近年、小学生や中学生にもスマートフォンを持たせることが当たり前の世の中になっています。GPSなどで防犯面にも役立つことから、子どもに持参させることを検討している方も多いです。
ところがいざスマートフォンを買うとなると、どこで契約すればいいか迷いますよね。
結論から言うと、子どもには格安SIMのスマートフォンを持たせるのが一番です。
そこで本記事では、子どもにはなぜ格安SIMがおすすめなのか、その理由について詳しく解説します。
- キッズケータイとの違い
- 利用価値の高いオプション
- おすすめの格安SIM業者
についても紹介しているので、これから子どもにスマートフォンを持たせたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
Contents
子どもに持たせるなら格安SIMがおすすめな理由
スマートフォンはいろいろな業者から発売されていますが、子どもに持たせるなら格安SIMが最もおすすめです。
なぜそう言えるのか、こちらではおすすめな理由を4つ紹介します。
- とにかく料金が安い
- 大手キャリアにある「カケホーダイ」プランは必要ない
- 少ないギガ数を有効活用できる
- 有害サイトのブロック機能が充実
それぞれ詳しく確認していきましょう。
【子どもに格安SIMがおすすめの理由1】
とにかく料金が安い
格安SIMはとにかく料金が安いので、あまり利用頻度が高くない子どもにはうってつけです。
docomoやauなどの大手キャリアだと月に7,000円近くかかることも珍しくありませんが、格安SIMなら2,000円~3,000円でも十分に利用できます。
例として、docomoと格安SIM業者であるLINEモバイルの料金を、同条件で比較してみました。
(すべて税別) | docomo | LINEモバイル |
基本料金 | 5,980円 ギガライトプラン(7GBまで) |
2,880円 コミュニケーションフリープラン(7GB) |
通話料金 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
備考 | 学割あり (12ヶ月1,000円引き) |
LINEや各種SNSが使い放題 |
12ヶ月の合計料金 | 59,760円 | 34,560円 |
3年間使った場合 | 203,280円 | 103,680円 |
1年間だけだと25,200円、3年間だと学割が無くなるので10万円近い差が生まれます。
中学生や高校生は塾や習い事などでどんどん支出が増える時期ですし、少しでも固定費が下げられると助かりますよね。
とにかく安いという点で、格安SIMのスマートフォンは非常におすすめです。
【子どもに格安SIMがおすすめの理由2】
大手キャリアにある電話し放題プランは必要ないから
大手キャリアではよく定額で電話がかけ放題のプランを用意していますが、基本的には必要ありません。
最近はコミュニケーションがすべてLINEで行われることが多く、その場合は音声通話も無料で利用できるからです。
たまに固定電話などにかける場合があるかもしれませんが、かけ放題が必要になるほど多い人は少ないのではないでしょうか。
電話し放題プランを必要としないのであれば、データ通信の料金が安い格安SIMのほうが、お得にスマートフォンを利用できます。
【子どもに格安SIMがおすすめの理由3】
少ないギガ数を有効活用できる
格安SIMでは、少ないギガ数を有効活用できるプランが数多く用意されています。
主な格安SIM業者のプランは、以下のとおりです。
LINEモバイル | LINEにかかるデータ通信量0 コミュニケーションフリープランの場合、Twitter・Instagram・Facebookの通信量も0になる |
BIGLOBEモバイル | YouTubeのデータ通信量0 |
IIJmio | 低速状態でも最初の数秒だけ高速通信を行う「バースト機能」 |
OCNモバイルONE | Amazon MusicやSpotifyなどの音楽に必要なデータ通信量0 |
格安SIMは月間容量を3GB~5GBほどで利用している方が多いですが、それでも通信制限にかからずに快適に利用できるプランが用意されています。
料金を抑えつつ、日常でもストレス無く利用できるのは、格安SIMをおすすめできる大きな理由です。
【子どもに格安SIMがおすすめの理由4】
有害サイトのブロック機能が充実
格安SIMの中には、有害サイトのブロック機能が充実しているものも存在します。
たとえばLINEモバイルだと、日本PTA全国協議会が推薦している「i-フィルター」というフィルタリングソフトが利用可能です。
年齢に合わせてWebサイトの閲覧をブロックできるので、小学生から高校生まで幅広く対応できます。
「セキュリティを考えると、3大キャリアやキッズケータイじゃないとダメ」だと考えている人も多いですが、格安SIMでも有害サイトはブロック可能です。
キッズケータイと格安SIMの違いは?
