おサイフケータイって便利ですよね。
でも、格安SIMの利用を検討しているとき、こんな疑問はありませんか?
- 格安SIMでおサイフケータイは使える?
- どうしたら格安SIMでおサイフケータイが使える?
- 格安SIMでおサイフケータイを使う時の注意点は?
- おサイフケータイは格安SIMに移行しても引き継げる?
本記事では上記のような疑問をお持ちの方々に向けて、格安SIMでのおサイフケータイの使い方についてご紹介していきます。
さっそく簡単に結論から申し上げると、格安SIMでもFelica搭載の機種であれば、おサイフケータイを使うことができます。
今回は、おサイフケータイ対応のおすすめ格安SIM端末についても解説していきます。
格安SIMでおサイフケータイが使いたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
「格安SIM」と「おサイフケータイ」とは?
ここではまず、
- 格安SIMとは?
- おサイフケータイとは?
という基本的な疑問を解決していきましょう。
格安SIM=SIMカードを使用したネットサービス
格安SIMとは「SIMカード」と呼ばれるICカードを利用し、低価格でインターネットや通話ができるサービスのことです。
SIMカードは3GやLTEなどのモバイル回線を使うためのICカード。
格安SIMは通信を携帯電話会社から借りることで低価格でユーザーに提供しています。
格安SIMには
- 音声通話SIM
- データ専用SIM
という2種類があります。
音声通話SIMは電話とデータ通信のどちらもできるプラン。
「090」「080」「070」で始まる携帯電話番号を持つことができ、キャリア携帯で使っていた電話番号を引き継ぐことも可能です。
一方、データ専用SIMはデータ通信のみが使えるプラン。
インターネットが使えますので、Webページを閲覧したり動画を視聴することができます。
格安SIM=SIMカードを使用したネットサービス
「音声通話SIM」と「データ専用SIM」の2種類がある
おサイフケータイ=Felicaチップを用いたスマホ決済サービス
おサイフケータイとは支払いがスマホでできるサービスのこと。
現金を電子マネーに変換して買い物をしたり、銀行口座と連携させることで乗車券や各種チケットなどを購入することができます。
おサイフケータイを使うには「Felicaチップ」と呼ばれる非接触ICカード技術の搭載が必要です。
キャリア携帯でも格安SIMでも、おサイフケータイを利用するにはこのFelica搭載製品である必要があります。
Felicaはもともとソニーが開発した技術で、日本向けの技術として使われていました。
そのためiPhoneなどの海外製品には搭載されておらず、当時はiPhoneではおサイフケータイを使うことができなかったという事実も。
現在はiPhoneはシリーズ7以降であればFelicaが搭載されており、おサイフケータイを使うことができます。
おサイフケータイ=Felica搭載の機種で使えるスマホ決済サービス
iPhoneはiPhoneはシリーズ7以降であればFelicaが搭載されている
おサイフケータイを格安SIMで利用する方法

おサイフケータイを格安SIMで使うには以下の3つの方法があります。
- 対応機種を新規購入する
- 白ロムを中古購入する
- いま持っているスマホを解約して格安SIMに移行
ここでは、おサイフケータイを格安SIMで使う具体的な手順についてご紹介します。
1.対応機種を新規購入する
おサイフケータイを格安SIMで使う1つ目の方法は「対応機種の新規購入+格安SIM契約」です。
おサイフケータイは対応機種であれば使えますので好きなものを選んでOK。
自由にSIMカードが挿入できるように必ずSIMフリーのものを選びましょう。
あとは格安SIMを契約し、おサイフケータイの利用を開始してください。
2.白ロムを中古購入する
おサイフケータイを格安SIMで使う2つ目の方法は「白ロムを中古購入する」です。
白ロムとは回線契約がされておらず、電話番号が記録されていない携帯電話端末のこと。
白ロムはSIMフリーの状態で販売されていますので、格安SIMと契約することですぐにおサイフケータイを使い始めることができます。
3.いま持っているスマホを解約して格安SIMに移行
おサイフケータイを格安SIMで使う3つ目の方法は「いま持っているスマホを解約して格安SIMに移行」です。
これは、現在キャリアと契約している携帯を解約し格安SIMに乗り換える方法。
現在お持ちの機種がFelica搭載機種であれば、SIMロックを解除することで格安SIMが使えるようになります。
SIMロックの解除法について知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
SIMロック解除の方法は?格安SIMを使うための手順を徹底解説
格安SIMでおサイフケータイを使うときの注意点
格安SIMでおサイフケータイを使う際の注意点は以下の4つ。
- 必ずFelica搭載の端末を選ぶ
- 「iD」は機種によって対応していない場合も
- iPhoneとAndroidでは使えるおサイフケータイが異なる
- キャリアから移行するときは手続きが必要
ここでは、格安SIMのおサイフケータイで失敗しないための4つのポイントについて解説します。
1.Felica搭載でなければ使えない!
