格安SIM

格安SIMは災害時でも使えるの?キャリアとの違いや緊急時に使えるアプリも紹介

3大キャリアよりも料金が安くなり、固定費をぐっと下げられる格安SIM。ところが災害時などの有事の際に、ちゃんと利用できるかどうかは気になりますよね。

そこで本記事では、格安SIMが災害時でも利用できるのかどうかを詳しく解説します。

災害時にうまく連絡を取る方法や、緊急時に利用できるアプリについても紹介するので、いつ災害が発生しても対応できるようにチェックしておいてください。

格安SIMは災害時でも使えるの?大手キャリアとの違いを紹介

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結論から言うと、格安SIMは災害時でも十分に利用可能です。

格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアに比べて料金が安いので、それに伴って機能も落ちていると考えられがちですが、特に問題はありません。

なぜそう言えるのか、これから以下の内容を詳しく解説していきます。

  • 通話の質は大手キャリアと変わらない
  • データ通信は災害時でも利用可能
  • プレフィックス方式には注意

1.通話の質は大手キャリアと変わらない

格安SIMであっても、通信の質は大手キャリアと変わりません。なぜなら格安SIMは、大手キャリアと同じ回線を利用して通信を行っているからです。

つまり、格安SIMだからといって特別な制限がかかることはありません。大手キャリアと変わりなく、音声通話が可能です。

ただし災害時には輻輳(ふくそう)状態を避けるために、大手キャリアが通話を制限する可能性があります。

ハカセ
ハカセ
※輻輳(ふくそう)=電話やインターネットの回線にアクセスが集中して、混雑してしまうこと。

輻輳状態になると、重要な災害対策の伝達や緊急度の高い救急や消防への連絡ができなくなるので、一部の通話を規制するのです。

ただしこの場合は大手キャリアを使っていたとしても制限がかかるので、格安SIMだけに規制をするということはありません。

大手でも格安SIMでも、災害時の状況は同じになると覚えておきましょう。

2.データ通信は災害時でも利用可能

災害時でも、データ通信は通常どおり利用できます。これは大手キャリアでも格安SIMでも同様です。

電話がつながらなくても、メールやLINE、SNSでメッセージを送れます。さらにデータ通信は通話と違って規制をかけないので、基本的には誰でもアクセスが可能です。

ただしアクセスが増えすぎると通信速度が遅くなるので、快適に接続できるとは限りません。

回線がパンクするとつながりにくくなるのは通話もデータ通信も同じなので、災害時には無駄な通信を控えるように意識しておきましょう。

3.プレフィックス方式には注意

格安SIMでの通話はプレフィックス方式が主流ですが、災害時には利用できない可能性が高まります。

※プレフィックス=電話番号の前に特定の番号を付けて発信し、通話料金を安くする方法

プレフィックスは回線を中継会社につなぎ、そこを経由してから相手の電話へとつながります。中継会社をつなぐ分手間がかかり、混雑することも十分考えられるので注意が必要です。

かけ放題プランに入っていたり、専用のアプリを使って通話を掛けたりしている方は、アプリを利用せずに電話をかけてみてください。災害時はそのほうがつながる確率は高まります。