子どもにスマートフォンを持たせるうえで、キッズケータイと格安SIMで迷っている方は多いです。
そこでこちらでは、キッズケータイと格安SIMを比較してみました。
キッズケータイ | 格安SIM | |
料金 | 月額490円~ | 月額500円~3,000円ほど (プランによる) |
LINE | ✕ | ○ |
家族間電話 | ○ (親が同キャリアなら無料) |
○ (LINEを使えば無料) |
GPS追跡 | ○ | ○ |
Webブラウザ・アプリ使用 | ✕ | ○ |
基本的には格安SIMはキッズケータイの機能を全て使えるので、完全な上位互換と言えるでしょう。
以下では、比較表にある項目の比較を簡単に紹介します。
【格安SIMとキッズケータイの比較1】
最安の料金価格は同じくらい
格安SIMとキッズケータイの最低料金は同じくらいです。
キッズケータイの場合は親が同一のキャリアを持っている場合に限りますが、Softbankで月額490円で使えます。他のキャリアは500円~なので、Softbankが最も安いです。
格安SIMは、LINEモバイルだと1GBプラン(データ通信のみ)が500円から利用できます。他のキャリアだとだいたい900円~で、高くても3,000円未満には抑えられるでしょう。
普通のスマートフォンと同じ機能をもつ格安SIMでも、最安値はキッズケータイとほぼ同じです。むしろ色々なプランを検討できるという点では、格安SIMのほうが使い勝手が良いといえます。
【格安SIMとキッズケータイの比較2】
LINEが使えるのは格安SIM
家族間のコミュニケーションで重要なLINEは、格安SIMであれば利用可能です。
キッズケータイには通信機能が付いていないことが多いので、インターネットを通じて使用するアプリは使えません。
LINEはメッセージも通話もできるので、子どもと連絡を取るときに便利ですよね。さらにLINEモバイルだとLINEでのデータ量がカウントされないので、通信制限にかかることもありません。
いまの時代に欠かせないLINEを使えるのは、格安SIMの大きなメリットといえます。
【格安SIMとキッズケータイの比較3】
家族間電話はどちらも無料
家族間での音声通話は、どちらも無料で使えます。
キッズケータイの場合は電話番号、格安SIMはLINEを使えば無料で通話が可能です。
「とりあえず通話さえできればいい」という方ならどちらを利用しても問題ありませんが、音質面は電話番号を使うキッズケータイのほうが優れています。
【格安SIMとキッズケータイの比較4】
GPS追跡はどちらでも利用可能
GPS追跡は、どちらの携帯でも利用できます。
キッズケータイには初期機能としてついていますし、格安SIMならアプリをダウンロードすれば追跡可能です。
GPS追跡というとキッズケータイでしか使えないイメージがありますが、実はどちらでも使えるということを覚えておいてください。
【格安SIMとキッズケータイの比較5】
Webブラウザ・アプリ使用は格安SIMのみ
Webブラウザでインターネットを使ったり、アプリを使ったりできるのは、格安SIMならではの機能です。
「子どもに悪影響があるから、インターネットは使わせない」と考えている親もたくさんいらっしゃいます。
ところがいまは学習支援ソフトや動画教材なども充実しているため、学習にもスマートフォンはかなり有効的です。
悪影響がありそうなサイトはフィルタリングを使えばブロックできるので、格安SIMのほうが勉強面でも利用価値は高いでしょう。
格安SIMのスマートフォンを子どもに持たせるときにおすすめのオプションは?
