通信容量って意外とすぐになくなってしまいますよね。一度容量を使い切ってしまうと、次の月までは制限のかかった通信速度で回線を利用しなくてはいけません。特に格安SIMだと、通信制限にかかるとほぼ使いものにならないものも。
そこで、知っていただきたい通信容量を節約するコツがあります。それは、格安SIMの低速モードを利用することです。格安SIMの低速モードを利用すれば、通信容量を節約でき、長期間快適にネット接続が可能です。
今回は格安SIMの低速モードについて以下の項目を解説します。
- 格安SIMの低速モードとは
- 低速モードを利用するメリット
- 低速モードはどのくらいの速度?
- 低速モードを使うべき場面
- 低速モードへの切り替えができる格安SIM
低速モードをうまく使いこなせば、通信容量に関する悩みが解決しますよ!是非参考にしてみてください。
Contents
格安SIMの低速モードとは?
低速モードとは、通信速度は遅くなってしまう代わりにデータ容量のカウントがストップするモードのことです。つまり、速度制限を防げるということ。別名、節約モードとも呼ばれたりします。
通常、大手キャリアが提供するSIMは容量を使いきることで初めて低速モードに切り替わりますよね。対して格安SIMはデータ容量を使い切る前にモードを切り替えられるものが多いです。
このように聞くと「わざわざ低速モードを利用するメリットってあるのかな」と思う方も多いのではないでしょうか。
以下で、低速モードに切り替えるメリットを解説していきます。
格安SIMで低速モードに切り替えるメリット
格安SIMで低速モードに切り替えるメリットは以下の4つです。
- 必要な時のために容量を温存できる
- 長時間のネット接続が可能
- 高速バースト機能が利用できる場合がある
- 月額料金を下げるきっかけになる
詳細は以下をご覧ください。
【格安SIMで低速モードに切り替えるメリット1】必要なときのために容量を温存できる
格安SIMで低速モードに切り替えるメリット1つ目は、必要なときのために容量を温存できる点です。
低速モードは通信容量のカウントがされない仕様になっています。場面に応じて低速モードと、高速モードを切り替えることで本当に容量が必要な場面に備えられます。
例えば、月に3GBの容量を契約している方がいたとします。動画やゲームをする方にとって、3GBというのはかなり少ないです。意識して節約しないと、1~2日でなくなんてことも珍しくありません。
低速モードを利用すれば、たとえ3GBであったとしても長期間通信容量を温存してネットが利用できます。必要に応じて切り替えればよいです。
【格安SIMで低速モードに切り替えるメリット2】長時間ネットに接続できる
格安SIMで低速モードに切り替えるメリットその2は長時間ネットに接続できる点です。カウントがされないので、容量を気にせずにネットを利用できます。
もちろん、通信速度は低速になっているのでできることは限られてきますし、不便さを感じる場面もあるかもしれません。
ただ、そこまで通信速度が必要でない音声データのストリーミングや画像を表示させない形でのSNSなどを閲覧するのは可能です。テキストがメインのウェブサイトなども問題なく閲覧できます。
もし、モードを切り替えずにストリーミングやウェブサイトの閲覧を行っていれば使える容量はどんどん減りますよね。容量の減りが気になって長時間の利用もしずらいのではないでしょうか?