格安SIMでおサイフケータイを使うときは、必ずFelica搭載機種を選ぶようにしましょう。
Felica技術は購入してから後付けするということができませんので、購入時や移行時にきちんと確認することが大切です。
Felicaはセキュリティ・エレメント(SE)と呼ばれる機能をチップ内に設ける仕組みのため、端末には必ずSEを実装するためのチップが必要。
このチップは後付することが出来ないため、Felica対応でない機種でおサイフケータイを使えるようにする手段はありません。
Felicaが搭載されているかどうかは、店舗で直接確認するか、下記キャリアのリンクからでも調べることができます。
au 対応機種一覧:おサイフケータイ®
docomo 対応機種 NFC(FeliCa搭載) FeliCa
ソフトバンク おサイフケータイ
2.「iD」は機種によって対応していない場合も
iDとはドコモと三井住友カードが共同で開発した電子マネー。
後払いでポイントが貯まるので利用している方も多いですが、基本的に格安SIMの場合iiDは
- ドコモ端末
- もともとSIMフリー専門の端末
でしか使うことができません。
そのため、対応機種以外の端末で格安SIMを契約し、iDを利用する場合は注意しましょう。
「iD」を格安SIM利用するには
- 「iD」に対応しているクレジットカードを用意する
- 専用アプリをダウンロードする
という2つの準備が必要です。
格安SIMでは、SIMフリー端末版のiD専用アプリをダウンロードすることでiDが利用できるようになります。
注意点としては、SIMフリー端末版のiD専用アプリでは「dカード」は対象外となっています。
そのため「iDの支払いをdカードにしてお得にポイントを貯める」という利用はできません。
「Felica対応」と書かれている格安SIM端末でもiDが利用できるとは限りませんので、iDの利用を検討している方は注意しましょう。
3.iPhoneとAndroidでは使えるおサイフケータイが異なる
「おサイフケータイ=日本におけるモバイル決済システム」のことですが、iPhoneでは呼び名が異なり、さらに使えるサービスも同じではありません。
Androidで使えるFelicaチップを用いた電子決済サービスは例を挙げると以下のサービスなどが利用できます。
- 楽天Edy
- モバイルSuica
- QUICPay
- nanaco
- WAON
一方iPhoneで使えるFelicaチップを用いた電子決済サービスは「Apple Pay」と呼ばれ、以下の3つのサービスしか使うことができません。
- モバイルSuica
- iD
- QUICPay
ただし、同じiPhoneでもiPhone6以前の機種はApple Payに対応していないものもありますので注意しましょう。
4.キャリアから移行するときは手続きが必要
キャリア携帯で使っていた、おサイフケータイを格安SIMに移行するには情報を引き継ぐための設定が必要です。
注意点としては「現在使っているおサイフケータイを機種変更後もそのまま利用したい場合は、機種変更前に手続きを行う必要がある」ということです。
また、各サービスで注意事項がある場合がありますので、移行前にしっかり確認しましょう。


代表的なおサイフケータイの引き継ぎ手順を下記の表にまとめましたので、参考にしてください。
モバイルSuica | 機種変更 |
楽天Edy | おサイフケータイの機種変更・譲渡時 |
QUICPay | 機種変更・故障の手続き |
nanaco | 携帯電話の機種変更について |
WAON | モバイルWAONアプリ 機種変更方法について |
おサイフケータイが使えるおすすめ格安SIM端末
おサイフケータイが使えるおすすめ格安SIM端末は以下の5つです。
- Google「Pixel 4」
- シャープ「AQUOS sense3 plus」
- ソニーモバイル「Xperia 8」
- HUAWEI「HUAWEI P30 Pro」
- サムスン「Galaxy Note 10+」
ここではおサイフケータイ対応のおすすめ端末についてご紹介します。