こちらでは、格安SIMのスマートフォンを子どもに持たせるときに、おすすめのオプションを紹介します。
- GPS追跡機能
- フィルタリング機能
- 10分間かけ放題プラン
- ウイルスバスター
それぞれ詳しく確認していきましょう。
【子どもにおすすめのオプション1】
GPS追跡機能
まずはGPS追跡機能です。子どもの防犯目的に持たせたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
GPS追跡機能は、格安SIM業者としてプランが用意されていたり、自分でアプリをダウンロードして導入したりと、様々な方法で利用可能です。
たとえばUQモバイルという格安SIM業者では、月額200円で位置情報の共有やSOS機能などを使える「みまもりサービス」を用意しています。これを使えば簡単にGPS追跡ができるので、非常に使い勝手が良いです。
最近のスマートフォンであればGPSの追跡はほぼ確実に使えるので、子どものために導入しておいて損はありません。
【子どもにおすすめのオプション2】
フィルタリング機能
フィルタリング機能も、子どもにとってはおすすめのオプションです。
有害なサイトやアプリをブロックし、アクセス自体を防げます。
アダルトサイトや犯罪に巻き込まれる可能性のあるSNSなどから子どもを守れるので、親としてかなり安心できる機能です。
さらにスマートフォンを触りすぎないように設定すれば、スマホ依存状態になるリスクも減らせます。
特に幼い子どもであれば、フィルタリングは導入しておくと心強い機能といえるでしょう。
【子どもにおすすめのオプション3】
10分間かけ放題プラン
「子どもと連絡する回数が多い」という場合は、10分間のかけ放題プランがおすすめです。
通常格安SIMでの通話料金は30秒20円なので、オプションがない状態で10分間電話すると400円の料金が発生します。これを1ヶ月続けると12,000円もかかってしまうので、コスパが非常に悪いです。
かけ放題プランであれば800円~900円ほどで何度でも10分間無料で通話ができるので、ちょっとした連絡に適しています。
子どもの通話時間をチェックして、1,000円を超えるようであれば導入を検討してみてください。
【子どもにおすすめのオプション4】
ウイルスバスター
ウイルスバスターを使えば、スマートフォンを安全に利用できるのでおすすめです。
子どもが利用したWebブラウザやアプリから、ウイルスが入ってしまう可能性は十分に考えられます。すると個人情報を抜き取られたり、GPSで位置を知られたりと、非常に危険です。
ウイルスバスターがあれば、大半のウイルスをブロックしてくれるため、より安心してスマートフォンを使えます。
子どもにおすすめの格安SIM3選
格安SIMは子どもに持たせるのにうってつけですが、いろいろな業者が存在するため、どこを選べばいいかわかりにくいです。
そこでこちらでは、子どもにおすすめの格安SIMを3つ厳選して紹介します。
- トーンモバイル
- LINEモバイル
- BIGLOBEモバイル
それぞれ詳細を確認しましょう。
【子どもにおすすめの格安SIM1】
トーンモバイル
トーンモバイルは、子ども向けに作られた格安SIMの業者です。
月額1,000円という低価格で、無制限のデータ通信が利用できます。
他にも「TONE見守り」という独自の監視機能や、トーンモバイルユーザー同士の通話が無料など、子どもの安全を守るための機能が盛り込まれています。
ただし通信速度はそこまで速くありません。Webブラウザや動画などをガッツリ見たい方には不向きですが、子どもの防犯のためにはかなり使いやすい業者といえます。
【子どもにおすすめの格安SIM2】
LINEモバイル
LINEモバイルは、その名の通りLINEが提供している格安SIMです。
特徴はなんと言っても、一番安いプランだと500円で利用できる点です。データ通信量が1GBしかなく、電話番号もありませんが、LINEが使い放題なので家族とのやり取りに問題はありません。
さらに「i-フィルター」というフィルタリングサービスを無料で使えるので、有害なサイトの閲覧もブロックできます。
コスパよく子どもにスマートフォンを持たせたい場合、かなり使い勝手の良い業者と言えるでしょう。
【子どもにおすすめの格安SIM3】
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは、KDDI株式会社の子会社であるビッグローブが販売している格安SIMです。
音声通話SIMプランに480円(データ通信プランの場合は980円)をプラスすると、YouTubeや音楽アプリでのデータ通信量がすべて0になります。
YouTubeは数分見るだけでかなりデータ容量を消費するので、使い放題で見れるとなるとかなりコスパが高いです。
音声通話SIMの料金は最安値で1,400円なので、料金面も申し分ありません。
子どもが中高生で「YouTubeくらいは……」と考えている方にとっては、かなり使いやすい業者だといえます。