災害時に格安SIMを使うデメリット

格安SIMは災害時でも大手キャリアと同じように通話やデータ通信が可能ですが、デメリットも多からず存在します。

こちらではそのデメリットについて、詳細な情報を解説します。

  1. 緊急通報は音声通話SIMでないと使えない
  2. 災害用伝言ダイヤルが使えない

それぞれチェックしたうえで、格安SIMの利用を検討してみてください。

緊急通報は音声通話SIMでないと使えない

災害や事件が発生したときに利用する緊急通報機能は、音声通話SIMでないと使えません。

格安SIMには大きく分けて「データ通信プラン」と「音声通話プラン」が存在します。緊急通報は通話を伴うものなので、データ通信プランだと使えないのです。

通話機能がないぶん値段が安くなっている点がメリットではありますが、いざというときの通報ができない点はデメリットといえるでしょう。

災害用伝言ダイヤルが使えない

格安SIMは、災害用伝言ダイヤルが利用できません。

災害伝言用ダイヤルはもともと固定電話から利用できる機能で、安否確認が殺到して通話がつながりにくくなったときに使えます。

また大手キャリアでは「災害用音声お届けサービス」という似たようなサービスがあるので、伝言を残したいときに効果的です。

ところが格安SIMには、大手キャリアのような音声お届サービスがありません。安否確認の伝言を残すにはデータ通信によるメッセージしか無いため、緊急時の使い勝手は少し劣ってしまいます。

格安SIMで災害時に連絡を取る5つの方法

格安SIMは大手キャリアと同じように通話やデータ通信で連絡をとれますが、災害伝言用ダイヤルなど、大手キャリアにある機能が使えないケースも存在します。

そこでこちらでは、格安SIMで災害時に連絡を取る方法を5つ紹介します。

  1. web171
  2. Google パーソンファインダー
  3. J-anpi
  4. LINE
  5. TwitterなどのSNS

それぞれチェックしておき、災害時に備えましょう。

【災害時に格安SIMでの連絡方法1】
web171

web171は、NTT西日本と東日本が提供している、災害用の伝言板サービスです。音声で利用できる災害用伝言ダイヤルのweb版と考えてください。

電話番号と名前を入力し、100文字までの伝言を20件まで登録できます。他の利用者は電話番号もしくは名前で検索を行うことで、その伝言を閲覧可能です。

データ通信によって伝言を登録できるので、音声通話が混み合っている時や、データ通信プランに登録している方でも手軽に利用できます。

災害時の連絡にかなり有効な手段なので、ぜひ覚えておきましょう。

【災害時に格安SIMでの連絡方法2】
Google パーソンファインダー

Google パーソンファインダーは、インターネット検索サイトのGoogleが提供している安否確認サービスです。

  • 自分の安否を伝える
  • 家族や友人の安否を確認する
  • 他の人の安否を伝える

という3つの機能を利用できます。

名前や電話番号、住所など、安否に関する詳細な情報を入力できるため、安否確認に非常に役立ちます。もちろん、メッセージの入力も可能です。

【災害時に格安SIMでの連絡方法3】
J-anpi

J-anpiでは、いろいろな災害伝言板に集められた情報を一挙に確認できるサービスです。

主に以下の会社やサービスが収集した情報をチェックできます。

  • 東日本電信電話株式会社
  • 西日本電信電話株式会社
  • 株式会社NTTドコモ
  • KDDI株式会社
  • ソフトバンクモバイル株式会社
  • 日本放送協会
  • 日本郵便株式会社
  • Google パーソンファインダー

J-anpiさえ確認すればわざわざ複数のサイトにアクセスする必要がないため、非常に便利です。

安否情報をいち早くチェックしたい場合は、J-anpiを利用しましょう。

【災害時に格安SIMでの連絡方法4】
LINE

LINEは、災害時にも役に立つメッセージツールです。

日本での利用者が圧倒的に多いため、コミュニケーションを取る上ではかなり重宝します。

メッセージだけでなく、通話もすべてデータ通信で行えるので、電話番号を持っていない相手ともやり取りができるのも魅力です。

他にも以下のような機能が活用できます。

  • 一度に複数人とやり取りができる「グループトーク」
  • 現状を知らせる「ステータスメッセージ」
  • 位置情報の送信
  • 自分の安否をタイムラインで通達(※緊急時のみの機能)