Google「Pixel 4」
Google「Pixel 4」は、Googleにより開発されたスマートフォン。
ポートレートモードや、圧巻の夜景モードで話題になったGoogleのAndroidスマートフォン「Pixel 3」に続く最新機種です。
Pixel3のカメラが1つだったのに対しPixel4はデュアルカメラ(カメラが2つ)となっており、よりカメラの性能が上がったモデルとなっています。
Pixel 4は「ソフトバンク版」と「SIMフリー版」があり、どちらもおサイフケータイに対応しています。
シャープ「AQUOS sense3 plus」
「AQUOS sense3 plus」 はシャープによるスマートフォン端末。
シャープならではの液晶テレビAQUOSで培った高画質技術が搭載された端末で、クリアな画面が特徴です。
また、立体音響技術「Dolby Atmos ®(ドルビーアトモス)」に対応したステレオスピーカーが搭載されていますので、音楽を楽しみたい人にもおすすめ。
「senseシリーズ」の上位モデルで、入荷待ちが出るほど人気となっています。
ソニーモバイル「Xperia 8」
ソニーモバイル「Xperia 8」は、ソニーの子会社であるソニーモバイルによって開発されたXperiaシリーズの最新機種。
画面比率が21:9と細長いフォルムが特徴で、Webブラウジングや動画視聴に最適です。
ボディはコンパクトで重さも170gですので持ち運びにも便利。
Y!mobileやUQモバイルではXperia8の販売も取り扱っていますので、新規購入と格安ISM契約を同時に行うことも可能です。
HUAWEI「HUAWEI P30 Pro」
HUAWEI「HUAWEI P30 Pro」はHUAWEIによる海をイメージしたデザインの最新機種です。
LeicaクアッドカメラとToFカメラの2つが内蔵されており、それぞれを組み合わせてどんな場面でも鮮やかで美しい写真を撮ることができます。
注意点としては、HUAWEI P30 Proはドコモ版とSIMフリー版があり、SIMフリー版はおサイフケータイ対応ではありません。
HUAWEI P30 Proでおサイフケータイを使いたい方はドコモ版を購入し、キャリアから格安SIMに乗り換えることでおサイフケータイを使うことができます。
サムスン「Galaxy Note 10+」
サムスン「Galaxy Note 10+」は2019年8月に海外で発売、同年10月に日本で発売が開始されたGalaxy Noteシリーズの最新機種です。
Galaxy Note 10+は6.8インチの大型ディスプレイが特徴で、前シリーズよりも鮮明な色合いを実現しています。
トリプルレンズカメラが搭載されていますので、写真や動画を綺麗な画質で撮りたいという方にもおすすめです。
Galaxy Note 10+の国内版はドコモ版のみとなり、SIMフリー版は海外から取り寄せる必要があります。
Felica搭載端末なら格安SIMでおサイフケータイが使える
最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
- Felica搭載の機種であれば、格安SIMでもおサイフケータイを使うことができる
- 格安SIM=SIMカードを使用したネットサービス
- おサイフケータイ=おサイフケータイ=Felicaを使ったスマホ決済サービス
- 格安SIMでおサイフケータイを使うときはFelica搭載の機種を選ぼう
- 機種によってはiDに対応していない場合も
- iPhoneとAndroidでは使えるおサイフケータイが異なる
- キャリアから格安SIMへの移行にはおサイフケータイの引き継ぎが必要
Felicaは後付けができませんので、格安SIMでおサイフケータイを利用する場合は、必ずFelica搭載の機種を選びましょう。
また、キャリア契約で使っていたおサイフケータイを格安SIMでも使う場合は、格安SIMの契約前におサイフケータイの引き継ぎ手続きが必要です。
ぜひ本記事を参考に、スムーズに格安SIMでおサイフケータイを使ってみてください。