。
キャリア回線はWiMAX2+回線に比べて対応エリアが広く、屋内や地下でも安定した通信が可能です。
WiMAX以外のポケットWi-Fiは、全てキャリア回線を使用しています。
まとめ
家電量販店やネットなどで販売されているポケットWi-Fiとパソコンのセットは、全くお得ではありません。
ポケットWi-Fiとセットになっているパソコンは、ふつうに購入するより、代金がずっと高額です。
パソコンを安く購入したいなら、キャッシュバックがもらえるポケットWi-Fiと契約するのがおすすめ。
キャッシュバックを利用すれば、その額の分だけパソコンを安く購入できます。
WiMAX以外に、キャッシュバックがもらえるポケットWi-Fiはありません。
キャッシュバック金額が最も高いのは、WiMAXのGMOとくとくBBです。
ただしWiMAXは対応エリアが狭く、屋内や地下では電波を受信しにくくなっています。
そのため契約前に、Try WiMAXを利用して、WiMAXが自宅などで利用できるかテストしておきましょう。