通信容量を気にせずに長時間ネットを利用できるのは低速モードのメリットです。
【格安SIMで低速モードに切り替えるメリット3】高速バースト機能が使用できる
格安SIMで低速モードに切り替えるメリットその3は高速バースト機能が使用できる場合がある点です。会社によって高速バースト機能があるかどうかが変わります。
高速バーストとは、通信を始めてから一定期間だけ高速通信が行えるというもの。低速モードに合わせて高速通信を利用するので、比較的快適にネットの利用が可能になります。軽いデータなら、バースト中にダウンロードが完了させられることも。
例えば、マップを表示する場合など。周辺の地図情報を確認するだけなら、高速バースト中に取得できる可能性は高いです。
高速バーストが発生している期間は、秒単位で決められていたり、○キロバイトと容量できめられていたりします。
高速バーストが利用できる格安SIMであれば、比較的快適に利用できる点はメリットです。
【格安SIMで低速モードに切り替えるメリット4】月額料金を抑えられる
格安SIMで低速モードに切り替えるメリットその4は月額料金を抑えられる可能性がある点です。なぜなら、あまりネットを利用しない方で低速モードで問題がないのであれば、最も容量の少ないプランを契約できるからです。
格安SIMの月額料金は使用する通信容量で決まっています。契約する通信容量がすくければ当然、月額料金も抑えられるんですね。
低速モードは通信容量がカウントされません。もし、低速モードで十分だというのであれば、月額料金を減らせます。
低速モードはどれくらいの速さになるの?
低速モードで気になるのが「どのくらいの通信速度なのか」。使い物にならないほど遅いのであれば、あまり魅力的ではありませんよね。
結論からいうと、通信速度は200kbps~1000Kbps(1Mbps)である場合がほとんどです。同じ低速モードといっても、通信測度は会社ごとにかなりバラつきがあります。また同じ会社でも、契約するプランによっても変わることがあるんですよね。
上記で記した通信測度1Mbpsというのは、さほど不便さを感じることなくネットを利用できる通信速度です。youtubeなどは標準画質で問題なく動画視聴もできるので不便さを感じる場面は少ないでしょう。
対して、200kbpsというのは、動画の画質を一番低品質に落とさないとまともに動画は見れません。簡単になウェブページの閲覧やストリーミングには問題ないレベルです。
また、さきほど紹介した高速バーストの有無でも快適に利用できるかどうかが変わってきます。
ちなみに、格安SIMの中には、200kbpsよりも遅い会社は存在するため注意しましょう。後程紹介する格安SIMはどれも200kbpsを切っていないので、下で紹介する格安SIMを利用すれば問題ありません。
格安SIMの低速モードはどんなときに使うのがいいの?
低速モードを利用するのは、容量を温存したいときです。でも、具体的にどんなシーンで低速モードに切り替えた方がよいのかイメージしずらいですよね。
具体的には、このような使用方法がおすすめです。
- メールの送受信
- LINEのやり取り
- IP電話
低速モードであっても不便を感じる場面は少ないならば、積極的に切り替えた方がお得です。
1Mbpsほどの速度があるのであれば、普段使いは低速モードで問題ありません。可能な限り低速モードを利用していって、回線の特徴に合わせて切り替えていくのが賢い利用方法ですね。
低速モードを使うときの注意点
低速モードを使うときの注意点は2つあります。
- 容量の大きい継続的なデータ通信には向いていない
- 短期間での通信制限にかかる可能性がある
それぞれ確認していきましょう。
【低速モードの注意点1】
容量の大きいデータ通信・継続的なデータ通信には向いていない
低速モードは容量の大きいデータ通信・継続的なデータ通信には向いていません。
例えばオンラインゲームなどを低速モードでプレイするのは難しいでしょう。もともと通信速度が遅いですし、継続的に通信が発生してしまうと高速バーストではフォローしきれないからです。
契約する会社にもよりますが、動画の視聴も基本的には厳しいです。仕事などで大きな容量を扱うことが多い方は、格安SIMの低速モードだと不便さを感じる場面が多くなります。
低速データ通信は、あくまで小さなデータ通信、単発的な通信に向いていると心得ておきましょう。
【低速モードの注意点2】
短期間での通信制限に注意
低速モードはカウントがないので基本的に無制限。しかし、各会社が設定している短期間での制限に引っかかる可能性があります。
会社によっては、3日で10GBまで、1日3GBまでと使用可能な容量をあらかじめ設定している場合があります。カウントされていないからといって、短期間での容量制限にかからなくなるわけではありません。