LINEがあるだけでコミュニケーションを円滑に行える可能性がグッと高まるので、年配の方にも積極的に使ってもらうようにあらかじめ説明をしておきましょう。

【災害時に格安SIMでの連絡方法5】
TwitterなどのSNS

TwitterやFacebookなどのSNSも、災害時の安否確認には有効です。

自分の現状や位置情報などを発信できるうえに、後から誰でも閲覧できます。検索機能があるので、名前を入力しておけばアカウントを知らなくても情報を伝達可能です。

ただしSNSはかなりのスピードで情報が展開され、誤情報などが飛び交うことも珍しくありません。

またデータ通信が多くなりすぎると回線全体が混雑する恐れがあります。情報収集は基本的にテレビやラジオなどで行い、安否を確認したいときにSNSを見るという使い方が良いでしょう。

災害時に便利!登録しておくと便利なアプリを紹介

こちらでは、災害時に使い勝手の良いアプリを6つ紹介します。

格安SIMであっても問題なく使えるので、ぜひダウンロードして、今後の災害に備えてください。

  1. Yahoo! 防災速報
  2. NHK ニュース・防災
  3. 防災情報 全国避難所ガイド
  4. radiko.jp
  5. LIFE360
  6. 防災ログ

【災害時に便利なアプリ1】
Yahoo! 防災速報

Yahoo! 防災速報では、地震・津波・豪雨などの災害情報をチェックできます。

通知機能にも対応しているため、緊急の災害時にもいちはやく情報を掴むことが可能です。

また最大で4箇所の災害通知を受け取れるため、自宅だけではなく遠方の知人がいるエリアの情報も簡単に入手できます。

災害時の多くの情報がすぐに手に入るため、入れておいて損はないアプリです。

【災害時に便利なアプリ2】
NHK ニュース・防災

NHK ニュース・防災ではその名の通り、NHKが発表した災害情報をチェックできます。

各地の避難情報や、ライブカメラによる映像も確認できるので、災害時の行動スケジュールを立てるのに役立つでしょう。

さらにさまざまなニュース情報も閲覧できるので、災害だけでなく日頃の情報収集にも便利です。

【災害時に便利なアプリ3】
防災情報 全国避難所ガイド

防災情報 全国避難所ガイドでは、近くの避難所の情報をマップ形式で表示してくれるアプリです。

一度データを読み込んでおけばオフラインでも利用できるので、通信が混雑しているときにも安心して避難所を探せます。

避難所だけでなく、医療機関や給水場所などの情報を表示することも可能です。

マップのGPS機能で迷わず目的地までたどり着ける確率もあがるため、災害時にあると便利なアプリと言えるでしょう。

【災害時に便利なアプリ4】
radiko.jp

radiko.jp(ラジコ)は、ラジオ番組をスマートフォンで聴けるアプリです。

いまいるエリアで放送されているラジオを無料で聞ける他、有料会員になると全国のラジオを手軽に視聴できます。

災害時には災害情報も確認できるので、スマートフォンを見ることができない状態でも、音声による情報収集が可能です。

日常的にも楽しく利用できるアプリなので、電車などの移動中の暇つぶしにも利用してみてください。

【災害時に便利なアプリ5】
LIFE360

LIFE360は、GPSによる位置情報を共有するアプリです。

家族や親戚、仲の良い知人などとアプリを利用すれば、いつでも居場所を確認できます。

特定の場所に到着したら通知を送ることも可能なので、安否情報の共有にも便利です。

災害時は場所を移動する機会が多いので、家族の位置がリアルタイムで分かるアプリが入っていると安心できます。

【災害時に便利なアプリ6】
防災ログ

防災ログは、非常食や災害グッズの利用期限を管理してくれるアプリです。

ついつい賞味期限が切れてしまいがちな食材や、防災グッズの耐用年数をチェックできるので、備品を用意する際に重宝します。

さらに防災に関する情報の閲覧や、災害時に集まる場所や連絡方法をメモして共有できるため、家族全員が入れておくと安心です。

災害時というよりは災害前に有効的なアプリなので、前もってダウンロードしておいて、いざというときに備えましょう。