低速モードに切り替えられる格安SIMはアプリなどで使用している通信量が確認可能です。現在どのくらいの容量を使用しているのか、きちんと把握しておきましょう。
低速モードへの切り替えができる格安SIM3選
ここからは低速モードへの切り替えが可能な格安SIMを3つ紹介します。
- IIJmio
- イオンモバイル
- Rakuten Mobile
会社の概要は以下をご覧ください
【低速モードが利用可能な格安SIM1】IIJmio
IIJmioの低速モードに関する情報は以下のとおりです。
月額料金 | 900円~2260円 |
容量 | 3GB~12GB※オプションで追加可能 |
バーストの有無 | 有 |
低速時の速度 | 最大200kbps |
iphone、androidに対応したアプリで低速モードへの切り替えが可能です。ログインの手間がありますが、アプリでデータ残量や利用料が確認できるので通信量を管理しやすいです。
また高速バーストありで、低速時は200kbpsなので、ちょっとしたネットの利用であれば問題ありません。
月額料金の詳細は以下を参考にしてください。
容量 | 音声通話+SMS +データ通信 |
SMS+データ通信 | データ通信のみ |
3GB(ミニマムスタートプラン) | 1600円 | docomo回線:1040円 au回線:900円 |
900円 |
6GB(ライトスタートプラン) | 2220円 | docomo回線:1660円 au回線:1520円 |
1520円 |
12GB(ファミリーシェアプラン) | 2260円 | docomo回線:1700円 au回線:1560円 |
1560円 |
【低速モードが利用可能な格安SIM2】イオンモバイル
イオンモバイルに関する情報は以下のとおりです。
月額料金 | 480円~9280円 |
容量 | 500MB~50GB |
バーストの有無 | 有 |
低速時の速度 | 最大200kbps |
イオンモバイルも高速バースト機能があり、低速時は200kbpsとなっています。こちらも専用アプリがあり一度ログインすれば自動でログインできるので手間もそこまでかかりません。
またイオンモバイルは余った容量を翌月に持ち越せるのが特徴のひとつ。低速モードをうまく活用すれば、少ない容量でも快適にネットの利用が可能です。
料金プランは以下のとおり。
【音声プランとデータプラン】
容量 | 音声プラン | データプラン |
500MB | 1130円 | — |
1GB | 1280円 | 480円 |
2GB | 1380円 | 780円 |
4GB | 1580円 | 980円 |
6GB | 1980円 | 1480円 |
8GB | 2680円 | 1980円 |
12GB | 3280円 | 2680円 |
20GB | 4680円 | 3980円 |
30GB | 5680円 | 4980円 |
40GB | 6980円 | 6480円 |
50GB | 8980円 | 8480円 |
【低速モードが利用可能な格安SIM3】Rakuten Mobile
Rakuten Mobileの情報は以下のとおりです。
月額料金 | 525円~6980円※割引適用でさらに値引きあり |
容量 | 2GB~30GB※組み合わせプランとスーパーホーダイプランから |
バーストの有無 | 有 |
低速時の速度 | 最大1Mbps |
Rakuten Mobileの低速モードは低速時でも最大1Mbpsあります。この通信速度は格安SIMの中でもトップクラスに早いです。バースト機能も付いているので、低速であってもかなり快適にネットを利用できます。
専用のアプリもあるので、モードの切り替えや通信量の確認も簡単です。
月額料金は以下のとおり。
【組み合わせプラン】
容量 | 通話SIM | データSIM+SMS | データSIMのみ |
ベーシックプラン | 1250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 1600円 | 1020円 | 900円 |
5GBプラン | 2150円 | 1570円 | 1450円 |
10GBプラン | 2960円 | 2380円 | 2260円 |
20GBプラン | 4750円 | 4170円 | 4050円 |
30GBプラン | 6150円 | 5520円 | 5450円 |
スーパーホーダイプラン(通話10かけ放題)
容量 | 月額基本料金 |
2GB | 2980円 |
6GB | 3980円 |
14GB | 5980円 |
24GB | 6980円 |
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